以前から日本で産科医が不足していると指摘されていたのに、また 「たらい回し」 の挙句に不幸な目に遭った妊婦がおられ、気の毒で仕方ありません。
以前にも質問させて頂いたのですが、シックリ来る回答が無かったので、改めて質問させて頂きます。
第一の質問ですが、報道によれば救急車からの問い合わせに対して 「万床」 として診療を断った病院が多かったですが、「空きのベッドが無い? じゃ、適当なスペースに簡易ベッドを用意して診察すれば良いのでは?」 という疑問がまず起きます。
完全な形の病室でなくても、要は医師の診断を受けるのが先決でしょう? 先に簡易ベッドで診察・緊急治療を行ない、しかる後にベッドが空いた病院に搬送すれば良いはずです。 それもしないで 「ベッドが無いからダメ」 とするのはなぜですか? ホテルじゃあるまいし ・・・
次の質問ですが、産科医の不足の原因として、(1) 激務 (陣痛は24時間おきる) (2) 医療過誤による訴訟が多い (3) 給与を含めた待遇が悪い ・・ この3点に絞られるようです。
三番目の待遇については、要はお金の問題なので、国や医療機関がその気になれば即解決できるように感じます。
ところが1番目と2番目については日本だけの現象でしょうか? あの 「訴訟王国」 アメリカではどうなっているのでしょうか? 産科医が日本より不足しているのでしょうか?
というのは、陣痛は24時間おきるというのは国籍に関係無いはずです。 アメリカでも夜中に出産という事があるはず。 向こうでも激務ですよね? またあの国で、もし過失があれば日本以上に医師を訴えるはず。 そんな産科医になろうという希望者なんて、怖くてアメリカでは誰もいないはずですよね?
極端な話、日本の現状から想像すれば 「アメリカでは産科医が一人もいない」 事もあり得るような感じがします。 でもアメリカでそんな問題があるなんて、聞いた事が無いんですよね ・・
産科医不足が原因の事件がおきるたびに大きな疑問を感じています。
No.16
- 回答日時:
今回のような事件も、医者不足もつまるところ「金がない」に集約されるのではないかと思います。
金がないとは、医療費が安すぎるのです。
欧米と同じ収入を得るためには患者を多く見るしかない、いわゆる薄利多売のような感じです。そうすれば、注意不足というか、ひとりに集中できるじかんがなくなり、ミスと言われるようなことも増える。
また、病院の規模の割に人員にあった収入が払われないため雇えない。そこへ、患者の不払いがくるとあっという間に赤字です。
これが、救急に医者がいない理由だと思います。
保険でも医療報酬が低いので、リスクに対する対応がとりずらくなる
すると、リスクの低い仕事へうつる・・・これは医師に限らず、どんな人にも起こりえる選択肢でしょう。
医は仁術なり・・・では正直生活はできません。
赤ひげ先生になり、医師は苦労し、他の人が幸せになるのを喜べというのは無理です。
少なくとも、それなりの報酬がなければ医師になった意味がないと多くの人は感じるでしょう。
アメリカではお金がないと医者にかかれませんから、訴訟を起こす人はある程度のレベルの生活が維持できている人でしょうね。
大金を自腹ではらっていますからね。お互いガチンコですよ。
日本でやったら、きりがないですよね。医師も診療したくなくなるし、なり手もいなくなるでしょうね。
もっと医師・歯科医師・薬剤師・看護師・介護士など、医療の現場に出ている人の報酬を国が補償すべきですよ。
そうすれば病院も人を雇え、医師不足の病院が減るでしょうね。
有難うございました。
私の今回の質問で、大病院の勤務医の激務状態が分かりました。要は医師数が足りないために、常勤の医師に過度な負担を強いているという事でした。
それで勤務医が辞めていくのに、待遇が改善されないから、いつまでたっても医師不足の状況は改善される兆しが無い。
国民皆保険の制度が生み出した弊害なんでしょうか ・・・
政府の医療行政も、いつも対象になるのは高齢者ばかり。 そのため病院待合室は毎日年寄りで満員の状態。 で、そんなに深刻な病気かと言えば、原因は加齢によるものばかりで、昔なら「年だから仕方無い、こんなものだ」と自分でも納得していたのに、今では全て病気扱い。
病院の方でも、さして必要も無いのに検査、検査で、帰りには湿布薬を山盛り ・・・ こんな状態がいつまでも続くわけないですよね。
で、そのツケが勤務医と、本当に救急治療が必要な急患に回っているのが現状のように思います。
No.15ベストアンサー
- 回答日時:
No14さんは「当研究室のHP」と有りますね・・・。
>>医師過剰?・医師不足?
