ヨーロッパ系の歴史小説で面白いものを探しています。
私はもともと中国や日本の歴史小説を好んで読んでいたのですが、
最近ヨーロッパ史にも興味を持ち始めました。
しかし、今までこの分野の小説は全くノータッチだったため
どの作品から読んでよいのか検討がつかない状態です。
それなりに時代考証がしっかりしているもので、おススメの作品が
あれば教えて下さい。
面白ければ何でもいいのですが、どちらかというと
古代・近代よりは中世~近世ヨーロッパを舞台としたもので
戦記の要素があるような作品だと嬉しいです。
ちなみに、東洋系だと宮城谷昌光や陳瞬臣、井上靖などを中心に読んでいます。
漠然とした質問ですが、ご回答よろしくお願いします。
No.1
- 回答日時:
歴史小説と言うか、ノンフィクションもので戦記の要素があるのが好ましいようでしたら、ジャック・ヒギンズ(Jack Higgins)の「鷲は舞い降りた」(ハヤカワ文庫)ですね。
最高傑作だと思います。続編に「鷲は舞い上がった」と言うのもあります。出来れば英語で読んだ方がもっと面白いです。オリジナル名は「The Eagle Has Landed」と言います。映画化されてDVDも出ています。でも最近DVDを買って見たのですが、映画は面白くなかったです。小説で楽しみましょう。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B7%B2%E3%81%AF% …
他には戦記ものではありませんが、フレデリック・フォーサイス(Frederick Forsyth)の「ジャッカルの日 - The Day of the Jackal」(角川文庫)。これも楽しめます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3% …
早速の回答ありがとうございます!
どちらも名前だけは知っていたものの未読でしたので、早速読んでみたいと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
戦記の描写はなかったと思いますが、良かったら参考にして下さい。●遠藤周作さん「王妃マリー・アントワネット」
マリー・アントワネットがオーストリアからお嫁入りしてきて断頭台で処刑されるまでを書いた壮大な歴史小説です。上下巻ですが遠藤さんの筆力でぐいぐい読めました。ベルばらよりもリアルで壮大感があります。ちなみにミュージカルにもなっています。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/03211700
http://www.theaterguide.co.jp/pressnews/2005/12/ …
●デュマ「王妃マルゴ」
大文豪デュマの作品なんですが、スラスラと楽しく読めました(ただ私のは鹿島茂さんの訳だったんですが、現在こちらは絶版のようです)。フランスのアンリ4世に嫁いだイタリアの大富豪メディチ家のマルゴですが、夫には美人のディアヌという愛人がいた。彼女の満たされない思いや宮廷でのドロドロ感が面白かったです。映画化されています。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/19392873
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id3367/
●佐藤賢一さん「王妃の離婚」
直木賞受賞作なので読んでみました。東北大学大学院で西洋史を専攻されていたという経歴の持ち主らしく非常に裏打ちされた知識の元に作られているなという感じがしました。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30965317
尚小説でなくて歴史エッセイでよかったら↓もお勧めです。
●石井美樹子さん「中世の食卓から」
プディングやニシン、スパイスなど食と文化と歴史を簡潔に面白く書かれています。
●本城靖久さん「十八世紀パリの明暗」
朝日選書です。世紀末パリの住宅事情、結婚、食、夫婦生活、子育て、福祉など様々な切り口が書かれています。元はメルシエの「十八世紀パリ生活誌」で、その中から日本人に馴染みがあり分かりやすいものだけを選んでいますので、すごく面白かったです。メルシエの方も読んでみましたが、やはり私の手には負えませんでした(^_^;)(岩波文庫の青帯であります)。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/03147328
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/06133991
●鹿島茂さん「明日は舞踏会」「馬車が買いたい」
フランス文学者であり古書コレクターでもある鹿島さんの本です。一人の貴族の娘が修道院(今で言う学校?)を卒業して舞踏会で社交界デビューをして結婚するまでを膨大な資料に基づいて書いています。男性版「馬車が買いたい」も面白かったです。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30649060
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/06930259
●阿部謹也さん「中世の星の下で」
個人的には高校生の頃西洋史が大好きでしたので阿部先生の本は割と読みました。難しいものも多かったんですが、この本は伝説、モノ、文化などを通して西洋の中世を読み解く本で、分かりやすかったです。「西洋中世の男と女」も面白かったです。特にフローチャートが^m^。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/04302296
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31965468
サクサク読める本なら藤本ひとみさんや桐生操さんなどが書かれていますが、桐生さんは主に歴史エッセイです。悪女や拷問、事件、戦場など割と闇をテーマにかかれることが多いです。藤本さんは小説が主だったと思います。
ピッタリくるものがなかったかもしれませんが、良かったら読んでみて下さい。ご参考までにm(__)m。
回答ありがとうございます!
