
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
シクロペンタジエン二量体をそのまま加熱して分解させると、多量化が同時に起こって収率が低く、No.2さんの言うように残渣がラード状に固まって最悪フラスコが使い物にならなくなるので、
フラスコ中に高沸点溶媒(ドデカンあたりがよい)を入れておき、滴下漏斗をつけてそれにCp二量体を入れ、フラスコを加熱して200℃ぐらいになったら二量体を滴下して即分解するようにすれば多量化はあまり起こらず収率が高くなります。
また多少多量化が起こってもフラスコ内に存在する高沸点溶媒のおかげで固まらずに済みます。
留出したモノマーはドライアイス+メタノールなどで冷やすとそれなりに保ちます。
この回答へのお礼
お礼日時:2008/10/21 04:06
回答ありがとうございます。
二量化、多量化がそんなに進行しやすいとは思っておらず、単に蒸留で高温(150~200℃程度)でできると思っていました。
結構面倒なんですね。
留出したらすぐにdiels-alder反応に用いようと思っていますので、長期保存等は考えていません。
ご丁寧にありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
CPのモノマーは世の中で売っていません。
察しのとおりで、すぐに二量化してしまうからです。
面倒ですが、CPダイマーを買って使用直前に蒸留して使うしかありませんよ。
ご参考までに文献を記しておきます。
Org. Synth., 1963, coll. Vol. 4, 238; Org. Synth., 1962, 42, 50
Me2SやPyrのようにものすごく臭いわけではありませんが、若干臭い(昆虫のような匂い)ので、周りの人に気を配って蒸留しましょう。
あと、蒸留残渣は冷めるとプラスチックのようになってしまうので、熱いうちにパスツールで取れるだけ吸い取り、残りはアセトンなどに浸しておくと、洗い物の際に苦労しませんよ。
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