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今、派遣切りが社会問題になって毎日ニュースで取り上げられています。

この派遣社員なのですが、色々なサイトや書き込みを見ても、「自分から進んで派遣社員になった人なんてほとんどいない。 就職戦線にもれた人や、やむなく職場を解雇された人たちがほとんど」 という意見が圧倒的に多いです。

そこで質問なのですが、例えば就職戦線にもれて仕方なく派遣社員として登録し、各企業に派遣された人の中で、「うん、君は気に入った、どうだね、ウチの社に正社員として働く気はないかね?」 とスカウトされた人っているのでしょうか?

たしか、同じ人物がある一定の期間、派遣社員として同じ企業に勤めた場合、正社員として採用しなければいけないとかの規則があるように思うのですが、企業側とすればそれを避けようとして何度も派遣社員の変更を派遣会社に求めるとか聞いています。

そうでなければ、わざわざ派遣会社に派遣の依頼をするはずが無いですからね。 企業側の好きな時に解雇できるようにしたいはずです。

もし派遣社員が派遣先に正社員として採用される可能性が限りなくゼロに近いのであれば、一度でも派遣社員になってしまったら、もう正社員への道は閉ざされてしまうように感じるのですが、実際はどうなんでしょうか?

あるいは、一旦派遣になったとしても、本人が望む業界や企業に就職できる可能性がまだまだあるのでしょうか?

派遣社員の実態を教えて下さい。

A 回答 (7件)

一言で派遣といっても、二極化されているのが現状です。



まず、派遣でも需要が高いが人材が少ないのが「派遣:専門26業務」と言われる人々です。
彼らは、既になんらかの専門性のあるスキルを身につけており、そのため企業側も即戦力として役に立ちます。
こちらは、正社員と同じ給与かやや高い給与を得ることが出来ます。
一時期「派遣は自己実現のためのキャリアアップだ~」とかなんとかもてはやされていた時期がありましたが、それはこの「26業務」で成功を収めるならの限定付きですね。
当然、そこで成功するためには資格取得やスキル取得のための「投資」が必要になってきます。(場合によっては、就職経験も)
こうした派遣社員は、上手く立ち回れば「正社員より稼げる」ので、なかなか正社員になりたい人は少ないですね。
逆に、企業は「正社員になって欲しい」人材でもあります。
http://www.jil.go.jp/jil/kisya/syokuan/20001222_ …


一方、昨今メディアで話題になっている「派遣切り」にあってる人は、上記26種以外の業務に就く「単純労働者」です。
2004年の法改正による自由化により、「単純労働(多くは製造業)」でも派遣労働者を使うことが認められるようになりました。
この自由化された部分で働く人(自由化業務)が、いま「派遣切り」にあってるのです。
こちらは、供給過多であり給与も正社員より低いのが現状です。
そのため、企業側は都合よく雇ったり切ったりして人件費を抑制するために利用しています。
供給過多なので、「正社員にしてくれ」と激しく詰め寄ったりすると、「契約満期になったからこなくて良いよ」と言いながら、新たに派遣社員を雇ったりしています。(数人程度の欠員なら、すぐに補充する事が出来る)
なので、正社員になりたくてもなかなか言い出せなかったりするのが現状です。

上記のように、「派遣労働者」と一言で言っても二極化してしまっているのが現状です。
なので、「派遣から正社員」というのはあまり多くないのが現状ですね。

派遣社員受け入れの期間ですが、こちらも幾つか種類があります。
「専門26業務」は、基本的には無期限です。
こちらは、労使共に望めばいつまででも雇用されます。(但し、一般事務などが、就業時間の一割を超えると「自由化業務の派遣者」としてカウントされることがあります)

それ以外の「自由化業務」は、原則1年で最長3年までです。
1年を超えた時点で、派遣先企業は意見聴取したりと、色々と義務が発生します。
また、最長の3年をすぎると3ヶ月間の空白期間を空けないと、同じ人を同じ業務で受け入れることが出来ません。
つまり、「3年を超えてその人を使いたいなら、直接やとったらどう?」ってことです。
当然、企業側は3年で契約を切って別の人を雇い入れてもかまいません。
つまり、正社員にしなければならない義務はありません。あくまで、3年以上は使ってはならないだけです。