1970年代に新設医科大学が各都道府県に作られ、医者が増産されました。
人口増加対策や地域医療の充実だそうですが、医者の専門家・細分化により病院でも色んな科の医者を沢山そろえる必要が有った頃のように思います。
そのころの医者も定年が近づいたり、開業に進んでいるのは分かります。
しかし、「勤務医の数」・「ポスト」?「財政」?が足りないだけで、「医者の総数」は十分足りています。
この理論最近知りましたが、「壮年以降の医者をカウントせず、勤務医年齢層が定常という理論」はおかしいと思います。「卒業」って何でしょうか?私に言わせれば辞めて行く医者の苦悩を無視した「壮年勤務医者ポイ捨て理論」です。逆に言えば「今後も開業医を増やす事が前提」なのでしょうか?「開業墓場」でしょうか?で、50%増員して日本の「医者総数」を増やして行くのですか?そんな事言えば、企業でも40すぎれば人件費が高いから辞めて貰って、脱サラ・転職を見越して新入社員を雇えと言うのと同じです。で、医者の様に労働組合を剥奪して違法な激務を押しつければ良いのです。医者は25-30半ばまで殆ど薄給の非常勤ポストしか有りません。ようやく常勤ポストになった40代の医者が辞めてゆくことに問題を見いだすべきです。一番優れた安定した医療が行えるこの年代がどうして辞めるのか。病院経営の悪化が生み出す過労からの逃走です。「サボタージュ」「消極的開業」と呼ばれています。「5年先、自分はこの病院では勤め続けることが出来ない。居るはずがない。」と悟ったとき辞めるようです。
厚労省はずっと医者の数は足りていると言ってきました。最近ようやく「少ない」と意見を変えてきました。理由は「現場の医者不足」を前に過剰とは言えないからだと思います。証拠に医者を増産すると言いながら僅かな増産を予定しているにすぎません。単なるパフォーマンスです。いろいろ言われていますが、さすが厚労省は意外と?事を良く把握していると考えています。
さて、医師免許を増産したとして本当に良くなるでしょうか?私は国民の安全の為には医者の供給は需要より多い方が良いと思っていますが、どう見ても現状は医療経済が破綻しています。でさらに医者インフレを起こせば市場がにぎわうでしょうか?答えは明白です。病院・市場は買えないからいつまでたっても病院に医者は増えません。要するに、「赤字の病院がさらに常勤医枠を増やせますか?」が答えです。自治体は真っ先に「医者不足で・・・」と屁理屈を言い「枠」は増やしません。しかし、一人当たりの労働が欧米並みに少なくなれば、女医だって働けます。少なくともサボタージュは激減します。屁理屈を言う前に枠を増やして公募してみるべきです。まあ、議会(=市民)が金を出さないでしょうね。先例が有ります。看護師です。看護師免許は明らかに溢れています。しかし、何処の病院も深刻な看護師不足です。さらに免許を増やすべきでしょうか?市場に受け入れる資本が無ければ無理です。
No14さんも良ければ私の意見を研究室で批判・検討していただきたいです。一般の病院の事情は大学病院とは違います。
有難うございました。
実際のところ、日本の医師の総数は足りているというご意見なわけですね。
で、要は勤務医の待遇(給与や勤務時間など)が、あまりにも悪すぎるので、辞めていく医師が毎年増加するという事なんでしょうか ・・
テレビの特集でも「病院の赤字が続いたため、医師を数を減らされた ・・」というような地方の病院が紹介されていましたが、そもそも病院って営利企業のように「金儲け」の手段にすべき対象なんでしょうか? ここに大きな誤解があるように感じています。
「病院こそ住民にとって最も重要な公共事業」ではないのでしょうか? 山を削り谷を埋めて新しい道路を作るより、一人でも多くの常勤医を維持するのが先決のような気がするのですが ・・・
よく道路工事の必要性を主張する人たちは「今まで病院まで1時間かかっていたところを、新しい道路を建設する事で30分で行けるようになる。救急患者の搬送に役立ち、これこそ地方の住民が望んでいる事だ」という意見があります。
何億、何十億の予算を使って道路を新しく作り、計画どおり救急患者を30分で病院まで搬送出来たとしても、肝心の病院に医師が不足していて、受け入れ拒否されたら、一体何のために道路を作ったのか、笑ってしまいますね。
例えば、年間の道路予算の半分を市民病院の人件費に充てたら、一体何人の医師を増やす事が出来るかことか ・・
話がずれて、すみません。
No.14
- 回答日時:
>10年前と比べると7万5千名もの医師が増えた事になりますよね?
