No.5ベストアンサー
- 回答日時:
まずは横道に逸れた話題について…
(僕の回答がきっかけで、逸れてしまいました。すいません)
>各国、各企業でCO2を出さない取り組みとか伐採しないとか、これまで言われていますが、できていますか?
とのこと。完全とは言えないまでも、全くできていませんか?
そして政府や企業任せにできないのであれば、有権者、消費者としての役割があるのではないでしょうか?
少なくともあなたの提案では財界はもちろんのこと、消費者の反発を招きますし、仮に義務化されたら経済が破綻します。
(まぁこれによって某国のようにエネルギー・物資不足になれば、二酸化炭素排出量も減るでしょうが…)
さて本題に戻ります。
#3様のお礼欄の通り、減少装置は研究すべきものだとは思います。
ただし、研究のレベルでいえば「携帯式核融合装置(個人で核融合炉を持ったら、エネルギー問題が一気に解決するシロモノ)」のようなもので、「学問レベル」としてはとてもいいのですが、「実用レベル」からかなり程遠いところにあります。
質問の内容が「現在」と感じたので無意味であるとの回答をしましたが、「数十年先の未来」であるなら、実用化の域まで達するかもしれません。
(数十年前はここまで科学が進歩するなんて思っていなかったでしょう。それと同じです。)
ただ、ふと思いましたが回収した炭素の処理も大問題ですね。
(運搬・利用・廃棄方法)
ですから、現時点での「研究」はとてもいいと思います。
(というより、もうやっています)
ただし、化石燃料のほぼすべてがクリーンエネルギーに代替できない限りは意味はありません。
エネルギー収支からの観点でも逆に地球を傷つけかねませんし、物質収支では発生した炭素も厄介、経営上の収支では効果の割りにメンテナンスや人件費が莫大になるでしょう。
結論としては
研究はしてます。
単に回収だけでいいならできます。
よって作れます。
しかし作ったものは現時点ではほぼ確実に無意味どころか地球を破壊するものでしょう。
ですから作りたくても作れません。
これからの研究開発が待たれます。
ただ、個人的見解としてはその装置が植物の変換効率、コストパフォーマンスより勝るとは(今の科学的常識では)考えづらいです。
(例えばエタノール1リットル作るにしても、合成より醸造のほうが安全で低コスト。自然界のものが使えるならそれを使うべき)
それにものすごく莫大な設備投資費とものすごく広大な土地は必要であろうと思い、その資金調達も大きな問題でしょう。
太陽エネルギーならパネルを作る際の二酸化炭素排出のみならず、有害物質の排出も気をつけねばなりません。
この回答への補足
何回もご意見ありがとうございます。
このCO2分解装置の研究開発は長期ビジョンレベルでは可能ということでいいんですね。
理想は、無くなったジャングル再生とか植樹を行うことを取り組むということも出来るところではやっていかないといけないと思います。
破壊は数年でも自然再生は何十年も年数を要することで、理屈は分かっていても開発途上国ではどうしても工業化を目指すため、国によっては植林を積極的に行っているところもあると思いますが、地球的に見ると森林伐採していくエリアとかサバク化するエリアが増えているのでは?と思います。
No.6
- 回答日時:
長くなりすぎたので、本回答で最後にします。
>このCO2分解装置の研究開発は長期ビジョンレベルでは可能ということでいいんですね。
可能というのは『実用化』という意味で捉えていいですよね?
それでしたら…
『いいえ』です。
実用レベルで将来的に“可能である”とは一言も言っていませんよ。
“可能かもしれない”レベルです。
僕の回答で“可能である”と答えた場合は、条件がついていたり“かも”と表現をしていると思います。
(Ex.>「数十年先の未来」であるなら、実用化の域まで達するかも)
もし勘違いをさせる記述がありましたら申し訳ないです。
結局のところ、実用化に際して必要な条件をクリアして(またはクリアの見通しが)なければ、可能かもしれなくても、未来永劫実用化はされません。
(そしてその条件クリアの見通しも立ちそうにないのが現状でしょう)
実用は技術だけではダメなんです。
(確か日本の政治家にも、排出した二酸化炭素を集めて、海底の高圧の岩盤内などに閉じ込めればいいと言った人もいましたが、言葉だけなら何とでも言えます。“技術上”“理論上”は可能だと思いますし、二酸化炭素分解よりはエネルギー的には圧倒的に有利だと思います。ただ、実用的には漁場資源などの数々の問題が考えられます。)
環境問題を含め科学技術に関することは、科学水準はもちろんのこと、経済的、倫理的などの面も含めて考えないといけないので、質問文のように
>単純に思います
では、解決できません。
単純に現代の科学において(経済、倫理を一切無視すれば)、「技術的・理論的に二酸化炭素減少装置はエネルギーやコストをかければできますよ」だけの話です。
最後に二酸化炭素の分解(など)の困難さをサラリと。
化学の教科書などはお持ちですか?