しかし、実態としては書類上で「3年」の上限を迎えたら「期間工」などの別の非正規雇用形態にし、また3ヶ月たったら「派遣」に戻すという事があったようです。
もちろん、本人のあずかり知らぬところで、、、。

というように、「派遣」にも色々とあるのですが、ほとんどの人がそのことを知らずに働いている(働かざるを得ない)ようです。
知っていれば、もう少し企業側と交渉することもできるんでしょうけどね。

長文になってしまいましたが、参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

有難うございました。とても勉強になります。
一口に派遣と言っても、職種や業界で事情が大きく異なるという事は知っていたつもりなのですが、逆に正社員より派遣の方が条件が良くて、自ら望んで派遣のままでいる技能を持った人も現実にいるのですね。初めてしりました。
旅行の添乗員や放送局の技術部員などもそうなんですね。

やっぱり「単純労働」の派遣が一番問題になっているわけですか。
となると、例えば昔のように単純労働の派遣は一切禁止となれば、どうなんでしょう、今のような派遣切りに遭って苦労する人は無くなるのでしょうか?
逆に「そんな事をしても失業率がアップするだけ、派遣切りどころか、逆に失業者が街に溢れるだけ、今の方がまだマシ」とも言えるかなと感じました。

お礼日時:2008/12/16 10:27

 私の勤務先の例で必ずしも一般論では無いことを前提で。



 通常、プロジェクトの繁閑に応じて半年から1年単位で派遣社員の契約をします。プロジェクトが延長になると短期での契約延長を行います。
 社内で進行する複数のプロジェクトの事情にもよりますが、その中でスキル的にも勤務態度としても良好な人は、当初のプロジェクトが終了した後、別のプロジェクトへ移り3年間のタイミングで正社員へ登用されています。高いスキルが認められる人は最初の契約切れ時点で正社員へ登用することもあるようです。
 スキルあるいは勤務態度等で新卒以上でなければプロジェクト終了と共に契約満了となります。
 比率的には正社員になりたいと意欲がありそうな人としては1割から2割程度です。
 給与をだいぶ絞っているせいか、多くの派遣社員は長期アルバイト程度の感覚で働いていますのでそれも含めると全体からは数パーセントぐらいですね。(実数ではなく私の感覚ですが)

 違法性をかいくぐるためかどうかは判りませんが、プロジェクトを細分化した上に、派遣される部署を変える(=業務内容を変える)等して継続性というか連続性が生じないようにして契約を細切れにしているため、プロジェクトが終われば簡単に切れるようにしているように見えます。それ以上に、私の勤務先ではあまり正社員にはなりたがらないのと言うのが実情の様です。給料が安くて規律が厳しいためのようです。
(私は派遣社員とは全く関わらない職務ですので単なる観察でしかないのでもしかしたら事実は異なるかもしれません。)

>一旦派遣になったとしても、本人が望む業界や企業に就職できる可能性がまだまだあるのでしょうか?
 職種と持っているスキル、そして派遣先の企業への適合性によると思いますね。
 あと実力を超えて高望みしないことも必要かもしれません。選ばなければ派遣でなくいきなり正社員という求人も無くはないわけで、高い待遇を求めればそれだけ門戸は狭くなるでしょう。

 繰り返しですがこれは私の勤務先を観察しての話ですので、他では全く違う状況もあるかもしれません。
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この回答へのお礼

有難うございました。興味深く読ませて頂きました。
企業側も何とかして派遣のままで使いたいようですし、また派遣される人間にもやる気の欠ける人もいるようですね。
「今度の派遣社員、使い物にならないねえ」と感じる人を正社員として登用するはずも無いですよね。
ま、考えれば、派遣先の企業に気に入れられて正社員としてスカウトされるような能力もやる気もある人なら、とっくの昔に何らかの形で安定した雇用を勝ち取っているとも言えるでしょうね。
やっぱり派遣で苦労している人には、自分の能力以上の事を希望している人も結構いるのでしょうね。