ん?この疑問が出るということは、
現場の実態が見えていないな?
まず、勤務医、開業医、など、どういった医師が増えたか?
に着目すると見えてくるものがありますよ?
平成10年代の半ばになると、新設医大の卒業生が40代中盤にさしか
かり、勤務医を卒業するようになりました。卒業生と同数が引退するわけですから、
勤務医の総数は増加せず、勤務医を終える世代だけが増加するようになるわけです。
当研究室のHPをご覧いただければ、既に44歳以下の医師数は定常状態に達し、壮
年期以降の医師が増加していることがわかります。
(http://kousatsu.umin.jp/files/sankou3.jpg)
(http://kousatsu.umin.jp/files/sankou4.jpg)
厚労省の「医師は毎年4000人増えているため、将来的に
は医師不足は解消する」という説明は不適切と言わざるを得ません。正確には「壮年以降の医師が毎年4000人ずつ増えており、
この状況では勤務医不足は解決する目処がない」というべきところなのです。
まずは、医療問題を取り上げているMLなどに登録してみるとわかりやすいかな。
「現場からの医療改革推進協議会」
<http://plaza.umin.ac.jp/~expres/mission/genba.ht …
「周産期医療の崩壊をくい止める会」
<http://perinate.umin.jp/>
『医者になって十年目で思うこと:ある大学病院の医療現場から』(近代文芸社)
<http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4773374 …
『医者の三十代:後悔しない生き方とは』(近代文芸社)
<http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4773375 …
有難うございました。
グラフの中の医療機関に付属する病院かどうは別として、年代が上がるに従って医師数が減るのが分かりました。
その反対に診療所に従事する医師数は右肩上がりになっています。
これって、単純に言えば「救急患者を受け入れる総合病院の医師は減っているのに、開業医の数は増えている」という事になるのでしょうか?
勤務医の激務は理解出来たのですが、その反対に開業医はどこもリッチでノンビリした経営内容になっているのでしょうか?
私の周辺を見回すと、開業医こそ医師余り状況になっていて、要は患者の取り合いになっているように感じます。
親の仕事を受け継いだ医師は別として、自分で開業するに当り、高額な医療機器をローンで買ったため、多くの患者を抱えないと経営が成り立たない開業医もあると聞いた事があります。
これが事実とすれば、医師の世界もかなり歪んだ状況になっているように感じています。
どこに原因があるのでしょうな?
No.13
- 回答日時:
結局財政の問題にたどり着きますね。
>>医師数
日本ではより少ない医者数でより多くの患者を診ることを前提としています。
人口1000人当たりの医師数で比較されますが、これにはまだトリックがあります。
http://www.gamenews.ne.jp/archives/m/e/1000219oe …
先進国で2.0と一番少ない事はよく分かります、しかしそれ以上に患者の受診や人口当たりのベッド数が極端に多いのです(人口1000人当たり日本13.1症、米国3.7症, 1998)。外来もひどい混雑です。医師の週平均労働時間は、日本70時間、欧米40-50時間。給料は(2004年)イギリス2200万,アメリカ2800万,フランスと日本が1200万程度でドイツ・イタリアはもっと少ない様です。日本には「非常勤」医者が多く居ますから実際はこんなものでは無いと思います。労働単価(時給)が安いのは歴然です。しかしすさまじい過労です。
何が適正な医者数かは、どれだけ働かす前提かで全然違ってきます。
>>どんな浪費をしているのでしょうか?
