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現在高2で筑波大芸術専門学群を志すものですが、この夏まで美術には一切興味もなく今まで過ごしてきましたが、自分の考え、思いを伝える方法の一つに美術があるということを再認識し、この度、上記の大学を目指すことにしました。学科がセンター5科目の700点、実技が700点の合計1400点です。僕は画家志望なのでこの学群のなかでも美術専攻で洋画を描けるようになりないと思ってます。なので実技試験では木炭素描を選択することになると思います。学科レベルは自分で言うのもなんですが、ほとんど問題はありません。センターでも85パーセントあたりを狙えると思います。実技レベルは学校の授業以外で絵を描いたことは1度も無いというとんでもない状況です。さあ、そこで質問があります。
1、今までろくに絵をかいたこともない僕が、努力しだいで上記大学に合格することは可能なのか。また、可能であれば1日何時間あたり、実技の勉強をすればいいのか。(ちなみに実技は木炭素描です。石膏像等を見て、とのことです。)
2、鉛筆写生と木炭素描との違いはなにか。また鉛筆写生ならば、鉛筆でのデッサンを受験勉強ですればいいと思うのですが、木炭素描の場合、何をどうどの順序で受験勉強を始めればいいか見当もつきません。教えてください。やはり、それ用の炭を仕入れてリンゴを描くことから始めるべきでしょうか。
3、木炭素描の勉強だけをしていて、入学したあと、大学の授業についていけるのか。油絵の描き方も水彩画の描き方も習ったことありませんし。アクリル絵の具を使う学校の授業も中学以来受けていません。
4、僕はサッカーがそこそこ上手いんで、筑波に入ればサッカーもできるし、ということで、数ある美大の中からでもこの学校を選んだのですが、実際はここの美術専攻の洋画の授業はどうなんでしょう?良い授業なんでしょうか?
5、油絵などを描く時、鉛筆で下書きをすると思いますが、では何故、受験実技には鉛筆写生ではなく、木炭素描と記されているのでしょうか?
以上5点です。詳しい人からの回答、心待ちにしております。

A 回答 (4件)

まず練習方法を教えます。


デッサンには東洋式と西洋式がある。
東洋式は輪郭を線として捉え線として描く。
西洋式は明度の違いを精密に再現して立体を表現する「面画」であり
輪郭線は存在せず、面と面の境界が線に似たものとして現わる。
西洋式のみで基礎を獲得できるが、東洋式も一部まぜた方が効率が高い。
なお、西洋式は本格でなければ意味が無く、
東洋式デッサンににいいかげんな陰影をつけても効果は無い。
したがって東洋式は線のみで描き西洋式は面のみで描く。
買うもの。
★三菱鉛筆の、B、HB、H、2H。(三菱でなくてもよいが安くて品質が確実なのは三菱)
★表紙の硬いスケッチブック。大きさは雑誌ぐらい。中の画用紙はキメが最も細かいものをえらぶ。
★フィクサチーフ(定着液スプレー)
★ねりゴム(画材店にある粘土みたいな消しゴム)

鉛筆は親指と人差し指で挟み他の指を自然に添える。字を書く時のように中指の側面が鉛筆に触れるのではない。
手首をほとんど固定して腕を肩から動かす。
手の構造による形の描きやすさの差別をなくすためだ。
机に傾斜版(強度と広さが足りれば何でも良い。一端に雑誌などを敷いて傾ける)を置くと描きやすい。

初期のモデルは、
西洋式は無地で白っぽくのっぺりしたもの(タマゴやヒョウタンや流木。空き缶を踏んでへこまして
塗料で白く塗っても良い)がよい。東洋式は草花など輪郭線が多い物を選ぶ。
東洋式は線が多く変化が激しいものから始める。枯木や昆虫など。バナナの皮をグシャグシャと丸めて
描くのもよい。無意味なもののほうが理論を抜けるので好ましい。
しだいにむずかしいモデルに移行する。

