・これは私の描いたものだ。
という文があった場合、
「描いたものだ」で1文節ですか。それとも「描いた」と「ものだ」に分かれるのですか。(質問1)
また、この文の主語を抜き出すとしたら「これは」、述語は「ものだ」でいいでしょうか。(2)
「私の」や「描いた」は主語述語にはなりませんか。
複文の中の主語と述語であって、立派な主語述語といえるものなのでしょうか。
もう一つ。
「彼をつれてきたことを」
というものがあった場合、文節に区切ると
「彼を つれて きた ことを」
であってるでしょうか。(3)
「つれてきたことを」のあたりが自信ないのですが。
「つれて」と「きた」は補助の関係の連文節で、文節は別々に区切るということはないですよね。
普通に二つの別々の動詞と考えていいですか。(4)
よろしくお願いします。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
蛇足の感もありますが、一応文節区切りの要領を‥ ( ^^
文節区切りをする場合、先ず単語単位に区切ると分かり易くなります。
「これ・は / 私・の / 描い・た / もの・だ」
「彼・を / つれ・て / きた / こと・を」
単語を中点、文節をスラッシュで区切りました。
ここで注目していただきたいのは、次の点です。
(1) 文節の先頭には必ず自立語が来る
(2) 一つの文節の中に自立語は2個以上存在しない
つまり、自立語を見つけたら、そこから次に現れる自立語の手前までが一つの文節ということです。
自立語と付属語の定義については辞書等に詳しい説明がありますが、要するに付属語とは、助動詞と助詞だけで、それ以外はすべて自立語と考えればよいわけです。
迷いやすいのは(3),(4)のご質問にある補助動詞の扱いです。
「補助動詞は単独で意味を成さないから‥」と思ってしまいそうですが、補助動詞も動詞(自立語)ですから、必ずそこで区切られます。
つまり、文節を区切る場合、前後関係や文全体の構造を考慮する必要はまったくないということです。
> また、この文の主語を抜き出すとしたら「これは」、述語は「ものだ」
> でいいでしょうか。
そう理解して間違いではないと思います。ただ、確か中学校で習う国文法では、「これは」が主語、「私の描いたものだ」が述語と説明していたような気がします。また、「私の描いたものだ」が述部で、その中の「ものだ」が述語と説明する人もいます。つまり諸説があるということです。
まあ、我々一般人の立場としては、「取敢えずこれが公式」というものが決まっていた方が助かるんですけどね ( ^^;
> 複文の中の主語と述語であって、立派な主語述語といえるものなので
> しょうか。
立派かどうかは知りませんが、確かに主語・述語です。
英文法では「従属節」の主語・述語と説明しますが、学者さんの中には、外国語の決まりを日本語の文法に当てはめることに抵抗感を抱く人もいるようなので‥(笑)
回答ありがとうございます。
>(1) 文節の先頭には必ず自立語が来る
>(2) 一つの文節の中に自立語は2個以上存在しない
ああ!それだ!それですね。
それで綺麗に文節区切りができます。ありがとうございます。
「描いたものだ」や「連れてきた」には明らかに自立語が2個入っているから切る、と。
わあ、素晴らしいです。
>つまり、文節を区切る場合、前後関係や文全体の構造を考慮する必要はまったくないということです。
そのようですね。
…しかし、してみると文節区切りというのは一体…という気がちらりとします。前後関係を無視して…何を…、いやそれはいいんですが。
(上記では意味的には「描いたもの」が不可分で「だ」は切っていいような気がする。気ですが。)
>確か中学校で習う国文法では、「これは」が主語、「私の描いたものだ」が述語と説明していたような気がします。
そうなんですか。個人的には「述部」と言ってほしいような気がします。諸説あるんですね。
ところで、「つれてきた」は自立語二つなので、2文節ということでFAですが、もし「つれてる」だったら、どうしたらいいのでしょう。
「つれている」の略した言い方ですよね。
元のままなら「つれて いる」の2文節ですが、「つれてる」の場合「つれて る」とやったら2番目の文節に自立語がないことになるので違うし。
学校の問題ではこういうところは避けていくのでしょうが、大人としてはちょっと考えてしまいます。
「つれてる」で1文節なのでしょうか。
「つれてネるネ」とは言いませんが、元が「つれている」なのに切らないというのも変な気がします。
No.5
- 回答日時:
> もし「つれてる」だったら、どうしたらいいのでしょう。
> 「つれている」の略した言い方ですよね。
あはは、何だか禅問答みたいですね ( ^^;
省略された状態のままで文節に区切りなさいと言うのは、
お膳に出ている お吸い物
お蓋のまんまで 召し上がれ
と、一休さんに迫るのと一緒です。
おっしゃる通り、「つれてる」は単に「つれている」の「い」が省略されているだけに過ぎませんから、適宜補った上で区切ればいいと思います。
> 学校の問題ではこういうところは避けていくのでしょうが‥
避るというより、敢えて説明するまでもないことだという気がします。
> してみると文節区切りというのは一体…という気がちらりとします。
無意味‥ということでしょうか?
