アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

西行物語からです。
(1)今、われらに至るまで、当帝の朝恩に俗して、広く誉をほどこす。
(2)このほどいかにやらむ、
(3)何事をただ夢の幻の心地して、今日あればとて、明日を持つべきみともおぼえず。

1は朝廷の恩がすごいって文脈で3はすべて幻に見えてはかない
って文脈らしいのですが、3のこの解釈のどこから「はかない」(-イメージ)が発生するのでしょうか。

朝廷からの恩がすごくて、今日も明日も浮かれた気持ちを抑えられない。と言う風に読めるのですが・・・

A 回答 (3件)

単純に言えば「諸行無常」の立場から、今日を捉えているものです。


このような栄誉を受けても、これは人間のなせること。み仏の教えからみれば、一時のことにすぎない。いつまでも続くことではない、と自戒すべきだと思う。

「俗す」は「浴す」の誤りでは?
    • good
    • 0

こんにちは。

11/18の英語のご質問ではお返事を有難うございました。

ご質問:
<3のこの解釈のどこから「はかない」(-イメージ)が発生するのでしょうか。>

1.ひとつは、(3)の文の「夢の幻の心地して」からです。

2.古文では「夢」と「幻」は現実に実在しないものとして、共に併用されることの多い名詞です。
例:
「御夢にも、御幻にもご覧ぜば」(宇治拾遺)

3.「夢の幻の」の「の」は比喩を示す格助詞で、「~のように」と訳します。ここは「夢や幻のような感じがして」と現代訳されます。

4.夢や幻はひと時の現実ではないので、いつでも現れ消えることのできる、つかみどころのないものです。そのニュアンスが「はかない(夢・幻)」というイメージにつながります。

5.もうひとつは、(3)の文の「今日あればとて、明日を持つべきみともおぼえず」の部分です。

6.この「み」は「身」、つまり、「身分」という意味で使われていることも要注意です。ここでは、朝廷の恩寵を「このほどいかにやらむ」というほど受けている、大そうな身分のことを言っています。

7.この後半部は、「夢の幻の」を具体的に表現した文ととることもでき、わかり易く意訳すれば、「今日そんな大そうな身分でいられるからと言って、明日その身分があるとも思われない」と、その「夢のような大した身分」が長続きするはずがない、と現実的・客観的な目で冷静に見ているのです。その意味でも、この女性?はかなり知的な人と推察されます。

8.従って(3)の文は、夢のような身分のはかなさを「夢・幻」のはかなさに例えることで、自らの人生のはかなさを予測し、人生の不安を醸し出している文とも言えるのです。


以上ご参考までに。
    • good
    • 0

夢・幻ははかないものの代表です。


「何事をもただ夢・幻を見るような(現実とは思われない9心地がして、今日生きているからといって、明日生きていられる我が身とは思われない。」というような意味ではないですか。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!