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「そもそも」と「もともと」の違いを研究した論文はありますか?

A 回答 (2件)

感覚的な回答になってしまいますが・・・。


どちらも、関連性(由来・事の始まりなど)を表現する際の接続詞という点では似たような用法だと思います。
ただ、
「そもそも」
のほうは、その関連性を『強調する意図』のある場合に用いられるような気がします。
(関連性を)強調する必要性がないのに「そもそも」を使用すると不自然になると思われます。

進行中のある企画について、企画担当常務 B が社長に説明している場面を想定してみます。

1、単に企画の進行状況を説明している場合は、
「この企画案はもともと A 部長の発案でして~」
などとなるでしょう。

2、次に、この企画が大成功している場合を考えてみます。
且つ、 A 部長に対する社長の評価が普段から不当に低く、企画担当常務の B としては、この企画成功を契機に A 部長に対する社長の評価を回復したいと考えているとします。
この場合、大成功した企画と A 部長との関連性を『強調する意図』が当然芽生えるでしょう。
「この企画案はもともと A 部長の発案でして~」
でも関連性は示すことができますが、
「この企画案はそもそも A 部長の発案でして~」
のほうが関連性を強調できるように思います。

この場合、「そもそも」によって『強調する意図』とは、 「A 部長への不当な評価を改めるべきである」ということになるでしょう。
勘のいい社長ならば、これだけで B 常務の意図を察することが可能だろうと思います。
上の文の真意としては、
「この企画案はそもそも A 部長の発案です。【そういうことですから】 A 部長への不当な評価を改めるべきである。と私は思います。」
ということになります。

「そもそも」という用法を使用した場合、『だからどうなのだ』という暗黙の質問を想定する必要があり、それに対して適確に答えられるだけの理由がある場合にのみ使用が適切な用法ではないか、と思います。


「漢字はもともと中国から入ってきたものだ。」
「あ、そうだったんですか。」
という会話は自然でしょう。

しかし、
「漢字はそもそも中国から入ってきたものだ。」
の場合、たとえば、
「中国の漢字って日本の漢字とホント似てますよね。」などの発言をした相手に対して発せられたと推測できます。
漢字と中国に対する関連性を強調し、事実誤認を戒めておくべきという意図で「そもそも」が使用されたと考えることが可能でしょう。
聞いた側としては強く言われたと感じるはずです。
また、戒める意図のない人は、漢字と中国と関連性を強調する必要もないと判断するはずなので、事実を知らせるだけで良いと考え、「もともと」という言葉を使用するでしょう。

論文とは程遠い一素人の見解ですが、何かのご参考になれば幸いです。 
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この回答へのお礼

具体的な状況設定のもと、わかりやすい例文でご丁寧に違いを表わしてくださり、ありがとうございました。
ますます、奥が深い副詞なのだなぁと感じ入りました。
自分なりにまとめてみたいと思います。

お礼日時:2008/12/02 20:54

論文では有りませんが、Qが面白かったので、考えてみました。



そもそもは、よく私も使います。
そもそも論ですね。これは、怖いです。でもしっかりと抑えていると安心です。

そもそもは、どんな規定(What)をしているのかを問う言葉で、もともととは前提(条件)を問う言葉ではないかと思います。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
参考にさせていただき、自分なりに用法をまとめてみました。

○漢字はもともと中国から入ってきたものだ。<前提> (中国から入ってきて、日本式に使われているという変化の前提として漢字がある、変化前に視点があり)

○漢字はそもそも中国から入ってきたものだ。<規定> 
(変化の視点はなく、漢字の根本的な性質に視点があり)

もっと根深い問題がありそうですが、更に考えてみます。

改めて感謝いたします!

お礼日時:2008/11/29 13:08

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