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Над водой летают чайки.
(カモメが水の上を飛び回っている)

この文章の「Над водой」で、「水の上」という意味になりますが、ここでвода(水)を造格に変形するのは何故なのでしょうか?
造格は、「(道具)を用いる」ときの表現だと認識しておりましたが、この文で、カモメが水を使っている、という、道具としての意味は感じられません。
別の用法に当たるのでしょうか?

RamblerでНадを検索して例文を見ても、ほぼ全ての文章が、Надと造格を関連着けていましたので、当たり前の使い方なのだと思うのですが、そのニュアンスが解りません。
場所や位置を示すのなら、前置格が出てくると思うのですが…。

ロシア語文法に詳しい方、ヒントをいただけますと幸いです。

A 回答 (5件)

>造格は、「(道具)を用いる」ときの表現だと認識しておりましたが、この文で、カモメが水を使っている、という、道具としての意味は感じられません。



「造格は道具を用いる」というのは初期の段階では良いでしょう。あなたの言ってるのは動詞に対応する格変化で造格要求の場合は道具や手段ということですよね。

ここでは前置詞の要求する格です。前置詞が造格を要求した場合は「空間」と考えてください。例をあげます。с+造(近くに)、за+造(~の後ろに)、под+造(~の下に)、между+造(~の間に)です。НаДは意味的には「~の上」ですが、すれすれの上を飛んでいるのではなく、普通に空を飛んでいるのでもなく、さらに上を飛んでいる感じです。над горавойは山の上ですね。

あなたの言う「前置格じゃないのか」は良い考えですね。でも前置詞だから前置格という考えは辞めてください。前置詞Наには対格も前置格も要求できます。それによって意味が変わってくるのは知っていると思います。сに至っては前置格を取りません。前置詞だから前置格ではなく日本語が文法を決める上でそう名付けただけで、私なら「伴格」とか「接格」と言います(紛らわしいからそう言っているだけです。)それでも分らないなら「動詞じゃないよ前置詞だよ」前置格は「点」で造格は「空間」と思ってください。一言で説明できなくてすいません。また文字化けしていたらすいません。
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この回答へのお礼

ご解答ありがとうございます。
文字化けはしていなかったのでご安心くださいませ、ご配慮感謝いたします。

なるほど、造格単体(?)利用の場合と、前置詞と連結させた場合は、微妙に用法が変わってくるのですね。
それは盲点でした、勉強になりました。
単体利用の場合は、与格のような、間接目的語扱いということなのでしょうかね。
(対格の直接目的語との違いがイマイチ初心者にはピンときません…)

>前置詞だから前置格という考えは辞めてください
仰るとおりです。
今回は、「水の上」という、その場所への存在を意味しているように思えたので、前置格じゃないのかな?と思ってしまいました。
前置格の表す空間と、造格の空間は、微妙なニュアンスの違いがあるのですね。
記憶して学習を進めたいと思います。

お礼日時:2009/02/13 10:12

No.2さんとNo.3さんのご説明に一票ずつ。



前置詞=すべて前置格を要求する、ではありません。

それぞれの前置詞がどの格を要求するかは、前置詞ごとに決まっていて、前置詞ごとに覚えるしかありません。
生格としか結びつかない前置詞(たとえばдляやпосле)、対格としか結びつかない前置詞(たとえばпро)、生格・対格・造格と結びつくけれどそれぞれ全く意味が異なってくる前置詞(с)、など、パターンはさまざまです。

また、造格は、「道具・手段」をあらわすだけではない、いろいろな用法があります。
まだ文法を学習中でいらっしゃると思いますので、出くわすごとに徐々に覚えていかれればよいかと思います。

昔は『テーブル式ロシヤ語便覧』(和久利誓一著)という、中級以上向けの文法便覧があって、それぞれの格の用法一覧なども載っていて濃い内容のものだったのですが、残念ながら今は絶版のようです。
教科書っぽいものではなく、文法書がお近くにあったら、それぞれの格の用法をご覧になるとよろしいかもしれません。
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この回答へのお礼

