激凹みから立ち直る方法

フィラーコンポジットの日本語訳を調べた所「粒子分散型複合材料」と「粒子充填複合材料」の2つがあります。「分散」と「充填」では何が異なるのでしょうか?
資料を調べましたが、明確な違いがわからず混乱しています。
ご教授お願いいたします。 

A 回答 (3件)

大きな違いはないと考えてよろしいと思います.



フィラーコンポジットでは・・・
固体粒子を扱う場合,粒子は「分散」させる必要はなく,混ぜ込めば適当に分散
します.よって,「粒子充てん」複合材料という言い方をします.

ところが,液体粒子を分散させるようなケース,例えばポリマーアロイのように
異なるプラスチックを液状にしてかき混ぜ,一方を分散相,もう一方を母相にして
から固体のポリマーを得ることがあります.
この場合,粒子を充てんするわけではないので,「粒子分散型」複合材料という
言い方をします.
また,カーボンブラックのように,非常に細かい粒子であって,凝集(粒子が集まって
かたまりになってしまう)が問題になるような場合には,「分散」の方を使います.

現在では,非常に多種多様なフィラーコンポジットが存在しますので,
これらの用語は混同して使用されています.
固体粒子を充てんしたプラスチックの場合には,全く同じと考えていいと思います.
ただし,上記のようないきさつがあるため,材料の組み合わせによっては,
片方の呼称が好んで使われる,ということはあると思います.

具体的な材料の内容がわかれば,もう少し詳しく説明できます.
ちなみにJISでは「充てん(not充填)」の方を使っているようです.
JIS K 7052:1999をご参照下さい.

参考URL:http://www.jsa.or.jp/
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この回答へのお礼

早速ご回答ありがとうございました。
私が現在取り扱っているフィラーコンポジットはPPとタルク(微粉:2μm程度)からなっております。
「分散と充填のどちらなのか」をよく質問されて困っていました。
この場合『粒子充填複合材料』ととらえてよいのでしょうか。

詳しいご教授をお願いいたします。

お礼日時:2003/03/17 16:49

No1の者です.たびたびすみません.ちょっと気がついたことがあったので・・・


もしかしたら,粒子の方が弾性率が低い場合に「分散」を使い,
粒子の方が弾性率が高い場合に「充てん」を使っているのかも知れませんね.

ただ,これは学術的に認められている考え方ではないと思います.
複合材料を,幾何学的に捕らえ,「分散相と連続相」と位置づけた場合に,
「粒子分散複合材料」と呼びます.
一方,異質なものを混ぜ込むという思想の場合に「粒子充てん複合材料」と呼びます.
どちらも形式上のことなので,本質的には同じです.

なお,フィラー(filler)の語源であるfillの用語は「満たす」という意味です
ので,「充てん」のニュアンスが近いです.fillerは,充てん材,詰め物などと
訳しますね.フィラーとも言います.粒子充てんの場合,particle filled composites
とか,PP filled with particleなどの表現が一般的と思います.

分散の場合,disperseを使いますね.dispersed phase(分散相)とう言い方は
よくします.「粒子分散複合材料」は強いて言うなら
filler dispersed compositesだと思いますが,
この用語はあまり聞きません.
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この回答へのお礼

shota_TK様 何度もありがとうございました。3段階の説明を頂きわかりました。
つまり、割合の問題なのではないでしょうか?
フィラーがポリマー中に分散するような量ならば分散で、ポリマーに詰込むような量ならば充填と理解しました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2003/03/18 15:48

No1の者です.


「分散と充填のどちらなのか」と質問された,ということは,
この両者は区別して使用されているんですね?
学術的には,分散と充てんの違いはないと思うのですが,業種によっては
区別して使用しているのかも知れません.

恐らく,分散の方は「メリットの大きい材料を積極的に入れる」という思想で,
充てんの方は「安価なものを入れてコストを下げる」という思想ではないかと
思います.(違うかも知れません)

業界のことはぼくはわからないので,他の方の回答を待ってみて下さい.
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