お礼日時:2008/12/16 10:17

派遣から正社員登用というのは実際ありますが、あまり多くはありません。



今ニュースでよく出る契約打ち切りの派遣社員は、自動車関連産業など製造派遣です。一方正社員登用が多いのは、エンジニア営業・研究の派遣です。
はっきり言って、製造現場の派遣社員から正社員に登用される例はほとんど無いのが実態です。
「就業形態の多様化に関する総合実態調査」に拠れば、非正規雇用を採用している企業の約41%が賃金の節約のために、約32%が仕事の繁閑に対応するために採用していると答えています。これらの理由(利点)がなくなってしまう正社員登用をする企業は、net-serverもお分かりのとおりあまりありません。
同調査に拠れば、今後の働き方について、派遣社員の52%は他の就業形態を希望し、そのうち9割以上は正社員として働くことを希望しているとのことです。希望者の9割以上が正規雇用を希望している。

3年間契約を継続する場合は、派遣先企業が直接雇用をするというのが原則ですが、正社員登用を避けるために、2年11ヶ月契約にしたり、派遣→請負と雇用パターンを変え、非正規雇用のままずるずると引っ張られる例が実際にあり、キヤノンなどでは偽装請負として問題となりました。
また正社員登用の際、派遣のときよりも著しく低い基本給を提示することで、派遣社員自身に正規雇用を諦めさせるようなこともあります。



>一度でも派遣社員になってしまったら、もう正社員への道は閉ざされてしまうように感じる

というのは必ずしもそうではありませんが、実態はかなり近いです。中途採用を検討する経営者の立場になったとして考えると、他の会社での職歴がある人と派遣の職歴しかない人では、どちらを採りたいと考えるでしょうか。
正規雇用の有効求人倍率は0.6倍程度と非常に厳しいですが、職安で紹介してもらえる中小零細企業への正社員採用は可能性はまだまだあります。
ただ、応募者が多い会社やまず書類を見られるような会社では、かなり厳しいといえます。
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この回答へのお礼

有難うございました。
予想どおり、派遣先企業ではあの手この手で派遣のままで雇用を続けようとしているわけですね。考えようによっては、立場の弱い派遣を好きなように振り回しているとも言えるでしょうか。
企業側とすれば「じゃ、嫌なら辞めれば?」という回答が返ってくるように思いますが ・・
でも中小企業への正社員採用に可能性がまだまだあるわけですか。
メディアでは絶対そんな事は言いませんよね。
もっと中小企業の雇用状態の現状を知らせてほしいものです。
もしかすると、派遣社員の窮状を中小企業が救ってくれるかも知れませんよね。

お礼日時:2008/12/16 10:09

いますが、当然多くはありません。



いわゆる職能的な派遣要員については、事業拡大や業務変更によるプロパー技術者の確保のために派遣社員をスカウトするような例が、プチバブルの時期を中心にあったようです。
また、工場新規展開に際して生産ライン単位で固定的な派遣社員から見繕って引き抜いて雇用する、というケースは自分も実見しました。
それでなくとも、長期派遣者を法定どおり直接雇用する堅気の企業も「ごく稀に」存在します。
企業としても求人や試用の手間が省けますので、即戦力の正規増員をする場合はまず派遣から、ということなのだと思われます。

いずれも、企業側からのアプローチ事例であり、労働者側からのアプローチということであれば、それは単に転職と同じ条件ということになります。
そうなると、所得水準が低くて貯蓄が少ない、また住居が安定しない、また退職準備期間が取りにくい立場にある派遣社員という身分で他の転職希望者と同じ土俵で競争するのは極めて困難です。
扱いの酷い派遣先だと、更新を打ち切りながら評価を盾に不定期なスポット勤務を強要して本人の就職活動などの事情などお構いなし、という典型的な「使い捨て」事例もあります。