西洋式は、かすかな明度の違いを認識し、紙の上に再現するので、重さ鉛筆一本分ぐらいの筆圧で
塗り重ねることによって明度差を表現する。たとえば幅が同じで長さが10とおりの半透明ビニールが10枚あり
一端をそろえて重ねると、10段階のグラデーションになるのと同じ。
「或る面を塗る場合はそれより暗い面を一緒に塗る」ことで、部分に限定されない絵全体の明暗差を獲得する。
タマゴひとつ描くのに30分くらいかかる。
また、こまかな線を間隔を空けて並べて面を構成する手法も有効である。
鉛筆は軟→硬の順で持ち替えてゆく。各種ごとに全体を描き、明度変化の精密さに芯の硬さが
足りなくなったら持ち替える。前出のスケッチブックを使う。
西洋式では光源を一つにする。室内で天井の照明だけで明るさが足りず電気スタンドを
併用する場合は床や机面に落ちた影がひとつに重なるようにモデルと自分の位置を調節する。
練りゴムは角砂糖ぐらいの大きさにちぎって利き手でない手でこねてゴムの汚れを均一にしながら使う。
消し具合を調節できる消しゴムである。黒っぽくなって効き目が無くなったら捨てる。
完成したらフィクサチーフで固定する(東洋式には無用)。

木炭は極端に柔らかい鉛筆であり、大きく描く方が楽だから大きな木炭紙に木炭で描くだけの
違いである。ずっと鉛筆で練習して最後に数枚木炭を試せばクリアできるだろう。
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練習方法の説明終わり。

「1日何時間実技の勉強をすればいいのか。」
全部で1000時間で足ります。割り算してください。

「鉛筆写生と木炭素描との違い」
練習法で説明済み。

「リンゴを」
リンゴは完全な無地ではないからモデルに向かない。

「木炭素描の勉強だけをしていて、入学したあと、大学の授業についていけるのか」
トーナメント的にまず試験に通らねば話にならないのだから
先回りして考えるのは無意味である。
試験は基礎を試すのであって応用は入学してから教えるのだから
応用をあらかじめ知っている必要はない。
格闘技の入門テストで体力だけ計るのと同じである。

「ここの美術専攻の洋画の授業はどうなんでしょう」
受験を決めた後でその質問が出るのはおかしいし、
授業の良し悪しで選ぶならサッカーを考えに入れてはならない。

「油絵などを描く時、鉛筆で下書きをすると思いますが、では何故、受験実技には鉛筆写生ではなく、木炭素描と」
基礎をクリアしたあと油絵を描く際に下書きに鉛筆を
用いることと、基礎の力を計る試験に何を使うかは
関係ありません。
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この回答へのお礼

丁寧で詳しい回答ありがとうございました。
鉛筆で練習できると知り、助かりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2008/07/22 21:27

1、現在高2であるなら、今から頑張れば入れるかもしれないです。


  何年で上手くなるかは人それぞれなのでなんとも言えないですが。
  私の場合は高1の冬から絵画予備校に通いましたが、
  高1→週に6時間程度 高2→週に9時間程度 高3→週に12~15時間程度
  はデッサンや油絵などの勉強に費やしていました。
  受験前は学校帰り必ず予備校に足を運んで、1日3時間は描いてました。

2、道具の違いです。デッサン用の木炭は画材屋に売ってます。木炭紙という専用の紙を使用します。
  木炭紙は目が粗いので、最初は木炭を軽く乗せるように形をとり、指やガーゼをつかってこすりながら目に木炭の粉をうめていき、
  明るさや質感などの調子を整える方法が一般的です。
  消すのには練りゴムを使いますが、食パンを使うという昔ながらの方法もありますね。
  初心者は形を面で捉える練習のために木炭デッサンから始めた方がやりやすいという方もいます。
  触っただけで調子が変わり、初心者は目をつぶしてしまいがちなので、ある程度慣れが必要です。

