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80歳になる母のことで質問させていただきます。

私の母は毎日家庭用血圧計で血圧と脈拍を測っていますが、数ヶ月ほど前に突然脈拍数が60台から39~41となりました。かかりつけの医師は足のむくみなどがあることから利尿剤を飲んで様子をみるということでしたが、利尿剤を飲んで足のむくみを解消しても脈拍は40のままでした。専門の病院に行って検査をしたところ、完全房室ブロックと診断され、ペースメーカーの埋め込みを勧められました。

かかりつけの医師の意見では、症状がないことから手術はあまり勧められないということでしたが、専門の先生に、最悪の場合、夜中に心臓が停止したりする可能性もあり危険、と言われたため大変心配していました。本人はとりあえず手術しないと決断したのですが、突然心拍停止するのではいかという不安が頭から消えず、神経をすり減らす毎日が続いていました。

そんな中、診断から1ヶ月ほどになりますが、ここ数日ほど脈が60~70まで回復しました。完全房室ブロックは洞結節に問題があって起こるため、この部分が回復することはないとはっきり言われましたので、狐につままれたような気分です。ただ、喜んでいいのかもよくわかりません。何かの前触れではないかとも心配しています。

以上から、心臓の状態が回復したと解釈してよいのか、そうでない場合は緊急性はあるのか、ご意見・アドバイスなどいただけると助かります。どんな些細なことでもかまいませんので、どうかよろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

>過去に狭心症や心臓弁膜症と診断されたことがあります。


以前の判断の根拠や重症度が不明ですが、完全房室ブロックがこれらのためであるのならばかなり不安定なものですから、それ自体で何らかの処置が必要と思えます。今回はそうしたお話は無かったようですから関連性は低いと思います。
>ストレスが房室結節の機能を低下させるようなことはあるのでしょうか。
血圧上昇などのことを介してさらに悪化させる可能性はありますが、基本的に房室結節の機能低下が存在していることには変わりありません。
>実際にこのように重症または突然死にいたる確率はどの位なのでしょうか。
年齢や他の状態がまちまちで、最近では放置することも少ないですから分母となる集団の設定ができませんので一言確率で表すことは困難です
母集団の内容がはっきりしない古いデーターでは1年生存率40%のグラフがありました
http://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/4 …

心臓突然死の予知と予防法のガイドライン:
3 度(完全)房室ブロックでは,生命予後は不良で,特に失神の既往例では悪い.ペースメーカー治療で生命予後は改善する

ペースメーカー植え込みについてのガイドライン:
第III度房室ブロックでブロックの部位を問わず以下の場合
c. 3秒以上の心停止、あるいは無症状ではあるが覚醒時補充調律が40bpm未満のもの>Class I 適応があるとの証拠/合意があるもの(絶対適応)
無症状の第III度完全房室ブロックでブロック部位にかかわらず心拍数が40bpm以上のもの>Class IIa 適応があるとの証拠/意見が多い

参考URL:http://www.j-circ.or.jp/guideline/
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この回答へのお礼

再びご回答いただきありがとうございました。何か決断をしてから回答を締め切るつもりだったのですが、精神的な疲れからしばらく無感覚・無感情な状態が続いていました。ただ、もうほかの回答はいただけないものと思っていましたのであまりチェックをしておらず、お礼が遅くなって大変申し訳ありませんでした。詳しく説明していただき本当にありがとうございました。提示していただいたサイト、具体的な数字を示したガイドラインは大変参考になります。

ebisu2002さまが最初におっしゃったとおり、結局脈はもとの低い状態となり、また1分平均で70ぐらいあっても不整脈がひどい状態のときもあります。

母には手術を勧めてはいるのですが、手術するなら倒れたときでいいと言い張っています。ほかにもいろいろな手術をしてもらいたいと思っているのですが、切迫した理由がない限りはどうしても受けたくないようです。ただ、白内障などの手術はすぐにしなくても命にかかわるものではないのですが、完全房室ブロックの場合は倒れたら命取りになる可能性の方が高いので、最悪の場合を考えると本当に心労が絶えません。何かできることがあれば、と思うのですが、こうして情報を集めるぐらいしかできません。後は親孝行でしょうか。なるべく傍にいることが一番いいかもしれませんが仕事で家を離れていることが多いのでそれができず、電話で安否を確認するという毎日です。

専門医の方がすぐペースメーカーを埋め込まないと危険だと言ってくださればもっと簡単に手術に踏み切れたとも思うのですが、当分はこのままの状態が続くようです。せっかくご回答いただいたのにもかかわらず、結局何も進展がないのですが、いろいろな情報をいただけて大変感謝しています。本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/12/05 07:07

