日本が開戦に踏み切った理由はよくわかるのですが、
アメリカが開戦に踏み切らせた(オレンジ計画など)理由がよくわかりません。
日清・日露戦争の勝利によってアメリカ側が日本を脅威と捉えるようになったというのはわかるのですが、アメリカが日本と戦争しようとした理由はそれだけではなくて、中国を始めとする東アジア進出(ジョン・ヘイの門戸解放など)に日本が邪魔だったから、ですよね?
なのに、いざ戦争してみたら、中国には進出するどころか共産国になってしまうわ、朝鮮を独立させたら北が共産国になるわ、フィリピンは独立するわで、結局何も得てなくないですか?
それで、アメリカの対日戦の目的って別に中国進出が理由じゃなかったのかなと疑問に思ったんですが、実際のところその理由って何だったんですか?
※日本の帝国主義を懲らしめるためとか、そういうのはナシでお願いします。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
開戦時の計画としては
1.ヨーロッパ戦線に参戦して、ヨーロッパでの発言力を高める(これは成功して、今イギリスはほぼアメリカのいいなり)。
2.中国東北部での利権確保。これは失敗して、ほとんど発言力なし。
3.太平洋全域を掌握して、世界への発言力を高める。これには想定以上の成功をして、嘉手納を中心としたアメリカ軍の発言力は世を覆わんばかり。
4.ソ連に貸しを作り、共産圏への発言力を高める。これは失敗。貸しは作った物の、ソ連は貸しを返してくれるほど律儀な国じゃなかった。
開戦時には予想していなかったけれども、結果的に手に入れた物としては1.ナチスが開発したジェット、ロケット、航空技術など各種の戦争技術。
2.日本が考え出した機動部隊を中心とした新たな海戦ドクトリン。
3.原子爆弾(核兵器)、VT信管などの軍事技術。
などもありますね。
太平洋戦争という名前に囚われて日米の背景ばかり考えていましたが、
欧州・ソ連もあったのですね。
非常にわかりやすい回答ありがとうございます。
No.9
- 回答日時:
単にアメリカの利点についてのみ述べます。
当時のイギリスやフランス等が行っていた植民地経済に対する自由経済の拡張、ヨーロッパに対して宣言していたモンロー主義の事実上の取り消し、台頭してきた共産主義に対する軍事的国際的な示威行為等です。
上記以外にも理由はありますが、モンロー主義によって南北アメリカ大陸の筆頭になったアメリカが、更に欲を出していtことは大きな一因です。
その為、ドイツ敗戦後、あまり得のない日本との戦闘にイギリスやソ連の協力を求めたり、圧倒的な軍事力を示す原爆をソ連に見せつけた訳です。
首都を空爆されて壊滅的な日本に対して
どうしてソ連まで誘って日本を追い詰めたのか疑問でしたが
モンロー主義の撤回・列強に対する示威的な面もあったのですね。
参考になりました。
回答ありがとうございます。
No.8
- 回答日時:
国対が国が全てを賭けて戦う国家間の戦争ですから戦後のことなど自国が如何なる得になるかを計算されて戦争をするものと考えがちですが、戦争を仕掛けた方も挑戦に受けて立った方も計算ずくの戦争は過去のどの戦争にも無さそうです。
個人の喧嘩がそうで有る様にいきがかり上喧嘩になってしまったように、国家かんですから時間は掛けていますが、戦争が終わった時の世界情勢まで勘案しては戦争はしていないと思います。アメリカが戦後のことを考えて日本と戦争していたならあのような都市爆撃や原爆攻撃などしないはずですし。ソ連は戦後日本を共産国の仲間にくみいれることを考えて日本に開戦したのなら、ソ連はこれほど無駄な戦争はありません。アメリカが戦後の世界情勢の分析出来る思考の人物が政府高官に配置してその人間が日本との戦争で攻撃目標
方法を決定していたのならあのような都市爆撃も原爆攻撃もしていなかったと考えられます。日本の船舶が殆ど無くなり外地から資源が輸入できなくなり、食糧も不足して来て戦争追行能力がなくなれば如何なる国でも負けは認めるはずと考える。アメリカには早く降伏させなければならないと言ふ時間的余裕がないことは無くじっくり攻める事が出来たはずです。何故あれほどの無差別都市攻撃をして、挙句の果てに原爆攻撃までして日本人を殺す必要があったのでしょう。私は彼等の作戦考案者
のなかに日本民族壊滅主義者がいたはずだと考えています。アメリカに
戦後のことなど考えない人間が指揮をとっていたように、ソ連はもっと
そのばかぎりのことしか考えない責任者が指揮をとっていたようです。
いかに戦後の労働力が必要であったのか日本人を奴隷として使役に使おうとしたために日本人の反撥を買ってしまい、戦後いかに共産党員を増やそうとしても増やすことはできずにきている。あの時ソ連が開戦したのはルーズベルトとの約束を守っただけだと日本国民に言い訳してソ連抑留などしていないなら日本は如何にアメリカ統治でGHQが頑張っていても日本は共産主義の国になっていた可能性があります、これほど日本民族を虐殺した国よりそれに反対する共産国の方が味方にしやすいのが当然です。敗戦までは軍人が実権を握り彼等は社会主義政策を取ろうとしていたので日本人には社会主義のよる統制経済にはならされていたのでアメリカのような資本主義経済より統制経済でも問題は無かったかもしれません。このように何処の国の指導者も戦後のことまで考えて戦争をした人間はいないと見るべきだと思います。アメリカは日本との戦争でもベトナムでもそれほど計算された戦争などしていないはずです、現在のイラク戦争でも自由主義経済圏国を巻き込んで戦争していますが、アメリカ以外の国は逃げ出したいはずです。日本も何のために協力しているのか判らなくなっています。アメリカ以上に指導者がバカであったのがソ連で戦後のことを考えて日本を味方にしたいのなら兵士を抑留などせずに恩を売る政策を考えるべきで、あのようなあまり得にならないことをしたばっかりに日本を味方にすることが出来ずにアメリカと勢力争いをしているが、もし日本が共産国の勢力に組み入れて居ればアメリカがいかにもがいてもソ連の覇権は確立していただろう。かように戦争が終わった後の事など何処の国も詮索していないようで、何処の国の政策責任者に世界情勢分析者など居ないと言ふ結論になるのではないでしょうか。結論は政府高官に有能な人間はいないとゆうことですか。