ところで質問の内容とは関係ありませんが、企業として便利使いできるからこその派遣利用であり、市場原理が率直に働くこの業界には「使えない」労働者は皆無です。
むしろ、身分に胡坐をかいた「使えない」正規社員こそ早々に切ってしまいたいというのが経営者の本音です。
むろん、それを無制限に容認すると、いずれは経済自体が丸々一世紀分は後退するような気がしますが。
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど、求人や試用の手間が省けるから、逆に派遣社員を正規社員としてスカウトする方がコストダウンになりますよね。
既に働いて、本人の能力も人格も企業側もよく分かっているから、全くの新卒を採用して「こんな筈じゃなかった」と思う事も少ないでしょうし ・・
最後の部分なのですが、企業にとって人材とな何かという質問になるように思いました。
製造業や建設業の現場のように単なる「労働力」としか考えていないのら、機械化が進むほど社員なんて必要なくなると思います。また事務職でも極端な話、全員を派遣社員で構成すれば、景気の変動でいくらでも調整する事が可能になると思います。
もしかして近い将来、「役員以外、正社員が一人もいない企業」というのが現れるかも知れませんね。

お礼日時:2008/12/16 09:59

数%程度しか正社員になれていませんね。



大抵の派遣社員が与えられた仕事しか出来ず
「正社員になってやろう」と意欲的なものは半数以下。



派遣制度を廃止し、彼らを全員クビにしても(今までを無かった事にしても)
大して変わりませんね。
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この回答へのお礼

有難うございました。
よく書き込みなんかで、派遣社員は働かないという意見があります。
9時ギリギリに入ってきて、夕方5時になったらサッサと帰り支度。積極的に仕事に取り組む事もなく、会社から与えられた仕事だけをホソボソと仕上げるだけ。
全員がそうだとは言えないでしょうが、そのような勤務態度の人が派遣全体のイメージになっているように感じますね。

お礼日時:2008/12/15 15:58

企業によって色々と思いますが


某大手車メーカーの話なら聞いた事があります

派遣会社もその大手企業の傘下なので
まず、スタートは息のかかった派遣会社で登録をし
その後2年程働き頭角を現せば
準社員として直接雇用になるそうです
さらに2年程働き認められれば正社員になれるかもしれないそうです
頭角を現すや認められるって書きましたが
これもかなり大変らしいです
会議やミーティングで積極的に意見を言ったり
改善提案等は普通の人の3倍提出すると言ってました
派遣から正社員は500人に1人って言ってた様な気がします
上記の事は去年の話なので
現在は限りなくゼロに近いかもしれません

大企業は即戦力は求めてないですからね
新卒採用して自社で教育する余力がありますから・・・
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この回答へのお礼

有難うございました。
へー、500人に1人なんですか ・・・ これなんて限りなく可能性がゼロに近いという事になりますよね。
大企業にとっては、やはり色のついていない全くの新卒が欲しいのでしょうね。
となると、一旦派遣の道を歩むと、何年かして大企業に入る事はほとんど不可能に近くなるように思います。

お礼日時:2008/12/15 15:54

私の会社も、だいぶ派遣社員が契約解除されました。



私の知る限りでは、派遣から正社員になってる人は結構多いです。

以前に私が勤めていた正社員・派遣合わせて100人も居ないような中小企業では、若手で真面目で飲み込みが早い派遣社員は上司に薦められ、本人の意思があれば正社員になっていました。

今の会社は、どちらかというと大手企業ですが、やはり同じく上司の薦めがあります。
私も派遣ではないですが、契約社員から正社員になりました。
(転職の際は正社員希望でしたが、この会社に勤めたかったために契約社員の雇用形態でも妥協しました。)
それに、今の会社ではエスカレーター式に正社員試験を受けることが出来ます。

なので、基本的には真面目に仕事をしていれば正社員になれるのが当たり前だと思ってました。
う~ん、地方と都会は違ったりするのかな?
ただし、業種に適応したスキルは持っていた方が社員として重宝される傾向はあるかと思いますが・・・。
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この回答へのお礼

有難うございました。
私とは逆に普通に仕事をしていれば正社員になれるとお考えだったのですね。また、現実に正社員として採用されたわけなんですね。
私の周辺に派遣の人はいないのですが、ニュースなんかで取り上げられている派遣の人を見ると、一旦派遣になると、もう正社員には二度となれないようにイメージを持ってしまいます。
派遣といって、職種や業界でかなり差があるようですね。

お礼日時:2008/12/15 15:49

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