すごく丁寧にたくさん教えていただけて嬉しいです~
『王妃マリー・アントワネット』はすごく好きな作品です。
『王妃マルゴ』は映画の方は見たことがあったのですが、小説は未読でした。
やっぱり映画原作は見逃せませんね・・。
『王妃の離婚』も書店で見かけてすごく気になってたんですが、結局買わずじまいで忘れかけていたところでした。
これを機に是非読んでみようと思います!
ヨーロッパ史への導入としてはやはり小説が一番馴染みやすいかな、という気持ちもあっての質問だったので、
エッセイも挙げて下さったのはすごくありがたいです。
恥ずかしながら、高校レベルの基本知識も危ういくらいですので…;
教えて下さった本で少しずつ勉強したいと思います。
貴重なご意見をありがとうございました!
No.3
- 回答日時:
ツヴァイクの、『マリー・アントワネット』や『メアリー・スチュアート』なんかはどうでしょうか。
回答ありがとうございます!
『マリー・アントワネット』は読んだことがあって好きな作品ですが、『メアリースチュアート』はまだでした!
是非探して読んでみることにします。
貴重なご意見ありがとうございました!
No.4
- 回答日時:
回答ありがとうございます!
ロシア史も本当に奥が深そうですよね~。
トロワイヤ氏のことは恥ずかしながら始めて名前を聞きました。
私は西洋文学には本当に疎いので、特に英米仏以外のいい作家を教えて頂けるのはとすごく助かります。
早速書店で探してみたいと思います。
貴重なご意見ありがとうございました!
No.5
- 回答日時:
戦記ではないのが難点ですが、16世紀イングランドです。
『ブーリン家の姉妹』
私は洋書で読んだのですが、最近、集英社文庫から邦訳が出たそうです。
アマゾンには映画のほうが好きという感想が出ているようですが、私は小説のほうが好きです。
映画はヴィジュアル的には◎です。
(買ったペーパーバックは映画の写真を使ったものでした)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83 …
アン・ブーリンの時代より少し前だと、スペインの話など。
小説というより伝記的。
『女王フアナ』角川文庫
http://www.amazon.co.jp/%E5%A5%B3%E7%8E%8B%E3%83 …
ちなみにアン・ブーリンに王妃の座を追われたキャサリン・オブ・アラゴン(カタリナ・デ・アラゴン)はファナの妹です。
ファナとカタリナの母、イサベル一世だと、戦闘が出てくるのですが・・・・
これも小説ではありませんが、
スペイン女王イサベル―その栄光と悲劇 (朝日文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82 …
古本しかないみたいですね・・・・。
私も、アマゾンではありませんが、どこかで古本で買って読みました。
※自分はイサベル→ファナ→ブーリン姉妹の順に読みました。
スペイン王家とイングランド王家のつながりがあることを理解せず読んでいました。ヨーロッパは親戚だらけ。
回答ありがとうございます!
『ブーリン家の姉妹』は映画の予告編を見てすごく気になっていたのですが、小説の方がおススメなんですね。
スペイン王家(特に女系)にも興味があったので、すごく参考になりました。あの辺の縁戚関係は調べていくと面白そうですよね~。
貴重なご意見ありがとうございました!
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