受診料や検査はすでに十分安いです。時間外でもそれほど心配せず受診出来ます。海外旅行傷害保険のパンフレット見たこと有りますよね。あの(盲腸?)手術代比較をみると皆さんビックリして保険に入ろうかと悩みますよね。これだけ単価が安いのにどうしてでしょうか。
理由は極端に受診率が高いしか理由はあり得ません!http://khk-dr.jp/shutyou/031115.pdf
命が大切なのは分かりますが、財布に見合った買い物をしないと破産します。
>>予算無制限の医療体制
日本は資本主義になれていて、医療計画経済が理解しづらいと思います。病院が繁盛すればますます医者・病院が儲けると考えがちです。
医療体制は良く、アメリカ型とイギリス型が例にされます。
アメリカには天井がありません。使えば使っただけ払う。良い医者は儲かる。高負担ですが需要が有れば医療は拡充されますので医療資源の枯渇は有りません。問題も多いですが自由経済です。
イギリスは医療費抑制を突き進め、低負担ですがその分医療資源が少なく、検査・手術も月単位予約が必要な様です。有る意味崩壊していて改革待ちの様です。
日本はどうでしょうか?
フリーアクセスと格安医療で資源供給の確保を行う一方、肝心の資本・患者負担には目をつぶっています。しかし現実33兆円で確保出来る医療資源には限界がありますから、患者が病院に溢れているのはそういうことです。安い公定価格を掲げていても、実際店への仕入れは少なく品薄・売り切れ。店員に文句を言っても仕方有りません。
>>公的病院の公共サービス
仰る通りですね。こうなれば病院は市民サービスです。そして市は市民サービスを維持するために赤字を埋めなければいけない。市長や議会が毎年運営に四苦八苦。医者を増やすどころか、赤字を減らすためには縮小したいところ。経営の改善は必要ですが、人材整理や赤字部門の閉鎖圧力は避けられません。
しかし、私は疑問に思います。市長や議会は市民の代表であり、財政を預かっています。病院を利用して赤字を作るのは市民です。財政=税金ですから、市に文句を言うのもおかしくありませんか?飲み屋の借金を踏み倒すのと同じ理屈です。使った分を払らう気持ちが市民にあれば、市長は増税して堂々と赤字を補填し続けます。これを言うと今の日本人は「まず無駄を省け」と自分の責任をはぐらかします。
何度もお答え頂き、有難うございました。
アメリカとイギリスの医療制度が分かったような気がします。
私たちは生まれた時から国民皆保険に加入していたので、低い負担で治療が受けられるのが当然のような感じで今までやってきたと思います。
大病院の待合室が老人で溢れかえっているという話を最初に聞いてから随分経つように思うのですが、国の政策なのか、老人医療に予算を使いすぎたように思います。 そのツケが今、回ってきているのでしょうね。
たとえば、身内の年寄りが膝が痛いとかで整形科に行けば、必要あるのかどうか分かりませんが、レントゲンを何枚も取ったり、高そうな医療器具で治療をしたり、おまけに帰りには湿布薬が袋一杯に貰っています。
考えれば、人間、年を取れば、体のどこかが痛くなってくるのは当り前ですよね。 膝が痛いとか、首筋が凝るとか、これって「病気」ではないはずです。 単に肉体の経年劣化というものではないでしょうか。
その「治療」に膨大な予算を充てているわけですから、お金がいくらあっても足りないはずです。 そのしわ寄せが現場の医師や看護士、それに本当に救急治療が必要な患者にいっているように思います。
こんな事を言えば年寄りから叱られると思いますが、評判の悪い後期高齢者に対する保険料負担は私は当然だと思います。タダ同然に使ってきた張本人ですから、負担するのは当然だと思います。
日本って本当に歪んでいますよね。今回の質問でそう思いました。
No.12
- 回答日時:
医療=病院・医者を叩く傾向ですが、医療行政は中央の厚労省・地方では地方自治体の運営そのものが原因です。