化学式を見てください。
二酸化炭素はだいたい化学式の右側にあるはずです。
これは高校や大学などでもほぼ同じです。
これは二酸化炭素を発生させる反応は数あれど、二酸化炭素を材料にする反応はほとんどないことを意味しており、それほど二酸化炭素は反応しにくい(反応のしにくさは最強レベル)ことを意味し、逆に普通に反応させようとしたら少量でも、とんでもないほどのエネルギーが必要であることを示唆しています。(単純に考えて、燃焼を逆回しにしないといけないから。今まで燃やした化石燃料分を逆回しにしようと思うと…)
二酸化炭素の分解の困難さが、少しは分かっていただけたでしょうか?
そのなかで唯一といっていいほど、穏やかにかつ大量に二酸化炭素を取り込むのが光合成です。
このレベルに人間の技術が及ぶのはいつのことになるでしょう…
No.4
- 回答日時:
#1です。
私の回答についてもらった補足を見て、追加回答の必要を感じましたが、その追加回答については#3様のおっしゃる通りだと思います。
技術はあります。
しかし実用の域まで達することはノーベル賞ものというより、不可能に近い、可能であっても意義が疑問視されます。(#3様回答の理由などにより)
何も人工植物にこだわる必要はありません。
人工植物にしたらしたで、生態系への影響も疑問視されます(遺伝子組み換え作物を見れば多くを語る必要はないでしょう)し、通常の植物よりはるかに高い効率は科学的常識的にも望めないでしょう。
安易かつ理想的な植物という答えがあるのですから、人工植物は意味がないといっても過言ではありません。
例えば工場の屋上に人工植物を植えるなら、その面積相当の森林伐採を阻止するほうがいいでしょう。
そして化学工学、経営工学、経営学的において
>世界の発電所、工業地帯にはCO2発生量に見合う人工植物を設置する義務を負わせたらいいと思います。
これはとても危険な発想です。
「製造者への義務」という発想がとても安易です。
当然ながら、その商品の商社や消費者も商品を扱う者としての義務を負わせるべきではないのですか?
製造者は研究開発費、設備投資は商社よりはるかにリスキー(消費者にいたってはノーリスク)で、またトレンドによる経営不振の危険もあります(消費者も商社も冷血ですから)。
そんなのを製造者だけに義務化をしたら工場はつぶれます。
つぶれないようにするためには、当然価格への転嫁が必要です。
今より商品、ガス代、電気代、ガソリン代はかなり跳ね上がるでしょう。
それでも排出した全二酸化炭素を固定化するには足りないと思います。
商品価格へ転嫁しきれない場合は、税金の投入が必要ですね。
あなた(消費者)も温室効果ガス温暖化へ一役買っているのですから、製造者に義務を負わせるのなら、消費者も義務が必要です。
(例えば、法で定められた二酸化炭素量を超えるような行為・商品の売買をした消費者は罰金とか)
そうでなくても、企業はステークスホルダー(顧客を含む利害関係者)へのアピールとして、環境対策は政府や消費者より前向きの場合が多いです。
科学の世界はなんでもホイホイ実現するわけではありません。
そして政治・経済・経営ではなんでも企業だけにホイホイ義務化させることはできません。
2回目の貴重なご意見ありがとうございました。
しかしながら、
申し訳ないのですが、各国、各企業でCO2を出さない取り組みとか伐採しないとか、これまで言われていますが、できていますか?目先の利害優先ですべてできてないという現実があるから、貴方にとってナンセンスな提案を私はしています。こういう角度で開発検討することをやる意味はないとは、これまでの回答を聞いて「やっぱりダメか」とは思いません。
化石燃料から太陽エネルギーへの転換と、同エネルギーによるCO2分解装置開発に期待します。
No.3
- 回答日時:
実は地球温暖化が問題になりはじめたときに、かなりの数の科学者や技術者がCO2を分解する装置を作ろうとしました。
