http://wiki.livedoor.jp/sen_no_risho/d/%c2%e8%bd …で円介入に関しての説明を読んだのですが、基本的なことが解りません。
円高是正のため日銀が円売り介入する場合、「政府短期証券」を発行して日本国内(日本国民)から円を調達すると説明されていました。しかし、これは日本国内(市中)から円を吸収する作業ですから、返って円高になってしまうのではないのですか?
「円売り介入」によって市中に円が大量に供給される。普通はこうして大量にばらまかれた円を回収するが、国債を売却・発行するなどして、市中の円を一旦回収する、と説明されているんですが、よく解りません。市中に円が大量に供給されるから円安になると理解しているのですが、介入に使う円を前もって市中から調達するのでは介入の意味を成さないと思うのですが、どうも私が何かを勘違いしているようです。為替市場で円を売るとは、具体的にどういう作業をするのですか?「買い手」は都市銀行とか投機家になるのですか?初歩的なヘンな質問で申し訳ないのですが宜しくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
No.1=No.2です.何か質問のレベルが高いですね.私も素人なんですが….
いくつか質問があるため分けて回答していこうと思います.
(1)レートチェックの意義
http://www.traderssec.com/learn/column/200901/10 …
http://www.traderssec.com/learn/glossary/detail/ …
ようは口先介入です.おまえこれ以上やったらどうなるかわかってるんだろうな,みたいな.
(2)2003年・2004年時の為替介入の考察
まずは国に対してファンドが乗り込んでくるのはどういうことを意味するのか?実はその国の行方を左右しかねない可能性があります.その具体的な例が「ポンド危機」と「アジア通貨危機」(特にタイ)になります.
ポンド危機
http://www.enjyuku-forex.com/modules/content/con …
アジア通貨危機
http://www.mof.go.jp/singikai/gaitame/tosin/1a70 …
ポンド危機ではERMの脱退そしてユーロの不参加という悲惨な結果になりましたし,アジア通貨危機は東南アジア諸国をIMF送りにしていったですしね….
そんなわけでジョージ・ソロスを始めとするファンドが国の為替に一斉攻撃するのはかなり危険でおそろしい恐怖の出来事なのです.
●もし,日本が為替介入に失敗して円高になってしまったら
どういう出来事が起きるでしょうか?当然円高になるわけですから,「日本の輸出企業に大きなダメージ」になるでしょう.この頃の日本は輸出を自国の成長のエンジンにしていたため,輸出がしづらくなるというのはGDP成長率にかなり影響を及ぼすものだと考えられます.
えーとこれだけです.むしろ円高になるのだから輸入代金が減って穀物・石油の代金が減り,下手したら日本に恩恵を与えたかも.まあ,結局日本の民間では自動車・電機系企業=輸出企業にはダメージ,電力・食品系企業=内需企業にはプラスになったと考えられます.しかし当時は輸出企業を優遇していたので為替介入をしたのでしょうな.
ここからが重要.じゃあ一番影響を受けるのはどこなのか?答えをいうと「円キャリー」を行っていた奴ら.つまりヘッジファンド・サムライ債を発行する外国企業であります.実は日銀が介入失敗していたら自分たちに火の粉がいっていたんですね….
円キャリー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E3%82%AD% …
円キャリーとは円を借りて他国のお金(ドルなど)に交換,そして高利回り商品に投資するというサブプライムバブル時によく使われていた手法.この手法は円の金利がかなり低いため金利差でボロ儲けできたこと,さらには円安が進めば為替差益を得ることが可能なためさらにボロ儲けできる,ようはファンドにとってウハウハな手法だったわけです.
しかし,円キャリーは一転円高になるとおそろしいことになります.負債が円建てのため円が強くなるほど為替差損が発生し,損失が拡大してしまうのです.(円キャリーの巻き戻し)
以上を踏まえて介入に失敗した場合,外国にどういうことが起きたか予想
(1)ハゲタカファンドによる円買いによる円高
(2)円高で円キャリーの終焉によるファンドの資金調達コストの拡大
(3)そして円キャリーで資金を調達していたファンドの負債がドル建てで拡大
(4)結果ファンドの大量破綻
(5)さらにファンドの破綻・サムライ債等で資金調達ができなくなった企業が続出し,(アメリカ・EUの)実態経済が縮小.
2004年時はイラク戦争後でアメリカが軽いデフレに陥っていたときです.こんな状態で主な資金調達の手段であった「円キャリー」が使えなくなったら….まあもう説明は不要でしょう.
以上より円安にして輸出企業を助けるほかにも,当然日本の主な輸出先はアメリカであるため,アメリカの実態経済を救うことで輸出企業をサポートしたという側面もあったと思います.
