プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

イギリスの大学院は修士を1年で取れると聞きますが、fulltimeとparttimeの違いを教えてください。

A 回答 (4件)

はじめまして。

英国の2つの大学院への留学経験から回答致します。

ご質問1:
<イギリスの大学院は修士を1年で取れると聞きますが>

まず、大学院への修士留学ということですが、どの種類の修士留学をご希望でしょうか。

というのは、英国の修士号には2種類あって、MA (Master of Arts) とM.Phil. (Master of Philosophy)に分かれています。

日本の修士に相当するのはMAの方で、後者のM.Philは教授・教師の資格も与えられます。

どちらにもFull-timeとPart-timeの選択が与えられていますが、M.Philの方はスケジュール的にFull-timeはかなり困難です。

英語がネイティブ並でなければ、MA留学をお薦めします。


ご質問2:
<fulltimeとparttimeの違いを教えてください。>

Full-timeのコースは英国で決められている大学院修士号取得に必要な履修単位を、最短の履修期間で習得するコースです。これがご質問にある1年履修コースになります。

Part-timeのコースは、修士号取得に必要な履修単位を、時間的に融通を持たせて取得するコースで、MAだと通常2年かけてとることになります。

Part-timeコースは、履修単位の半分を既に取得している人が、修士号を取得しないまま学校を辞めた後、再び残りの履修単位を取得して称号を手にする、という場合に利用されることもあります。

ちなみに、M.Philだと3年かかるPart-timeのコースもあります。時間に余裕のない現役教師などが、さらに上の職を目指すために有効なM.Philという資格を取るため、働きながら勉強している人などのためでしょう。

ちなみに、私は最初の大学院の後、次の大学院での予定・展望がありましたから、最初の大学院ではMAを1年のFull-timeで取得しました。

はっきり申しまして、とてもきついコースでした。

私の取ったMAコースでは、9月末に新年度の授業が始まり、学期は前期と後期に分かれています。

1年を通して一般履修コースとオプションコースを平行して行ないます。そして、前期の3月末までに、各コースで指定された課題のなかから一つ選んでEssayと呼ばれる論文をそれぞれ5000字で、2つ提出しなくてはなりません。

つまり、前期の終る3月末までに5000字のEssayを2件、同じく後期の終る6月末までに同じく5000字のEssayを2件提出し、なおかつ1年を通して20000字の卒業論文を平行して準備しなくてはなりません。

ちなみに、5000字のEssayを1つ書くのに、読破した参考文献・書籍は100冊以上に上り、EssayのReferenceとして実際に引用した文献・書籍は50~60冊になります。

そのようなEssayを2ヶ月に1つ仕上げながら、同時に20000字の卒業論文を準備していく、という作業でしたから、毎日学校、図書館、寮の往復で遊ぶ暇などありませんでした。

お陰で4つのEssayも合格、卒論も無事通過することができ、2つめの大学院の博士課程へ進めることができました。

その後日本に一時帰国し教授職として働いた後、今度はフランスの大学院に研究留学しそのまま住みついていますが、英国のハードな留学生活に懲りて、フランスではのんびりしたコースを選び、はじめてゆったりした留学生活を送ることができました(笑)。

長々と失礼しましたが、もし、時間的に余裕があるのであれば、MAのPart-timeの2年コースが楽かと思います。これは、2年かけてMAを取得するコースです。修士課程で1年のPart-timeでは修士課程を修了することはできないと思います。

もう、留学先は決まっていらっしゃるのでしょうか。なお、大学院の入学選考試験では、論文の提出を課されるところもあります。しかし、何といっても大切なのは、日本の大学の担当教授または、学部の有力教授の推薦文が効果を発揮します。いい推薦文を書いてくれる教授を探されるといいでしょう。

留学されるのであれば、充実した留学生活を送られて下さい。
以上ご参考までに。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。とても分かりやすく大変参考になりました。修士課程にも2通りあったのは知らなかったです。私は将来日本語教師になる目標を持っているので、専攻は日本文化研究にするつもりです。(一応行きたい大学は決まっています)そうなるとMAではなくM.Philの方がいいのかもしれませんね。
私もフランス語圏(ベルギー)で職に就きたいと考えているので、フランス語の勉強も始めています。
Parismadamさんのおかげでまた一つ新道が開けました。ありがとうございます!
博士号とM.Philはまた別モノということでよね?