文節区切りはそれ自体が最終目的ではなく、文の構造や修飾・補助の関係を把握するための手段と考えれば、納得が行くと思います ( ^^
そうですね。
ありがとうございました。
>無意味‥ということでしょうか?
いえ、「不合理」というような感じです。
文の構造や関係を適切に把握するためには、その前段階の文節区切りに微妙な部分があるのはいかんのじゃないかという。
でもまあ、機械的にやるしかないですね。
ご回答ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
2番の方の回答でほぼ正解かと思います。
(1)「描いた」と「ものだ」に分かれます。
(2)主語=「これは」、述語=「ものだ」です。
「私の描いた」は、「ものだ」という述語にかかる連体修飾部で、その中にもう一組(小さな)主語―述語の関係を成立させています。
このように、1文の大骨格を成す主述関係の間に、更に1組以上の主述関係を含む文のことを「複文」というのです。
「花は咲き、鳥は歌う」のような文は、「花は」と「咲き」が、主語1―述語1、「鳥は」と「歌う」が、主語2―述語2、という関係で、主述関係が一回ごとに完結していますので、こういうものは「重文」といいます。
(3)合っています。
(4)「連れて」と「きた」は、「ことを」にかかる連体修飾部です。
連文節というのは、二つ以上の文節を、補助や並立などの関係でまとめて取り扱うことですので、「文節」はあくまでも「連れて」と「きた」の2文節と考えます。
ここは、仰るとおり、補助の関係ですね。
「普通に別々の動詞と考え」てはいけません。
質問者様は、たぶん、主語や述語のような文の成分を考える際に、連文節を切って考えてはならない、というルールと混同されているのだと思います。
たとえば、
「犬と猫が走っている。」
という文の場合、文節に切れば、「犬と/猫が/走って/いる」ですが、主語―述語を抜き出せといわれたら、主語は、「犬と/猫が」の並立関係の連文節、述語は「走って/いる」の補助関係の連文節でとるのが正解です。
(「猫が―いる」では、1文の骨格とはいえないでしょう?
文意が変わってしまっていますからね。)
補助動詞か本動詞か、という区別は、動詞そのもののもっている本質的な意味、動作が行なわれているかどうか、と考えればいいと思いますよ。
「私は学生である。」の「ある」は、「在る」本来の、存在の意味を失い、学生でない、のではなく、学生である、のだと、「肯定」の意味を表しているに過ぎません。
こうしたものは、補助動詞です。
「連れてくる」や「連れていく」も、「来る」「行く」の本質的な意味である、場所の移動という意味は薄く、単なる行為の方向性を意味しているに過ぎません。
このような動詞は補助動詞で、ふつうはかな書きにします。
「オヤジがバナナの皮で滑って転んだ」の場合は、「滑る」という動作の次に「転ぶ」という動作も、本質的な「転倒する」という意味の動作を明らかに伴っていますから、これは本動詞であり、補助の関係ではありません。
この場合の主語―述語は、「オヤジが―転んだ」で、「滑って」は、「転んだ」にかかる連用修飾語です。
補助動詞が分かりにくい学生には、少し語弊があるかなあ、と懸念しつつも、「そして」という接続詞を挟み込めるかどうか考えてごらん、と指導することにしています。
「連れて、そして、来た」と、「連れる」動作と「来る」動作を別々に考えると不自然ですが、「滑って、そして、転んだ」は成立します。
・・・ピンと来にくいでしょうか・・・
回答ありがとうございます。
>(1),(2),(3)
よくわかりました。ありがとうございます。
(4)なのですが、「つれてきた」が2文節というのはよくわかりました。
でもこれが補助の関係かどうかを見分ける方法が、いまいち明確にわからないです。
>補助動詞か本動詞か、という区別は、動詞そのもののもっている本質的な意味、動作が行なわれているかどうか、と考えればいいと思いますよ。
「彼を公園から家につれてきたことは、いいことだった」かなんかだったら、明らかに本当に場所が移動してますよね。
もし「公園から」がなくて「彼を家につれてきたことは」としても場所は移動してますよね。
>「連れて、そして、来た」と、「連れる」動作と「来る」動作を別々に考えると不自然ですが、
ああ!