>郵政民営化では米保険業界などがブッシュ政権に圧力をかけたとのことですが、2004年の日銀の円売り介入ではハゲタカファンドと米政府の共同謀議ということはないのですか?
答えはいわなくても….むしろ日本政府とアメリカ政府が共謀していた可能性のほうが高い.ただ,以下の読売新聞の記事を見たら日本政府の単独判断と見るのが自然.
http://megalodon.jp/?url=http%3A%2F%2Fwww.yomiur …
まだ質問がありますが素人ゆえ疲れてきたので駆け足.
(3)>投機的な目的にために円買いする人の割合は多くはないのですか?何%くらいなんでしょう?
そもそも投機目的で円を買う人はかなり少ないでしょう.理由は日本の金利が世界最低だから.円を持っていても金利でもうけることができない.それゆえ円で持つよりもほかの金利の高い通貨を持つ.それゆえ好況時には円安になる.逆に不況時には金利の高い通貨は危険であるため安全な通貨を持とうとする,それが円であり円高になる.
つまり日本円は逃避通貨なのですね.世界でレバレッジの収縮が起きたときに逃げ込む際に買われる通貨.簡単にいえば世界でもっとも安全な通貨ということです.まあ以下のbloombergの記事を見ても円が逃避通貨だと言ってますし….市場では円はこういう認識になっています
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_ …
>世界的に景気が減速するとの懸念や中国株軟調から逃避資金が円に流れ、この日の外国為替市場では円が強含んだ。
(4)>トヨタなどがドルを円に換金する時は、東京市場で自分で取引するのでしょうか、それとも自系列の銀行に調達を頼むのですか?
すいません.これは回答は無理です.企業の内情に詳しくない人間なもので….まあおそらくは懇意にしている銀行にドルを円に換えてもらうのでしょう.トヨタでしたら三井・三和グループとの関係が深いので三菱UFJか三井住友あたりでしょうか.
この回答への補足
ご無沙汰しました。ちょっと勉強して、二つほど質問させていただきたく思います。例によってちょっと原始的な質問です。
レートチェックですが、その意義や目的は理解できます。しかし、時々刻々の為替レートは一般公開されているんでしょう? その時点でのレートを日銀が知らぬはずはないと思うのですが、何故「今のレートは?」聞く必要があるのでしょうか? 知っているのに、わざわざ聞くというパフォーマンスなんでしょうか?それから、日銀は誰に聞くのでしょうか?レートチェックは秘密裏に行われるのに、何故か市場に伝わるそうですが、何故伝わるのでしょうか?勿論、日銀としては伝えてもらいたいのだと思いますが、日銀がわざと情報をリークさせるのでしょうか?
ポンド危機について下記のような説明がなされていました。
<<1990年10月に東西ドイツが統一されて以来、旧西ドイツ政府による旧東ドイツへの投資が増加し、欧州の金利は高めに推移していたので、これが欧州通貨の増価をもたらしました。これに連動して英国経済低迷の最中にも関わらず、ポンドは次第に過大評価されていくことになり、持続可能性を喪失していきました。そこへカリスマ・ディーラーのジョージ・ソロス率いるヘッジファンドのクウォンタム・ファンドが、ポンドを売りの標的にし始め、100億ドル相当のポンドを売り叩いたのです。「相場は必ず間違っている」が持論のソロスは、このときも過大評価されたポンドが大幅なポンド安に追い込まれると予測していたのです。そして、その予想は的中しました。
1992年9月になり、ポンドへの売り浴びせは激しさを増し、9月15日には激しいポンド売りにより変動制限ライン(上下2.25%)を超えたのです。さらに9月16日にはイングランド銀行が公定歩合を10%から12%へ引き上げ、さらにその日のうちにもう一度引き上げ15%としました。ちょっと金融をかじった人なら分かるでしょうが、公定歩合を1日に2回も変更するなど、尋常ではありません。イギリス政府は国家の威信にかけても、たった一人の個人に負ける訳にはいかず、なりふり構わない抵抗を試みたのでしょう。しかし、それでも売り浴びせは止まりませんでした。事実上のERM脱退となったこの日はブラックウェンズデー(暗黒の水曜日)と呼ばれています。ギリギリで踏ん張っていたイングランド銀行も、ついにソロスの容赦ないポンド売り攻撃を買い支えることができませんでした。たった一人の男が、大英帝国の威信である、ポンドとイングランド銀行を打ち破ったのです。世界中の金融関係者は驚き、拍手喝采を贈ったのですが、同時に「ジョージ・ソロスとヘッジファンドは侮れない」と記憶に焼き付けられたのでした。
度々回答をいただきありがとうございます。こんなによく御存知なのに素人ですって? しかも、長い回答をしていただき申し訳ありませんでした。今回は紹介いただいたURLにも当たって、じっくり勉強させていただきます。ちょっと時間がかかるかも知れません。また疑問が出て来るかも知れませんが、その時は宜しくお願い致します。その時のためにこの質問はまだ閉じないでおこうと思います。
No.2
- 回答日時:
No.1です.自分で見直しても後半部分はかなり投げやりな内容になっていたので…反省です.
