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今、黒人女性が書いた小説を読んでいます。

その中に、聖書からの引用が多々出てきます。

引用というより、「それはまるで○○のようだ」
(○○は「David」や「Saul」など、聖書の登場人物)
というような言い回しです。

何の説明もなく、唐突に聖書の話題が出てきますが、
キリスト教圏の人々には、すぐに理解できるものなんでしょうか?

また、聖書は白人が黒人を統制する際にも役に立ったものらしく、
黒人がそんな聖書を小説に引用するということは、いろんな意味がある
ということを聞いたのですが、どういうことなのでしょうか?

もしご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。

A 回答 (4件)

(1) きょうアメリカ人の人が集まって、食卓でジョークが披露されました。



 そのひとつはガーデンに一組の男女が入って来た、どうしてアダムとイブと分かったのか、と言う謎。答えは男の肋骨のところに傷があり、イブにお臍がなかったから、ですが。

 バイブルを知らない中学生たちは「なにそれ?」と言う感じでした。

 >>何の説明もなく、唐突に聖書の話題が出てきますが、
キリスト教圏の人々には、すぐに理解できるものなんでしょうか?

 答えは上記のように「いいえ」です。

(2)聖書は黒人だけでなく先住民、非キリスト教圏からの移民、などの統制に使われています(現在進行形)。詳しいことはお調べください。
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この回答へのお礼

回答どうもありがとうございます!

お礼日時:2009/11/27 21:13

>何の説明もなく、唐突に聖書の話題が出てきますが、


>キリスト教圏の人々には、すぐに理解できるものなんでしょうか?

私に言わせれば答えは「はい」ですね。つまり、そういう小説を読めるほどの読解力がある人には、すぐに理解できるのです。思うに#1さんのご回答にある中学生は、頭の中で即座に「肋骨」というトリビアなネタが結びつかなかったか、「臍」という、かなり捻りが要る(つまり、イブはお母さんのおなかから生まれたのではない→臍なし、という)高度なオチが飲み込めなかっただけでしょう。あるいは、ひょっとすると、近年ではダーウィンにまつわる論争に配慮して、アダムとイブの成り立ちを詳しく教えないのかもしれません。私は小学校時代に、わずか4年半だけロサンゼルスの学校に通いましたが、選択制で参加していたバイブル・クラスを通じて、イブがアダムの肋骨から産まれたのは知っていました。

>また、聖書は白人が黒人を統制する際にも役に立ったものらしく、
>黒人がそんな聖書を小説に引用するということは、いろんな意味がある
>ということを聞いたのですが、どういうことなのでしょうか?

黒人の聖書引用と統制を即座に結びつける英米人は少ないのではないかと思います。それよりも、アメリカ合衆国の中西部から南東部にかけての地域、通称バイブル・ベルトには、敬虔なクリスチャンが多いのです。そういう保守的な土地柄なのです。そして、アメリカの黒人の大半は、その地域の出身者の子孫なのです。なぜならアメリカの黒人はもともと、奴隷制時代にアメリカ南部の農園で働かせるために、アフリカから拉致されてきた人々だからです。

また、どこの国でもそうであるように、貧しい人や学がない人は、宗教を頼りにします。教会で寄り合い、教会のつながりで助け合い、つらいことがあっても神様に祈り、悪さをすれば「神が罰するぞ」と叱られるわけです。時代劇を見ていると、黒人に限らず、保守的な家庭では、子供が悪いことをすると罰として「聖書を一節、暗記してらっしゃい!」なんて怒られています。公民権運動が1960年代でしたから、今も、祖父母世代の黒人は何かと聖書を引き合いに出しますよ。もちろん、保守層では白人もそうしますが。

というわけで、統制云々というよりは、聖書の引用を多用する黒人に対するアメリカ人の一般的なイメージは「南部の田舎っぽいなあ。先祖は苦労したんだろうなあ」くらいな感じでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
イブがアダムの肋骨から産まれたなんて、衝撃的です!

お礼日時:2009/11/28 10:01

こんばんは。



>キリスト教圏の人々には、すぐに理解できるものなんでしょうか?

そんなことはないと思います。私は多少ともキリスト教の知識があって、それを話すけれども、ほとんどの英語ネイティブの人は反応してきませんし、知らないといわれることが多いです。もちろん、宗教の話がタブーというような状況ではありません。

むしろ、私の中では、カルトとしての認識しかない宗教を言われたりするので、こちらが返答に困ることがあります。アメリカには、かなり熱心なキリスト教徒がいるのは事実ですが、そういうキリスト教に批判的な人も多くいます。中には、キリスト教を信じるのは、知能が低いような印象を持っている人たちもいます。

キリスト教の話をすると、中には、「神はいない」というイギリス人もいますが、何より、イギリスでは、「無神論」のキャンペーンが大々的に宣伝していたりします。

しかし、アフリカ系アメリカ人(黒人)のキリスト教は、白人の啓蒙*したそれとは、別の発展史があります。私たちの知らない黒人のキリスト教があります。(*啓蒙は差別的意味)

>聖書は白人が黒人を統制する際にも役に立ったものらしく、

キリスト教は、古い時代に、白人が、アフリカやアジアにキリスト教を広めたのは確かですが、キリスト教は、もともと、奴隷の宗教です。奴隷の身から解放する民族の宗教です。人は、神の前では平等だと教えるものですから、白人にとっては都合の悪い宗教となりました。一時代、白人たちは、黒人たちにはキリスト教の信仰を禁止しましたから、余計に黒人の人たちは、その信仰を別の道、つまり、いわゆるブラック・チャーチ(Black Church)として、独自の発展をしていきました。一般的には、ゴスペルチャーチと呼ばれています。

また、英語を勉強する人なら一度は耳にする、"I Have A Dream" のマーティン・ルーサー・キング氏がいると思います。

なお、少なくとも、日本にとって、米国キリスト教の一派のプロパガンダは、かなり差別的だと思います。日本の社会問題は、日本人がキリスト教を信仰しないからだというような話は、とても、受け入れられるような内容ではありません。非キリスト教国の文化や社会を低俗として卑しめ、また、その国の宗教の何たるかもまったく理解せずに批判だけを繰り返していますし、それは、現在も続いています。それを、日本では、ほとんど報道されていません。しかし、遠藤周作さんが後年、日本には、しょうゆ味のキリスト教がある、とおっしゃっていましたが、独自の発展をしているキリスト教は、アフリカの一部の国でも、またフィリピンや韓国などでもあります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
詳しくて、いろいろ勉強になりました!

お礼日時:2009/11/28 10:04

黒人でなく白人でブラジル人のパウロ・コエーリョの小説を読んでいても聖書から得た題材が出てきます。


コエーリョの場合はスピリチュアリズム的というか、そういう話が多いので特にそうなんですが、そういう方面の小説を読む人は理解できるのだろうと思います。

私はクリスチャンではありませんが、有名な話は何となく薄ぼんやりと知っていたりします。
翻訳小説だとか美術だとかいう西洋文化にちょっと興味を持つと、しばしばお目にかかる単語だとか、有名な場面が多いので。
中身は知らなくても「ああ旧約聖書なんだろうなこれ」とか。

英米小説どれにも頻繁に聖書からの引用があるわけはありませんが、文学を翻訳する人はキリスト教文化を知らないと訳しにくいとも聞きます。
(今はネットがあるから調べやすいでしょうけれど)

もし昔の黒人を描いた小説なのなら、時代背景としてもキリスト教は外せないでしょう。
信仰心に篤い人が多かったでしょうから。
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この回答へのお礼

回答どうもありがとうございます!!

お礼日時:2009/11/29 09:00

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