No.3
- 回答日時:
アブストラクトというものを御存知ありませんか?
分野ごとに主要な著作や学術誌に掲載された論文の
表題,著者,キーワード,刊行日といった書誌情報と
内容の要約・抜粋を収録した定期刊行物です。
現在使われているウェブ上の論文データベースも
アブストラクトの蓄積の上に成り立っています。
アブストラクトもなかった時代には・・・
たぶん#1さんのおっしゃるような方法に拠っていたのでしょうね。
発表される論文や著作の数が
個人の手に負えないくらい劇的に増えたのは
ここ半世紀ぐらいの出来事でしょうから。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
20年近く前になりますが、学生時代はインターネットがありませんでした(存在はしていたかもしれませんが大学には繋がっていなかった)。
パソコンもLANで繋がっているわけでもなく、ハードディスクすらないPCで、フロッピーから起動したワープロで卒論を書いてました。階下の内科の研究室(獣医学科です)が40MB(GBではないよ)のハードディスクを買ったというので大勢で見に行ったくらいです。
その時代の文献検索は・・・
大学の図書館に多くの雑誌のアブストラクト(?)だけを収録した本があり、それを丹念に読んで自分のテーマにマッチしたものをピックアップしていき、その論文をまた図書館で探していました。図書館で探す作業そのものは現在でもほとんど同じですね。
・・・「アブストラクト集」だったか、そりともキーワードだけを収録した本だったか、今となっては記憶が怪しいです。とにかくその本が出発点でした。分野ごとに(ウイルス学とか繁殖学とか)年に1冊くらいの構成だったと記憶しています。なので20年分をカバーしようとすれば、まず1週間ほどは図書館に篭もりきりになりました。
見つけた文献が図書館にあればいいのですが、なければ図書館に複写請求を出すことになります。専用の複写紙に「タイプライター」で打ち込んで出してました。そのためだけにフロアに1台くらい、英文タイプライターがありました。
それから数年後、試験場にいた頃の話。インターネットはありましたが、まだアナログの電話回線にモデムで繋がっていて(28.8kbpsとか)、ちょっと長時間繋ぐと目の玉が飛び出るほどの電話代の請求が来ていた時代。
まだ今のように文献データベースがネット上で誰でも検索できるような時代ではなく、会員制の文献検索システムが提供されていました。システムの名称は忘れてしまいました。
ですが。料金が従量制でしたね~。従量制というのは、検索して出てくる文字数に料金がかかっていたわけです。
ということは、へたに"coronavirus"みたいなタームを入力して何十万件もヒットするような検索をしてしまうと、検索1回で所の文献検索予算を半年分を使い切ってしまう・・・みたいなこともあり得たわけです。
ということなので、検索タームを上司と管理職に稟議書を回し、許可を得ないと文献検索ができませんでした。
まあそんなわけで、現実問題として「文献検索」が非常にやりにくい状況でしたので、基本的には1本論文を拾うとその引用文献、そのまた引用文献・・・と芋づる式に文献コレクションをする方がメインでしたね。
それから後は、pubMedが出てきたので文献検索は夢のように楽になりましたが。それも今じゃけっこう多くの論文がそのままフルテキストも取れるなんて・・・
もちろん文献の入手法には「検索」以外にも、人づてとか先ほど挙げた「芋づる方式」とか、いろいろありますが、まあどうしたって「検索」は避けて通れないですよね。昔はその検索は大仕事だった、ということです。
学生時代は図書館に1週間篭もらねばなりませんでしたし、試験場時代は稟議書の決済が下りるまでは1~3日かかりました。検索タームがダメだと突っ返されることも多々ありましたし。
試験場を出てから文献検索→文献入手の環境が飛躍的に(という言葉ではとても言い表せないくらい)向上しました。なので試験場を出てからの方がよほど「試験研究」の仕事ができています。
昔は文献検索の有料システムは試験研究機関でなければ使えなかったので、「文献検索」の環境は試験場以外では存在しなかったのですが、今ではその環境はほぼ対等ですから(ネットでフルテキストを取るのが少し制限があるくらい)。
No.5
- 回答日時:
先の方々の回答と重複しますが、
自分の研究分野の学術誌(学会発行の論文誌など)を複数定期購読し、掲載された論文のうち目に留まったものの参考文献をたどって行く、というのが多かったように思います。
また、複数の学術誌や国際会議などを網羅したアブストラクト集もありました。(ちょうど、今の文献データベースで特定の分野のデータを全て印刷したようなもの、というかこれが土台になって、オンライン化、統合されて今の文献データベースになってるようです)。ただし、これも特定分野に限っても一年間で厚さ15cmくらいのものが10冊以上出るようなしろものなので、全部見て、、というのは難しかったと思います。
No.6
- 回答日時:
今から30年ぐらい前のことですが、NECのPC-8001が発売になった頃のことです。
JOISがありよく利用しました。
現在の「データベースサービス:文献情報提供サービスサイト」だと思います。
http://pr.jst.go.jp/db/db.html
カプラーを使ってパソコンと接続していました。速度は、300ボーでした。
特許も調べることもできる物もありました。
あとは、学会誌などを見て文献を探していました。
もっと前から電動タイプライターみたいな物でコンピュータに接続できたのでアメリカのデータベースには接続できたと思います。
これはデータ解析に使用していた物です。
higkk01さんの回答は、質問と関係が無いので削除をして欲しいです。
No.7
- 回答日時:
20年くらい前までの話と思ってください。
まず、新しく出た論文なら、関連分野でマークしている雑誌は、研究室・図書室に着くなり、手にとって一通り目を通すので、検索で見つけるという必要もありませんでした。
ぱらぱらめくって、自分の研究の上で、読まなければいけない論文を見つけては読むわけですが、守備範囲以外の論文も目に入り、興味があれば読んでいました。これが、自分の知らない世界を知るという意味では大変に勉強になったものです。
取り寄せていない雑誌の掲載論文は、Current Contentsに目を通して見つけました。いまは電子版になっているようですが、もともとは、週間だったか月2だったかの印刷版でした。タイムラグが半年くらいあり、雑誌名、著者名、タイトルのみの情報でしたが、必要な論文をかぎ取って、よその図書館から複写を取り寄せたり、著者に別刷り請求して手に入れました。
過去の関係分野の論文は、最近の論文の引用文献から知るほか、年間の論文情報をまとめた本(生物学関連ならBiological Abstract)を図書館で閲覧して見つけました。まあ、一日、図書館にこもれば、過去10年分くらいは把握できましたかね。
少し時代が下ると、MedlineやBiosisがフロッピーとかCDで販売されるようになって便利になりました。
いまは、PubMedが無料で利用できるので(Al Goreのおかげ。偉い)隔世の感です。
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