公立病院の経営者は市長であり議会です。調べるとそれがよく分かってきます。>>受け入れを拒否され続けて最後に命を落とす事に「比べたら」 。
救急車は救急司令室につながっていますので、入院先を探すのは司令室。各病院は打診を受けても「対応不能」で断ることは良くありますが、その後その患者さんが行き場を失っているなんて病院単位では分かりません。「10件断られる」のは救急司令室が実際に交渉を重ねていって初めて分かる「結果」です。システムです。探す方(司令室・患者)も手のふさがっている医者・病院よりもまずは対応可能な病院を希望します。「比べる」事が出来るのは、断られてからになってしまいます。
>>医師が不足するという状態
補充が有る限り医者が退職しないと医者不足にはなりません。
では、一般企業ではどうして女性が辞めてゆくのでしょうか?派遣社員はどうして職員にならないのでしょうか?名ばかり管理職にはどうして職員を増員しないのか?どこも同じですよ。ましてや苦労して得た医師免許。聴診器を捨てるには相当の覚悟が必要です。
病院も企業と同じで、赤字になれば人員を削減します。
常勤枠を増やす病院は有りません。研修医や専攻医などの非常勤・安い労働ばかり狙います。穴埋め的派遣も増えています。例えば今回の病院の産婦人科の常勤は4人だそうです。専攻医も居たそうな。4人で365日の当直を割れば・・・恐ろしい状況が見えてきます。
私は根本的には「貧弱な医療財政」(収入)を無視した「医療の浪費」(支出)による医療経済の破綻が原因と考えています。これが診療単価を引き下げ、自治体の運営を困難にさせていると思います。
今回をきっかけにこの病院が職員枠を8人にして、女医が数人いても働ける様な職場になれば医者なんてどこからとも無く現れてきます。
いずれにしても「市議会」の決定にゆだねられています。で、来年から給料を民間並に上げる事が対策だそうです・・・。4人の医者はそのうち辞めて、また誰か補充されるのでしょうね。
>>小児科・産婦人科
訴訟は本来過失を追求する場です。
医者は特別な事をせずとも普通に治療しておけば「過失」を犯す事は有りませんので、産科だけ間違いを犯し安いって事は有りません。
ポイントは、訴える人の気持ちだと思います。「元気であった人を失う不満」「女・子供」に関してはすべての人が深い悲しみを覚えます。しかも最近は「過失」以前に「結果が重大」であれば訴訟の時代。確かに私も自分の子供がそうなれば、医者の一挙手一投足が気になり些細な事でも不満が爆発しそうです。交通事故と一緒で後付なら注意義務違反・回避責任なんてどうにでも言えます。
本来「病気のリスク」は患者が負担するリスクですから、医者が回避する必要は有りません。医者は普通にお仕事すれば良いのです。しかし、結果次第で患者のリスクが一部医師側に転嫁されるとすれば、恐ろしくてリスク回避(重傷患者拒否)が起きてしまいます。
有難うございました。 とても詳しい解説に感謝します。
日本の医師数は人数的には不足していないと考えるべきなんですね。 そのため、どうして医療現場に医師がいないのか、その理由はやはり労働環境にあるという事だったわけですね。
僅か数日に1回の当直が義務づけられている職場って、そう多くないと思います。 それも昼間の仕事は普段と同じようにこなして、さらに徹夜の作業が待っているわけですよね。 しかも医師って、絶対ミスが許されない、極めて緊張度の高い仕事のはずです。
これでは、仮に一般サラリーマンの数倍の年収があったとしても、やりたくないですよね。
この根本原因は「医療の浪費」にあるとお考えとお聞きしましたが、具体的にはどんな浪費をしているのでしょうか?
どの国でも予算無制限の医療体制を取っているところは無いと思いますが、日本の医療現場がこんなに歪んだ状態になっているのは、一体どんな無駄な使われ方がされているのでしょうか?