ご解答感謝致します。
前置詞と格の結びつきは、前置詞に意味は依存するのですね。
まだ単語量が少ないのでピンとこないところがありますが、徐々に覚えてゆきたいと思います。
ありがとうございます!
ロシア語の文法書は現状はまだ、もっておりません。
今利用している参考書もだいぶ古いものですが(80年代に出版)、文法解説は端折っているところもありますので、いまはそのまま覚えようと思います。
「テーブル式ロシヤ語便覧」は蔵書している図書館がありましたので、機会があれば借りてみたいと思います。

お礼日時:2009/02/13 10:14

私もよく分かりません。


ご質問の文は英語だと“Seaguls fly above the wataer.”になりますね。これはカモメは水と接触していませんよね。それからロシア語で造格を要求する前置詞には передがありますが、共通しているのはとある方向に近づいているが、接触または到達していないことです。
それから、前置詞なしで道具として例文ですが、
“Он пишет карандашом.”という文の場合、「書く」という動作の対象が鉛筆ではありません。

それから、передは時間を表す時にも用いられ、この場合はпослеの反意語ですが、この前置詞は生格を要求します。また、造格を要求する前置詞としてこれも非常に頻繁に用いられるものに、英語のwithに当たるсがありますが、これの反対語のбезもやはり生格を要求します。cは生格も要求しますが、その場合だと分離とか起点の意味になりますよね。ということは、生格が離れて行くイメージに対して、造格はそばに寄ってくるイメージなのかもしれません。
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この回答へのお礼

ご解答感謝致します。
とても詳しいご説明ありがとうございます!
ただ、私の勉強がまだ進んでおらず、解らない単語が多いようです(涙)
「после」は次の課で出てくるみたいなので、進んでからもう一度把握したいと思います。

「接触または到達していない」という感覚が前置詞+造格に含まれている…という点を留意したいと思います。

お礼日時:2009/02/13 10:13

単独て使う場合、格形と意味の対応は比較的分かりやすいのですが前置詞を伴うときはその限りではありません。

主格以外すべて前置詞の目的語になります。格形と意味の関係がすぐ分かるものばかりではありません。

初級でまず扱う в/на の場合、対格は行き先「~へ」前置格は場所「~で」となります。しかしこれが全てに当てはまるわけではないことは覚えておく必要があります。前置格は前置詞とともに用いるから、というかなり思い切った命名ですが上手い名付け方です。意味よりも使い方を表しているのですからそのように考えた方が楽です。ちなみに英語では locative(地格)と言いますがこれは実情を反映していません。古い時代の単独で位置を表していたころの用語をそのまま使っているだけです。ロシア語では предложный надеж でまさに「前置詞の格」です。

前置格の話の方が多くなりましたが、前置詞の要求する格についてはあまり考え込まない方が得策です。生格や与格支配の前置詞にもなぜそうなるかすぐには分かりにくいものがあります。

ついでに造格を単独で使うときには「様態」も重要です。「~として」や быть の未来形や過去形の補語になるときです。
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この回答へのお礼

ご解答感謝致します。
前置格→前置詞との組み合わせオンリー
他の格→前置格と組み合わせた場合の意味は各々異なる
…このような解釈になるのでしょうか?
単体での利用と、前置詞と合体させた場合の利用は、別途に考えたほうが良いみたいですね。
まだまだ参考書の第二外国語レベルも終えていないので、そういった考え方が初級の本だけでは掴めず、上級者のみなさまのご意見は指標となります。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/02/13 10:13

場所の場合、前置格が多い気がしますが、


надやподは、造格を要求しています。
文法の問題なので、
そのまま受け入れたほうがいいかと思います。

над водой が
「水の上で」というより、
「水の上を」と訳す方が合っているような気がするのと、
似ているかもしれません。

参考までに。
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この回答へのお礼

ご解答感謝致します。
情報少ないロシア語の質問にこんなにたくさんの方からご解答いただいてビックリしました。

文法的にそうなっているだけで、あまり深く読まないほうがいいのですね。
参考にさせていただきます。
確かに日本語でも、きっかり決まっているわけではないですね。

お礼日時:2009/02/13 10:11

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