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β-(ベータマイナス)壊変では原子核のプラス電荷によりβ-線が引き寄せられるので,エネルギースペクトルは0でも頻度分布が存在する。一方,β+(ベータプラス)壊変ではβ+線が反発されるので0における頻度分布は0となる。

という記述をみつけたのですが,どうしても納得できません。β-線が引き寄せられるなら,エネルギー0での計数率は0になるとしか考えられません。また,β+線も同様にエネルギー0のものであっても反発力により計測されると思います。どう考えても逆の記述がされているとしか思えません。
誤植として自分の考えを採用してもいいのでしょうか?それとも自分には見落としていた部分があり,教科書の記述のほうが正しいのでしょうか?
知恵を貸してください。

A 回答 (3件)

「0における頻度分布は0となる」というのは、「0近辺の…」あるいは「0に外挿した…」と読むべきです。

他の回答者にあるように、エネルギー0のものは測定できませんから。

この部分の前に、「電子エネルギーは、壊変による欠損質量の約半分を最大値とし、そこからエネルギー0まで連続的に分布する」とかの記述があるはずです。さらにスペクトルに関して関数形が示されていれば教育的にも良いのでしょうが、0に向かって次第に減少しエネルギー0では関数値は0になります。ご質問の部分は、この連続スペクトルの電子電荷による違いを定性的に説明しようとしたものを思われます。ですから、「電荷がないとした場合のスペクトルに比べ0近辺(または、0に外挿した)の頻度は多くなる/少なくなる」ことを言いたいのだと思われ、それは記述通りになると思います。
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>測定器のデータでは回答者様のようなスペクトルになるので,やはり教科書の文章の記述が誤っていたようです。



私は、測定器のデータは、教科書のようになりますが???
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β崩壊した直後(電子・陽電子が原子核のすぐ側にいる時)の電子・陽電子のエネルギースペクトルについて想定しているのでしょうが、現実問題としてそんなものは測定できませんよね。

(原子核のすぐ近くに測定器を置くことはできないので)

我々が測定できるのは、原子核(or原子)から十分(~1m)離れた位置における電子・陽電子のエネルギースペクトルです。おそらく、教科書ではこっちについて言及しているのでしょう。前後の文脈が分からないので、嘘かもしれませんが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。測定器のデータでは回答者様のようなスペクトルになるので,やはり教科書の文章の記述が誤っていたようです。

お礼日時:2008/05/08 17:31

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