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裁定取引の説明で、下記のような先物の例えがありました


Aと言う商品の現物取引と先物取引を用いた裁定取引の例を紹介する。 ある時点で商品Aの現物価格が100円、3ヶ月先の先物価格が120円だったとする。 裁定取引では安いほうを買って高いほうを売るから、この場合は現物を買って先物を売ることになる。
先物価格は、3ヵ月後の清算日には現物価格と一致する。
3ヵ月後に商品Aが140円になっていたら、
現物取引 140円-100円=+40円
先物取引 120円-140円=-20円
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合計             20円の儲け
一方、3ヵ月後に商品Aが80円になっていても、
現物取引 80円-100円=-20円
先物取引 120円-80円=+40円
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合計             20円の儲け
つまり、裁定取引をした時点で、将来の価格の値上がり/値下がりに関係なく利益を得ることが出来ることになる。ノーリスクで利益を確定できる取引手法である。


もちろんこんなうまい話は現実にはありえないと思うのですが
実際の可能性としてどのくらいあるものなのでしょうか?
また、他の分野でこれに近い現象などありますでしょうか?

A 回答 (1件)

これは違います。


現物と先物での取引は業者(商社・問屋)が保険的にヘッジを掛けるために行うことです。
現物-先物は業者のヘッジですから利益を求める取引ではありません。

『ある時点で商品Aの現物価格が100円』、←これが現実には存在しません。
どこでの価格なのか、メーカー出荷価格?、問屋からの卸価格?、小売店の販売価格?、さらに地域差もあります。
現物価格は多種多様です。

『先物価格は、3ヵ月後の清算日には現物価格と一致する。』、これも違います。
先物価格はあくまでも先物市場での清算価格です、その時点の現物価格に影響はされますが一致はしません。
精算とは「売り」と「買い」の注文が成立して完了です。
自分が先物の「売り」を持っていればこれを精算するためには誰かに現物を渡すか買い戻すかのどちらかです。
あるいは自分が先物の「買い」を持っていれば誰かから実際に現物を買うか誰かに売ってしまうかのどちらかです。
精算時にも「売り方」「買い方」双方の取引になります、ここの駆け引きで最終的な清算価格が決まります。

『3ヵ月後の清算日には』、←3ヶ月間の保管料はどうするのですか。
詳しくは知りませんが農産物などでしたら品質管理の出来る貸倉庫って保管料は結構高いと思います。
しかも3ヶ月後に売る時点では「古い商品」ですよね、今から3ヶ月後とすれば10月です。
10月産の新品と倉庫で3ヶ月眠っていた古いものが同じ値段で売れますか、古い方が安くなります。
10月に140円になっても7月品は120円でしか売れないかもしれないです。

ついでに農産物の例として米を考えてください。
10月産は今年取れる新米です、7月品は去年取れた物です10月になって今年のお米が出回ってしまうと古米扱いになって価格はどーっと下がります。
売れ残るかもしれない、3ヶ月持っておくより、さっさと売った方がましです。
10月が高い理由が「今年の新米」だからという事であれば7月品が同じ値段になるわけ無い。

『現物価格』というのが現実には多種多様で一つではないという事です。
また先物の清算価格も現物とはピタリと一致するのもでは無いという事です。

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先物同士での裁定取引は存在します、先物ならば価格は取引所の価格一つだけですから。
またFX等でも、異なる通貨の組み合わせで「売り」と「買い」を持つ方法も有ります。
例えば「USD/JPY」で円売り、「EUR/JPY」で円買い。

裁定取引というより一般的な呼称の「サヤ取り」で検索してみてください。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
先物やFXでの裁定取引を想定しています。

お礼日時:2010/09/03 22:01

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