その見分け方はいいですね。
「やってみる」だったら、「やって、そして、みる」とは言えませんもんね。
…でも、やっぱり「連れて、そして、来た」はいえるような気もします。
「やってみる」とか「書いておく」だったら、「みる」や「おく」が元の意味を失っているのは明らかですし「そして」は入れられませんが、「つれてきた」だったら、本当に「連れて、そして来た」感じがどうもしてしまいます。
「滑って転んだ」よりはずっと補助っぽい感じがするのはわかるのですが、「やってみる」ほどには補助っぽくないですよね。
どうなんでしょう。
No.2
- 回答日時:
1:「描いた」と「ものだ」に分かれます。
#1さんの仰るやりかたが一般には使われます。「ネ」とか「ヨ」などを付けると判別しやすい、と言われます。
しかし、なんとなく感覚的ではないかと思うので、一つの基準を考えると、
文節は自立語それ自体でも形成できますが、付属語だけでは成り立ちません。逆に言えば、付属語は、何らかの自立語を伴うことで文節を形成します。
よって、文節(言葉の発音上不自然にならない最小単位)というのは、基本的に「自立語+付属語」のワンセットでできていると考えましょう。
ですから、「これ(自)+は(付)」、「私(自)+の(付)」、「描い(自)+た(付)」、「もの(自)+だ(付)」というふうに文節を分けることができます。
2:この一文の骨格として考える場合は、「これは」が主語で、「ものだ」が述語ですが、「私の」「描いた」も複文ですから主語と述語です。同時に「私の」「描いた」は「ものだ」の修飾部です。
この文の主語と述語を抜き出せという問題に答える場合は、全体の構造を支える一番大事な骨格を抜き出す必要があるため、「これは」「ものだ」が答えでしょう。
3:それで正しいです。理由は上記。「つれてきた」については下記。
4:「つれて」と「きた」は連文節でしょう。
「連れてくる」という言葉を考えると、「連れて」と「来る」が別々の動詞というより、一つの動詞のような感じがしますが、「連れていく」というのもありますから、
「くる」や「いく」というのは補助動詞のような感じではないでしょうか。文節に区切ってしまっていいと思いますが、自信はありません。
(原則で考えると、「て」は助詞ですから文節に区切らないと気持ち悪い感じではあります。)
専門家でないためあやふやな点はご容赦ください。
回答ありがとうございます。
>しかし、なんとなく感覚的ではないかと思うので、一つの基準を考えると、
文節区切りはどうも感覚とずれますね。
(「勉強したよ」という文があったら、つい「勉強ネしたよネ」ってやっちゃいます。「勉強」と「し」は単語区切りでさえ区切ってはいけないとは、普通の感覚とはなんとずれたところにあるのでしょうか。)
自立語と付属語による詳しい説明、ありがとうございます。
>基本的に「自立語+付属語」のワンセットでできていると考えましょう
あっ、せっかくご回答いただいてるのにケチつけてごめんなさい、自立語だけの文節というのも決して例外や少数派ではないので、そこだけちょっとちがうかもと思いました。すみません。
>この文の主語と述語を抜き出せという問題に答える場合は、全体の構造を支える一番大事な骨格を抜き出す必要があるため、「これは」「ものだ」が答えでしょう。
ありがとうございます。
>「くる」や「いく」というのは補助動詞のような感じではないでしょうか。
やはりここは補助の関係なのでしょうか。
「連れてくる」は多分2文節ということでよさそうですが、「くる」は実際に行動として来ている気がしてならないのです。ううっ。
No.1
- 回答日時:
はじめまして。
私はなにぶん学生ですので、分かる範囲だけお答えします。
以前、国語の授業で「文節に区切る」という勉強をした際、先生が文節に区切るときは間に『ね』を入れて考えるとよい、と習いました。
つまり、質問1の「これは私の描いたものだ」という文は「これはね、私のね、描いたね、ものだね」と、4つの文節に区切ることができるのではないでしょうか?
素人ですし、学生ですので、回答はここまでにしておきます…。
頼りなく、つたない文章で申し訳ありません。
回答ありがとうございます。
確かに文節に区切るときは「ね」を入れられるところと習いましたよね。
でも、「ね」を入れるか入れないとかって結構主観による感じがして、こころもとなくて。
「描いたものだね」と一気に言ってしまいたい人もいるよーな気がするのです。
でも、それが正解ですもんね。
ありがとうございました。
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