3、筑波の学生じゃないのでわかりませんが、基礎力があるなら大丈夫なのではないでしょうか。
  ただ、一枚も描かずに洋画を専攻しようというのは何故ですか?
  一度色々な画材に触れてから決めてみても良いと思うのですが。

4、なぜ筑波でサッカー??という疑問がまず・・。
  サッカー部くらいどこの美大にもありますよ。真剣にサッカーがやりたいという事でしょうか?。
  筑波は、いわゆる5美大4芸大などよりは難易度が低めだと聞きますが、大学としての実力や知名度はあるイメージです。
  日野之彦さんなんかは私も好きな作家さんですが、ここの卒業生だったと思います。
  レベルの高い大学に入れば良い授業が受けれるとは一概に言えない所があるのでこれもなんとも言えないですね。
  どこの大学に入っても自分の頑張りが第一だと思いますよ。

5、油絵を描く時誰もが鉛筆で下書きをするとは限りませんし、
  デッサンは油絵を描くための下書きとして勉強するわけではありません。
  トータルに「ものを見る力」や、「イメージを書き起こす力」を養うために勉強します。
  鉛筆素描、木炭素描は、ただ単にツールの違いです。鉛筆は線が細い分、細部にとらわれやすかったりしますので、
  伝統を大事にする(または考えが堅い)大学や予備校などは木炭を推奨するところが多いですね。


長くなりましたが、確実に言えるのは、今から絵画教室なり美術予備校なりに通ったほうがいいと思います。
美術受験は独学じゃ難しいですよ。独学でもいける人もたまに居るらしいですが・・。

ちなみに私も油絵をやっていますが、実際に大学入ってからのほうが大変です。
4年間で学べる事って結構少ないんです。あとは本当に自分の努力次第。
画家になりたいなら周りのヤツらの4倍描けと入学式の時に言われた事をよく覚えていますし、それを実現するのはなかなか困難です。
「大学の授業についていけるか」という考えは捨て、「まわりの学生に一歩差をつけてやる」という心意気を大切にしてください。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。なるほど、とても参考になりました。
木炭での入試の場合でも鉛筆を用いて練習するのでしょうか?

お礼日時:2008/07/24 09:02

>木炭での入試の場合でも鉛筆を用いて練習するのでしょうか?



木炭デッサンばかり練習する人もいますし、鉛筆と木炭両方練習する人もいるのではないかと。
デッサンの方法は違いますが、形を捉えるという基本は同じなので、どちらでもよいと思います。
受験時の完成度(緻密さや質感の表現など)に重点をおきたければ、
木炭デッサンを重点的に練習してもいいのではないでしょうか。
本格的にデッサンをやったことがないのであれば、最初は鉛筆デッサンから始めて、木炭に以降するのがいいと思います。
私の場合は1年ほど鉛筆デッサンばかりやっていて、受験前は木炭と鉛筆の両方を練習しました。
(受験した4つの大学の1次試験が、木炭のみ、鉛筆のみ、どちらでも良いというバラバラの規定だったので)
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筑波大はあなたみたいな人にピッタリだと思います。


センターの点数がとれるのであれば、実技は1年あれば十分です。
芸大、多摩美を狙っているような、画力に自信がある人は、学力の点で筑波は無理な方が多いと思います。(そうでない人もいると思いますので、一般的にいってです…)
筑波大芸術専門学群は、勉強に自信があるけど、画力はちょっとという人が多く受験します。ですから、高2から真剣に取り組めば十分合格できますよ。
大学の授業ですが、芸大などはすでに描ける人ばかりだと思いますが、筑波は、基礎から教えてくれるので、大丈夫かと思います。(娘が日本画だったので、油彩はちょっと分りませんが)
美大と違うところは、他学の授業も受けることができて、向上心のある人にとってはとっても魅力的な大学です。
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