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最近、マクロ経済の本を読んでいるんですが、文中に「財政政策は乗数を使う事で効果に変化を齎す」と書かれているのですが、意味が分かりません。
財政政策とは、例えば公共投資が浮かびますが、その公共投資に乗数をかける?と、その政策の効果は変化する、と言い換えることが出来ると思いますが、何を意味しているか分かりません。
また、乗数とは具体的に何倍なのか、そういった事も分かりません。
どなたか、ご存知の方おりましたら、解説していただければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。

A 回答 (1件)

●乗数とは、経済の各変数に変化があったときに、その変数の変化分がマクロ経済全体へ及ぼす影響を単純な数式で示すもの。


●乗数がどんな値をとるかは、各経済の条件(限界消費性向など)に依存する。

その本の説明だと表現が堅すぎて飲み込みづらいかもしれませんね。

財政支出を例に説明します。
乗数理論というものは、
例えば国が2兆円の財政出動を実行したときにGDPがどれだけ増えるかを非常に簡潔に示してくれるものなのです。

式の求め方を説明します。
もう見たことがあるかと思いますが、
次の式はマクロ経済を表すのによく使われる式です
================
Y=C+I+G
Y:GDP
C:消費
I:投資
G:財政支出
================


消費は一般的に、国民所得の関数だと考えられています。
それを数式で表すと:
===============
C=c1+cY
c1:基礎消費
c :限界消費性向

cは普通、0から1までの間の数字が入る。
ここでは仮に、0.6だとする。よって
C=c1+0.6Y
===============


するとGDPは、
Y=c1+0.6Y+I+G となります。

あとは単純です。Yについて式を解いてみてください。
そのときのGの係数が、「政府支出乗数」になります。

政府の政策によって決められた政府支出額(ご存知の通り、公共投資など政府の支出額)
がGDPに与える具体的な増加分は、Gに乗数をかけた値になります。

●例えば政府支出乗数が2.5で、公共投資(Y)が2兆円分だけ支出されたときには、
GDP(Y)は5兆円増加することになります。


どの経済にもそれぞれ、特有の条件(限界消費性向、限界輸入性向など)があります。
ですから、乗数が必ずいくつになる、というようなことはありません。
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