>つまりストレスがなくなれば機能が向上するという可能性はありますか。


ストレスを定量化できないのでそういう研究はありませんが、普通は器質的な異常によるものです。

>実際にこのように重症または突然死にいたる確率はどの位なのでしょうか。
完全房室ブロックやMobitzII型房室ブロックのようにペースメーカー適応がある症例ではペースメーカーをいれずに放置という事はしないので、そういう研究はないかと思います。ただ、従来、ペースメーカーを入れなくてもいいと考えられている症例(Wechebach型房室ブロック)については、文献(Authorはメモし忘れていました:Is Mobitz type I atrioventricular block benign in adults? Heart 2004 Feb;90(2):169-74)があります。それを読んでください。なお、Mobitz type I AV blockとは、日本でいうWechebach型AV blockの事です。

Wenchebachですらこうですから、完全房室ブロックでは...と思います。
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この回答へのお礼

ご回答いただきありがとうございました。

> Wenchebachですらこうですから、完全房室ブロックでは...と思います。
かかりつけの医師の、無症状のうちは入れなくていいという言葉にどうもとらわれすぎていたようです。完全房室ブロックの場合、ペースメーカーの適応はMUSTということですね。

突然死にいたる確率については、結果として埋め込まずに死にいたったというようなケースが数字で残されていないかと思い質問いたしました。ご紹介いただいた文献については、こちらで読むことができました。どうもありがとうございました。
http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.f …

高齢のため、無症状にもかかわらず手術をしたために逆に何か悪い結果になるのではという大きな不安があります。このまま脈拍が安定してくれれば、治ってくれればという自分勝手な考えが頭を支配していたようです。

時間を割いて回答していただき、本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/10/09 11:20

心筋梗塞などの急性の病気を生じていてそのために一時的に房室ブロックとなったのならば急性の病気の回復に従い房室ブロックも回復することがあります。


しかし完全房室ブロックが単独で生じていると診断されたのが確かななものならば、一時的に普通の脈に戻ることはあっても房室結節の機能は低下した状態が存在し続けていると考えられますのでいつでも房室ブロックとなりえると思います。そしてこうした不安定な状態では説明を受けられたように心停止や逆に心室頻拍のような重症の不整脈~突然死となる危険性があります。

完全房室ブロックに対するペースメーカーは従来は電極を2本心臓に入れていましたが最近は1本だけで可能な(VDD型)ことも増えています。心臓以外の体調がいいのならば、こうしたものの適応があると思います

参考URL:http://www.gik.gr.jp/~skj/ppm/ppm-indication.php …

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。参考URLも、これからじっくり読ませていただきます。

もしお時間があれば、以下の質問にご回答いただけないでしょうか。どうかよろしくお願いいたします。

現在の症状は急性の病気によるものではないのですが、過去に狭心症や心臓弁膜症と診断されたことがあります。また、脈拍が落ちる前の数ヶ月間、かなりストレスがかかることが重なりました。こうしたストレスが房室結節の機能を低下させるようなことはあるのでしょうか。つまりストレスがなくなれば機能が向上するという可能性はありますか。

>こうした不安定な状態では説明を受けられたように心停止や逆に心室頻拍のような重症の不整脈~突然死となる危険性があります。
実際にこのように重症または突然死にいたる確率はどの位なのでしょうか。もし何かデータがあればご提示いただけないでしょうか。そうした統計データへのリンクでもかまいません。自分なりには調べたのですが、そのような具体的なデータを探すことはできませんでした。

> 完全房室ブロックに対するペースメーカーは従来は電極を2本心臓に入れていましたが最近は1本だけで可能な(VDD型)ことも増えています。心臓以外の体調がいいのならば、こうしたものの適応があると思います
具体的な手術の話では、2本のものを入れるようです。体調は年齢的なものもあり、また圧迫骨折などを何度もしていますので弱っており、あまり良いとは言えません。感染しやすい体質であることも、手術を躊躇する要因となっています。

実際、感染また外科的な治療(低周波治療)などができなくなることを考慮しても、やはり心臓ということを考えると、たとえ症状がでていなくてもペースメーカーを埋め込んだ方がよいのでしょうか(もしくは手術を行うべきとお考えでしょうか)。症状が出るのを待つのはやはり危険すぎますか。また、今回の急な脈拍の回復を「症状」と捉えるべきでしょうか。

長文で大変失礼いたしました。もしできましたら、またご回答いただければと思います。どうかよろしくお願いいたします。

補足日時:2008/10/07 08:42
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> 完全房室ブロックは洞結節に問題があって起こるため


洞結節ではなく、房室結節の異常によります。
完全房室ブロックが間欠性(でたりでなかったり)である事はそんなに稀ではありません。したがって、回復したのではなく、いつかはまた、完全房室ブロックになると思いますし、特に夜間は今でも完全房室ブロックである可能性はあるかと思います。
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この回答へのお礼

>洞結節ではなく、房室結節の異常によります。
間違いをご指摘いただき、ありがとうございました。

>完全房室ブロックが間欠性(でたりでなかったり)である事はそんなに稀ではありません。
そうなんですね。ネットでかなり調べたのですが、そのような情報には行き当たりませんでした。大変勉強になりました。

質問に目を留めご回答いただき、ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/07 08:26

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