お礼日時:2008/04/08 15:07

No.2です。

早速のご丁寧なお返事を有難うございます。補足質問にお答えします。

ご質問1:
<博士号とM.Philはまた別モノということでよね?>

はい、違います。

M.PhilのMはMaster Degree「修士」のことです。

ちなみに博士号にも、英国では2種類あってPh.DとD.Philがあります。

区別はMasterの場合とほぼ一緒ですが、研究者としてなら前者のPh.Dが難しく、格は上になります。

ちなみにどちらの称号でも教授資格はあります。

ご質問2:
<私は将来日本語教師になる目標を持っているので>

欧州では日本ブームですから、日本語教師の需要は年々高くなっています。フランスでもそうですが、ベルギーでもきっとすぐいいポストが見つかるでしょう。


ご質問3
<専攻は日本文化研究にするつもりです>

留学先で、ということですか?

通常は日本文化を研究するなら日本で、となるところですが、場所を留学先のイギリスにされるということは、英国での影響や比較文化ということでしょうか。

実は意外とその分野を英国で専門にする日本人は少ないですから、留学先でも重宝されることと想像します。というのは、英国で留学生を受け入れる長所は、留学生の母国の考え方や文化を逆輸入したい、という意図が大学側にあるからです。

日本文化を研究する英国人学生や他の留学生の中で、「日本で生まれ育った日本人」という特権があれば、いろいろ質問されたり興味を持たれることと思います。

その意味である程度ちゃんと紹介できる日本についての知識を予め再学習されておいた方がいいと思います。日本の歴史、文化、政治、言葉、慣習などなど、「留学生は外交官」を信念に、日本の現在を伝え、文化交流にご活躍下さい。

ご参考までに。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

Parismadamさん、本当にご丁寧に回答して頂きありがとうございます。自信を持つことができ、一層身が引き締まる思いです。日本文化研究は日本でもできるということでかなり悩みました。しかし私のゼミの教授が、「一度外の世界に出て自分の国を見つめ直してごらんなさい。厳しさにもまれ苦労し、成長させなさい。」とおっしゃり、その言葉に感銘を受け、イギリスに行くことを決意しました。専攻は日本文化と申したのですが、日本の宗教観を比較しようと考えています。(日本人の自然観、シャマニズムから神道へ。仏教は他の方が研究され、主流になっているので敢えて日本人が作り出した神、古代宗教・神道を比較研究対象にするつもりです)私は日本語教師を通して、失われつつある日本文化や忘れかけられている日本人の心の豊かさを外国で伝え、そして自分の生れ育った国に貢献できればと思っています。容易ではないことは分かっているのですが、挑戦してみる価値はあると自分で思っています。
わたくし事ながら長々と失礼致しました。
ご丁寧かつ、親身になって助言して頂きありがとうございました。

お礼日時:2008/04/08 22:10

fulltimeは普通の学生で、1学期にフルで履修する生徒です(最低何単位以上というきまりがある)。

parttimeは1学期に履修する単位数が少なかったり、全学期登録しない生徒です。これは社会人で常に学校にこれない人等の為の制度です。

結果的に単位履修の速さは落ち、1年で必要単位履修は無理と思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。とてもよくわかりました。
初めの回答で、フルタイムでも1年で単位を取るのは難しいということは
パートタイムとあまり変わらないということですね。参考になりました
ありがとうございます

お礼日時:2008/04/08 00:53

fulltimeでも留学生が1年で終えるのは至難の業です。

parttimeでは英国人でも無理でしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
parttimeとfulltimeの違いがいま一つよくわかりませんがどうちがうのでしょうか?

お礼日時:2008/04/07 23:36

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!