国と国のする喧嘩だからきちんとした目的・計画があったのだろうと思っていましたが、実際はあるようでなかったのですね。確かに、当初の目的に比べて結果は芳しくありませんし、そもそもの発端が中国利権というより差別感情に基づいている節がありますし。
太平洋戦争に限らず、ベトナムにしてもコソボにしてもイラクにしても、明確なヴィジョンがあるようで実際は引き際を誤って泥沼化している感がありますね。
参考になりました。
回答ありがとうございます。
No.5
- 回答日時:
いろいろ回答が出ていますが、もう1つ。
米国の景気低迷があります。第一次大戦後の経済の収縮や米国に端を発する株式市場の崩壊などにより、米国の国内景気は、それはそれは大変なことになっていました。ルーズベルトの前任者もがんばったのですが、とても景気浮揚には至らず、ルーズベルトがニューディール政策を引っさげて登場。しかし、これも一時的なカンフル剤に過ぎず、効果が切れる前に新たな需要を創出する必要がありました。
ふと顔を上げたら日本がいた、というところが本音なのではないでしょうか。
戦争特需ですか。
確かに戦争は最大の公共事業ですからね…
そういえば大戦直前にアメリカは不況に陥っていますし、
あらゆる戦争は経済戦争であるともいいますしね。
それなりに手ごたえがあり、
なおかつ確実に倒せて、世論の反発も少ない相手ということで
日本は格好の餌食だったのかもしれませんね。
回答ありがとうございます。
No.4
- 回答日時:
こんにちはー
当時のアメリカ大統領ルーズベルトは、もともと戦争をしないという公約で、大統領になった人間です。
それがなぜ戦争をするようになったのか?
よく言われるのが、質問文にもありますように中国の利権です。
しかし、それ以外に同盟国であるイギリスの画策があります。
イギリスの首相チャーチルは、ドイツとの戦争に危機感を覚え、この戦争にアメリカが参戦するよう仕向けました。
そしてその相手国として選ばれましたのが日本です。
それが経済封鎖、ABCD包囲網だということです。
つまりABCD包囲網はチャチルが画策したということらしいです。
しかし、結果はおっしゃるとおりで、マッカーサーかトルーマンか忘れましたが、戦争する相手を間違えていた、と後年言っていたそうです。
そういえばアメリカは大統領も世論も戦争には反対でしたね。
日本は英米と戦争したはずなのに、イギリスが全く出てこなくて変だなと思っていたら、ABCD包囲網で暗躍していたんですね。流石外交大国といったところでしょうか。
アメリカも戦争を失敗と認識していたのは意外でした。
確かに、マッカーサーは朝鮮・満州を独立させるべきではなかったと言っていますね。
色々参考になりました。
ありがとうございます。
No.3
- 回答日時:
将来の東西対立ということが既に見込まれていましたから、
ヨーロッパやアジアが混乱しているのは望ましくありません。
できれば、米国の橋頭堡として押さえておくべき地域です。
当時のソ連が介入する前に、押さえなくてはなりません。
米国としては連合国を勝たせるために、後押ししたかったのですが。
国民の『世論』は、戦争には参加しない方が優勢でした。
直接参加するには、世論をひっくり返すだけの口実が必要でした。
枢軸国の1つである日本と戦争に突入すれば、
なし崩しに連合国の一員として、枢軸国と戦端を開くことができます。
できれば売られた喧嘩にやむなく受けて立つ形が望ましい。
その為に、日本を外交的に孤立させ、暴発させるという戦略を採ったのです。
地図を逆さにしてみれば分かりやすいですが、日本列島~沖縄~台湾という並びは、
大陸からの出口を封じる形になっています。実は、地勢的にはものすごく重要です。
もちろん、歴史にはいろいろな解釈があるので、これ以外にも解釈はあるでしょうが…
No.2
- 回答日時:
世界の支配権
すなわち富です
かってのローマ帝国と同じで国民(資本家)を満足させるために常に戦争をしていなければなりません
戦争特需で連合国側の経済支配力を手にしました
邪魔だったのは日本ではありません
フランス、ソ連が一番邪魔だったのです
開戦当初はフランスと東欧が主戦場でした
ソ連が攻められていてもアメリカは支援しなかったのです
ドイツの矛先がイギリスに向いてからようやくソ連を支援して東西からドイツを挟撃したくらいですからソ連の敗戦に期待をしていたはずです
回答ありがとうございます。
ソ連潰しは有名ですね。
尤も、潰すタイミングを誤って状況を悪化させたようですが…
フランスが邪魔というのは初めて知りました。
確かにインドシナまで進出しており、中国にも一部進出してはいますが、それでも邪魔というほどではないように思うのですが…
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