>それから為替市場というのはバーチャル市場で、物理的な取引所があるわけではないと教えられたんですが
このバーチャルが何を指すのかがよくわからないんですが…まあそれらしき回答を
為替市場では為替取引する際に(例えば)円とドルを交換したい人たちがある場所に集まって対面式で取引するわけではない(ようはパソコンによる帳簿上のみの取引)=バーチャル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%9B%BD% …
ということで実際に当事者同士が会ってドル・円を交換しない=お札という形ある物が移動することがない=バーチャルっていうことではないかと.
あと「東京市場が開く」「東京市場が閉じる」というのは為替取引で使用するパソコンが動いている時間,と言っていいと思います.これで答えでよろしいでしょうか?
ではNo.1の後半部分を補足します.
まずはロールオーバーについて.ロールオーバーとは一言で言えば借り換えということになります.
●発行した政府短期証券の返済時期が近づく→そのため新たに政府短期証券を発行する→それで借りたお金を原資に以前に借りた政府短期証券を返す(以下ループ)
まあ悪意はありませんが「自転車操業」って言ったほうがイメージつきやすいかも.(ちなみにこれを自転車操業といってしまうと世界の企業ほぼすべてが自転車操業しているってことになるので…あくまでイメージをつかむための発言です)
そんで後半部分は2003年・2004年に行われた日銀による為替介入を説明しようとして失敗したものになります(反省).はっきり言って質問と外れている内容なのですが個人的に現実に起こったことと絡めてリアリティを持たせたほうが「為替介入について」わかりやすく,より真実に踏み込めると思ったんで(気に入らないならスルーしてください)
No.1の後半部分かなり間違えていたのでゼロにして,2003年・2004年の日銀の為替介入を時系列で説明してみます.
(1)世界の某ファンド(ハゲタカファンド)が円買いを仕掛けてくる.
(2)実態にそぐわない円高を阻止するため日銀が円売り介入をする
(3)そのための原資を政府短期証券によって調達(証拠に2003・2004年の政府短期証券が急増している)
(4)借りた円で市場に対し円売りドル買い介入をする.
(5)そのため円安・ドル高になる.
(6)手に入れたドルは米国債を買うことで運用する
(7)その後借りた政府短期証券を新たに長期の国債を発行してそれで返済することなく,そのまま政府短期証券で借り換えを続けている(現在進行形で)
この中では(7)が重要で
>「円売り介入」によって市中に円が大量に供給される。普通はこうして大量にばらまかれた円を回収するが、国債を売却・発行するなどして、市中の円を一旦回収する、と説明されている
「国債を売却・発行する」という部分が日本の事例では「政府短期証券を借り換え続けることによって円を回収し続けている」というのが現状です.これを説明したかったのがNo.1の後半部分になります.
そんとかなり恥ずかしい間違いですがグラフの単位は100万円じゃなくて1億円でした…すいません.
最後に完全な蛇足….グラフを見ればわかりますが,介入時に政府短期証券が」60兆円ほど増えている.しかしその後その増えた60兆円が減った形跡は今まで見られない.
ということは円安介入をすることによって日本の政府の借金は60兆円も増えたということになります.(政府短期証券も借金ですしね)
ちなみに借金の裏で何に化けたかというと米国債になります.米国債ってのはアメリカ政府への融資ってことになりますので…
つまり「円売り介入をすることで政府は日本の民間から60兆円の借金をして,それをアメリカ政府に貢いだ」と言い換えてもいいわけです.前回時は特殊事情(ハゲタカによる攻撃)があったゆえしょうがなかったかもしれませんが,円安介入するってことはアメリカに貢ぐってことそのものなんです.
まあ何かの参考になれば.