くだらない浪費 → 人件費のカット → 常勤の医師数を減らす → 労働環境の悪化が原因で辞めていく医師が出始める → 医師が定数に満たない → 救急患者に対応出来ない ・・ こんな構図になっているように感じます。
でも、仮に浪費があるとしても、そもそも病院って、民間企業のように黒字にしなければいけないのでしょうか? 国や自治体として赤字になっても続けなければいけない事業ってあるはずです。
公立学校の運営やゴミの回収なんて事業はその典型だと思います。 学校を経営していて、補助金無しでも儲かって仕方ない学校なんて聞いた事がありません。
そもそも病院経営で、黒字だ、赤字だ、と採算を重視するのが本質的に間違っているような印象を受けています。
地球より重い、人の命を救う事業ですからね。
No.10
- 回答日時:
ANo.5です。
追記します。天漢日乗 産科崩壊 さま
「産婦人科」を標榜する36-60歳の現役医師は全国で5664人
24-35歳の若手医師は2318人(平成16年度) 全員がお産を扱うわけではない
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/200 …
医師等資格確認検索
http://licenseif.mhlw.go.jp/search/top.jsp
・・・厚生労働省で検索すると死亡された医師も載っています。
生存かつ定年(~60)までを基準に政策をとってないのかしら~~
ある産婦人科医のひとりごとさま
読売新聞記事: 激務と出産・育児 悩む女性医師
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/04/post_ …
産婦人科医の急減&高齢化について
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/02/post_ …
医師は毎年増えていますが、同時に減ります。
(定年も、病気もあります、転科もあります、転職も)
・・日本の医師数は、国際基準より12万人不足・・絶対的に不足です。
かつ不規則な生活のせいで医師の平均寿命は低いです。
(過労死、労働基準法違反・・)
医師不足、、病床削減について
http://www.iryoseido.com/toukou/03_002.html
新小児科医のつぶやきさま
Point of No Retunは越えたか - より
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070522
・・日本型でなぜ成立したかと言えば、quallityとaccessを維持するのに
必要な医師の数や待遇を必要以下に抑えこんでいたからです。
quallityとaccessを維持するのに足りない分は
「足りるように働いた」から奇跡が実現していたのです。
いままで医師の善意というか士気で見かけ上成り立っていたのが
医療者へのやる気を削ぐ政策や患者反応などで・・・。
週刊東洋経済 医療破壊(11月1日)
消える病院、命を落とす医師、さまよう患者と家族
http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/index.html
・・・タイムーかと
有難うございました。
医師不足の現状を垣間見たような気がします。
医師も患者と同じ人間ですから、気概や責任感だけできつい仕事を続けるのは無理ですよね。 当然だと思います。
ところで、日本は国際基準より医師が12万人も不足しているという事ですが、これはどうしてなんでしょうか?
インドやアフリカじゃあるまいし、先進国の日本で医師が不足しているとは ・・・
12万人不足というのはハンパな数じゃないと思います。 誰に、どこに原因と責任があるのでしょうか?
大学ですか? 厚労省ですか? 日本医師会ですか? 自治体でしょうか? それとも?
それに医師を増やすには、どうすれば良いと思われますか?
No.9
- 回答日時:
あなたの質問見てるけど馬鹿なの?
脳内出血が起きてすぐ日本で一番の病院に運ばれたとしても、出血部位によってはどんなにがんばっても助かりません。そもそも妊娠してるかによらず、助からないものは助からないのです。
あなたのようなマスコミに洗脳されたあほな人によって医者に負担かかってる現実分かってますか?
アメリカなら歯を抜くだけで10万、普通の虫垂炎(盲腸)のオペで100万円くらいかかるって知ってますか?
普通の人は月10万以上払って保険から払うんですよ。しかも受診をできる病院、医師を決められ、できる治療も保険会社に払う金額によって違うって知ってますか?
日本はどれだけ医療費安いか考えた方がいいです。金持ち以外は医療を受けられず死ぬのが有史以来の世界の常識です。
馬鹿ですみません。
マスコミに洗脳されて、アメリカや日本の医療現場の実体について何も知識が無いアホには、ここで質問する資格が無いというご意見のようですね。
でも、そもそも知識があれば、このカテで質問する必要は無いと思うのですが ・・
今後はプロの医師を上回るような、日本でも最高の医療知識を身に付けてから、質問する事にします。
馬鹿と言われないように ・・
それと、「専門家」と自己紹介されていますが、お医者さんでしょうか?