しかし、実用化したものは一つもありません。CO2を分解する装置は比較的簡単に作れますが、意味がないからです。人類は化石燃料を燃やしてエネルギーを得て、その代わりにCO2という残りかすを大気に捨てているのです。このCO2を分解してやるには化石燃料を燃やして得たエネルギーよりも理論的に多くのエネルギーが必要になります。そうでなければ永久機関になってしまうからです。(ちゃんと大学で科学の勉強をした科学者や技術者なら最初から分かっているはずなのですがね・・・)
別の言い方をすれば、CO2を分解することは可能ですが、そのエネルギー得るために化石燃料を燃やさなければならず、かえってCO2は増えてしまうということです。(No.1の方のおっしゃるとおりです)
もちろん化石燃料を使わずに原子力や風力、太陽光など他のエネルギーを使ってCO2を分解すれば、CO2減らすことができますが、そのようなエネルギーでCO2を分解するよりも、今はそのエネルギーをうまく使って、化石燃料の消費量を減らすことが先だと思います。
ちなみに植物はCO2を固定しますが、これは太陽エネルギーを使っています。余談になりますが、太陽光発電や太陽熱、風力、水力、波力なども元は太陽エネルギーです。バイオ燃料もそうです。
ご回答ありがとうございました。
CO2分解に使うエネルギーが化石燃料だと、またCO2が出るからナンセンスということは理解できます。
(1)分解に必要なエネルギーを太陽エネルギーを使うといいんですね。
現段階では、(2)化石燃料を太陽エネルギーに換える先というご意見ですね。
私は、それでも(2)と平行して(1)も開発すべきじゃないかと思います。
当然(2)はやるべきことですが、電力会社など表面は理想的なことを言いますが、利害で動きますから、簡単に太陽エネルギーへの転換は厳しいと思います。
もし、(1)の機械があれば、国の意思ですぐ対策できます。
各国の約束毎(削減目標)もシンプルになります。
決して(1)だけで対策できるということは鼻から思っていません。
そういう選択肢がないと世界全体のCO2減少させることはできないと思います。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
前の方の回答のとおり、現在では世界中の研究されてるやつのどれも植物のエネルギー効率には及びません。
ただ、作れ、というだけならば出来ますよ。
いくつかの実験プラントは動いてます。
いかに植物よりエネルギーを少なくて済むようにするか、が現実問題、最大のネックになってます。
分解すると大変だから圧縮して液体にして深海に流し込みましょう・・・なんて研究もやられてます。
あとちょっと変わった所では、真っ赤に過熱したコークス(炭素)に二酸化炭素を触れさせると一酸化炭素が出来ます。
このガスは火をつければ燃えるし、他にも利用可能なので、これの利用方法を探る、という手段もないことはありません。
ただ、最終的に二酸化炭素になっちゃったんじゃ意味がない、って事ですね。
#これの類似の方法は、製鉄工場(溶鉱炉)のような場所では実際に使われています。
ご回答ありがとうございます。
植物に近い人工植物なるものの研究を進めてほしいですね。
それができたら、世界の発電所、工業地帯にはCO2発生量に見合う人工植物を設置する義務を負わせたらいいと思います。
No.1
- 回答日時:
海水から真水を作る装置は、海水に混ざった塩分を取り除く装置です。
特別な化学変化はしません。
しかし、二酸化炭素を分解するとなると、炭素と二酸化炭素に分解をしなくてはいけません。
単に「分離」だけでもエネルギーを要しますが、(反応の種類にもよりますが)「分解」もエネルギーを要します。
そのエネルギーをどうやって調達するかですね。
化石燃料を使ってはマヌケですし、バイオマスも意味がないでしょう。
するとやはり有力なのは太陽光…
でも太陽光を使って二酸化炭素を分解する装置なら、やはり植物が理想的だと思います。
この回答への補足
早速のご回答ありがとうございます。
やはり植物が理想ですか?
人工のものを作れたら、ノーベル賞ものって感じですか?
化学は全く詳しくないのですが、作れる可能性はあるのでしょうか?
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