この回答への補足
再度の回答ありがとうございます。非常によく理解出来ました。
「東京外国為替市場のしくみを知っておこう」http://www.tokyoin.com/forex/basics/basic7.htmの最後に「以前は、テレックスや電話で取引していましたが、現在はロイターの通信端末などを通して取引を行っています。」と書いてあるんですが、ロイターの通信端末って何でしょうね?パソコンのことですかね?為替市場での取引というのは、誰と誰がどのくらいの額の取引をやっているのか、全部お互いに見えるのですね。円相場を報道するニュースなどで、よく「今、変わりました」とキャスターが言うのですが、円相場というのは刻々変わるものなんですね。するとまた、日銀が円売りの前にやる「レートチェック」の意味が解らなくなりました。売りたい銀行に売値を問い合わせるのを日銀のレートチェックというようですが、都市銀行はその時の円相場で売る必要はないのですか?もし、売買時のレートで売ることを義務付けられているのなら、日銀がレートチェックなどする必要はないと思うのですが。
(1)(2)の部分に関して疑問が出て来ました。umarukoさんに甘えて続いて質問させていただきたいのですがよろしいでしょうか?
ある人から次のような説明がありました。
2004年の円高局面では、ヘッジファンドなどが円が安いうちにたくさん買い、値段を吊り上げ、高いところで売り抜けて儲けようとした。株の価格操作と同じ。
それに怒った日本政府が大規模な市場介入で円を吊り上げさせないように対抗した。ヘッジファンドと日本政府の間で大量の売買が成立した。円を叩き売って円安に持っていこうとする日本政府 vs 円を買いあさって円高に持っていこうとするヘッジファンド。
ヘッジファンドもすでに大量に円を買い込んでいるので日本政府の介入で円安になってしまうと大損してしまうので引けない。日本政府の介入を真っ向からつぶしに行った。
その戦いの結末はヘッジファンドの弾切れ。円を買おうにも売るドルがなくなってしまった。彼らも短期的に売買して儲けようとしただけで、その円を持っていても仕方ないので、損失覚悟で円を売るはめになった。
日本政府の介入の勝利。
上記の説明に付随して分からないことが出て来ました。
フィリピンで華僑が米の値段を吊り上げるため米を買占めた結果、米の値段が上がり人々が困りました。それで当時の比大統領が華僑に米の放出を命じました。
要するにヘッジファンドは円の買占めをしようとしたんですね。金融自由化ということで、日本政府といえども、強欲な商売人に国の権限で買占めをやめろと命じることが出来ないわけですね。しかし、もし、日本政府が勝利出来ていなかったら、市場、そして日本はどうなっていたんでしょう?
「円を買いたい人」にも色々いると思うんですが、ヘッジファンドのように投機的な目的のために買う人は、買った円を自分の金蔵にしまい込んで当分は市場に出そうとしないと思います。こういう米の買占めのような円買いが多ければ、日銀の円売りは意味を成さないと思いますが、
投機的な目的にために円買いする人の割合は多くはないのですか?何%くらいなんでしょう?
郵政民営化では米保険業界などがブッシュ政権に圧力をかけたとのことですが、2004年の日銀の円売り介入ではハゲタカファンドと米政府の共同謀議ということはないのですか?
最後に、最後の質問です(^_^;)
トヨタなどがドルを円に換金する時は、東京市場で自分で取引するのでしょうか、それとも自系列の銀行に調達を頼むのですか?
以上、次から次と初心者の疑問が出て来て収拾が尽きません。貿易事務でもやっておれば、全ては解ったのでしょうが、法律と経済に興味がなく苦手でしたので…。宜しくお願いします。
9月17日、イギリスポンドは正式にERMを脱退し、変動相場制へ移行しました。ポンドはその後も1995年まで減価を続けることとなりました。イングランド銀行が欧州為替相場メカニズム(ERM)を採用している他の国と比較して金利を引きあげること、またはその国の通貨の変動相場の金利を引き上げることに乗り気でなかったことから、ジョージ・ソロス率いるクウォンタム・ファンドは10億~20億ドル程度の利益を得たといわれています。
その後、翌年の1993年には欧州各国に通貨危機が飛び火し、ERMは大幅な再編を迫られることとなったのです。それにしてもジョージ・ソロスという人は卓越した先見性をもったカリスマ相場師としても名を馳せていますが、数々の慈善事業への積極的な基金提供や、自由主義的な政治運動でも知られていますね。世の中にはどこまでも立派な方がいらっしゃるものです。>>
そこで原始的質問ですが<<「相場は必ず間違っている」が持論のソロスは、このときも過大評価されたポンドが大幅なポンド安に追い込まれると予測していたのです。そして、その予想は的中しました>>--予想が的中してソロスは儲かったのでしょうか?ポンドの叩き売りとか、売り浴びせとかの表現が出て来ますが、外国為替市場というのは、通貨を好きなだけ売れるのもなんでしょうか?いつでも買い手がいるのですか?