もしかして、患者さんにも、この回答文と同じような態度で接しておられるのでしょうか ・・・
No.8
- 回答日時:
こんにちは。
追加でしらべてみました。------------------------------
>ただ、訴訟は産科医だけに限った問題ではなく、例えば外科手術を行なう外科医や麻酔担当の医師、あるいは吸入させるガスを間違った看護士などの方が実際に裁判になるケースが多いのではないでしょうか。
もしそうなら、訴訟が多いとう事で新しい産科医のなり手が激減するという事も少し違うかなとも思えるのですが、実際はどうなんでしょうか
-----------------------------
について調べてみました。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/03/dl/s0312-8c …
http://ameblo.jp/med/entry-10014881918.html
といってもググッただけですがwww。
調べて、聞いた状況では、とにかく産科はダントツであるという事です。小児科は訴訟が少ないと数字では見られますが、単純な評価は難しいそうです。ただし、産科はダントツで評価するまでもないようです。
感じとしたら・・・
☆(一部の~最近増えてる?)患者側は医者(全般)を信用していない。(ミス隠しなど)
☆(多くの:最近増えてきた)医者側は患者(モンスターの存在増加)、警察(福島県立大野病院事件の誤逮捕)、裁判官(数々のトンでも裁判結果)、弁護士(医療訴訟を食い物にする)、マスコミ(煽った記事で注目を集め売り上げ増加させようとする)など全てを信用していない。
ああ、もう相互不信の悪循環ですね(T_T)
諸悪の根源は相互不信ではないでしょうか?(ソレを煽る人たちも)
私は信頼している医師にしかかかりませんし、大怪我負ったら、腹くくってます。それも私の運として...
禅の心ですね。
有難うございました。
調べて頂いて感謝します。
52頁目の診療科目別の訴訟件数なのですが、多い順から内科>外科>産科>整形外科という並びになっていました。
たしかに産科も少ない方ではありませんが、訴訟を嫌がって産科医になるのを辞める程までは至っていないのではと感じました。
(ただ内科や外科の全医師数に比較した場合は、産科医がダントツに高い確立になるのかも知れませんが ・・)
また、引退するまで3人に1人は告訴・告発されるという確率には驚きました。ホント、やくざと同じ状態ですよね。
どこかで歪んでしまっていますね、この日本という国は。
No.7
- 回答日時:
アメリカ
アメリカでも産科医不足は問題・不便になっています。
給料は日本の数倍貰っていると言います。
訴訟に応じて診療費が上がるアメリカの医療システムでも、訴訟が起きると個人レベルでは対応出来ずターミネートされる様です。
医療って元々病人を扱うため不満の巣窟です。
無数にある不満の中で、金がもらえることが分かれば訴訟をする時代になりつつ有ります。アメリカでは退院するときに「不満有りませんか?」って弁護士に尋ねられるそうです。
それに比べて日本の産科医は悪条件の中がんばっていると思います。
ベッド
ベッド=スペース・医者・看護師・医療器具 もっと言えば責任と思います。
仰りたいことはよく分かります。
緊急の場合は何でもいいから人命一番で野戦病院の様になれ!ですね。
その通りでししょう。
しかし、クオリティーを落として許す患者なんて居ませんよ。そこが難しいと思います。
貴方ならどう思いますか?瀕死の状況でベッドは廊下にカーテンを掛けた簡易のもの。医者も看護師も担当患者を捨てるわけに行かず、十分な診療人員は確保出来ません。空きベッドが出来る数日は廊下。でも人道上対応するのでお越しくださいって言われたら。我慢できます?相手の善意に感謝・評価できます?責任の取れない医療を拒むのは、病院だけでないと思います。最終的に無理して受け入れた病院まで叩かれていますよね。この国は・・・。
要するにもっと病院の人的・施設的・資本的キャパを増やさないと解決しないと思います。
有難うございました。
緊急患者を例えば簡易ベッドで治療する件ですが、たしかにそんな扱いを受けた場合は不満に感じるでしょうね。たとえ患者本人はよくても、家族が納得しないはずです。
でも、受け入れを拒否され続けて最後に命を落とす事に比べたら ・・ この辺は難しい判断になるでしょうが。
先の回答者様へのお礼の欄で述べたのですが、この日本では平均で毎年7千5百名もの多くの医師が誕生しているようです。毎年ですよ。
一体彼らはどこへ行ってしまうのでしょうか?
なぜ医師が不足するという状態になっているのでしょうか?
医師自身が悪いのか、タダだと思ってすぐに病院にいく年寄りが悪いのか、日本医師会が悪いのか、それとも厚労省が悪いのか ・・ よく分かりません。
少なくとも、経済大国と呼ばれて久しいこの日本で、医師が足りなくて救急患者の命を助けられないなど、アフリカの最貧国と同じような事が起きているのが理解出来ません。
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