それから、イングランド銀行は金融引き締めだけで対応し、ソロスの売るポンドを買ったりはしなかったのでしょうか?
<<タイのバーツ暴落に始まるアジア通貨危機、イギリスのポンド危機などはファンドによる「空売り」が引き金になっており>>--という説明も別のところにあったのですが「空売り」とはどういう意味ですか?
ソロスによる介入は、イギリス経済を破壊しただけでなく、その後、翌年の1993年には欧州各国に通貨危機が飛び火し・・・世界経済にとって百害あって一利なしの存在のように見えるのですが、世界各国はファンドのハゲタカ行為を規制するということは出来ないのでしょうか?
慈善事業をやってるらしいですが、競艇で人々から金を巻き上げそれで慈善をしている日本競艇何やら協会のように思えるのですがね。
へんな質問の羅列で申し訳ありませんが、宜しくお願いします。
No.1
- 回答日時:
政府短期証券の主な買い手は金融機関となります。
金融機関はどうやってお金をもうけているのでしょう?安い金利でお金を借りて、高い金利がつくものに投資をする、つまり金利差を使って儲けることをしています。じゃあ、基本高い金利がつくものってなんでしょう?新興国に投資とかいろいろありますが…。大前提として短期の投資は金利(リスク)は少なく、長期の金利は高いというのがあります。長い間投資する分金融機関もリスクをとらねばならないので当然でしょう。
以上を踏まえると「金融機関は長期の投資をすることによって儲けている」ということになります。
しかしながら投資するにはタイミング・機会をうかがう必要があります。その間銀行の持つお金は死に金になってしまいます。じゃあどうするか?そこで次の投資へのつなぎとして短期に投資するわけです。まあようは短期に投資されるものは死に金(この言い方は少しまずい気もするので、「投資先を求めているマネー」が正確?)がメインに使われているのです。もちろんこの政府短期証券も短期債だから…この用途で買っている金融機関は多いでしょう。
本題に戻りますが
>円高是正のため日銀が円売り介入する場合、「政府短期証券」を発行して日本国内(日本国民)から円を調達すると説明されていました。しかし、これは日本国内(市中)から円を吸収する作業ですから、返って円高になってしまうのではないのですか?
確かにその要素はありますが、もともと死に金で市中に出回っていないものが原資であるため、市中の円を吸収するという効果は薄いと思います。そのため円高(市中の円が少なくなる)ということは起きにくいのでは?
☆ちなみに為替介入のもう1つの手段として「中央政府が円を刷ってそれを元に介入」ってのもありますね。この場合はダイレクトに市中に流れるマネーが追加されるため、下手したら通貨下落が止まらず、インフレ行きになる危険もありますが。(これをやろうとした政権がお隣にあったのは懐かしい話です)
さて本当の本題。
>「円売り介入」によって市中に円が大量に供給される。普通はこうして大量にばらまかれた円を回収するが、国債を売却・発行するなどして、市中の円を一旦回収する
さて、とはいえ市中に円が大量供給されることには変わりありません。そのため回収するために国債等で回収しなくてはなりません。
しかし…2004年時の為替介入の穴埋めに国債発行したっていうニュースありました?いやない。私が知る限りないです。
実は政府は2004年介入時に大量発行した政府短期証券をロールオーバー(借り換え)をすることによって、市中のお金が増える量を抑制し、調整していた模様です。実際2003年中旬、2004年初頭に急増。(円売り介入時)その後あまり急激な変化がなく、徐々にあがる感じがわかります。参考に政府短期証券の残高をグラフにして添付しておきます。単位は100万円です。(初めて添付するんで失敗したらすんません)
ソース 日銀の時系列統計データ検索サイト
http://www.stat-search.boj.or.jp/
私も素人+理系の人間なんで間違っているかもしれませんがね…。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
介入に使う円は、もともと死に金で市中に出回っていないものが原資であるため、円高にはならないんですね。1つの疑問が解けてホッとしました。
<<政府短期証券をロールオーバー(借り換え)をすることによって、市中のお金が増える量を抑制し…>>--ロールオーバーの意味を調べ何とか理解できないかと努力しましたが、ダメでした。これをド素人でも分かるように、もう少し説明していただけないでしょうか?
それから為替市場というのはバーチャル市場で、物理的な取引所があるわけではないと教えられたんですが、それでは、「東京市場が開く」とか「ロンドン市場が閉じる」という表現はどういうことなんですか?
バーチャルのロンドン市場ってどういうものなんでしょう?宜しくお願い致します。
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