性格いい人が優勝

周波数(すなわち時間)の計量は情報通信研究機構や産総研計量標準総合センターが計量法に基づいて行っていると思いますが、時刻の計量は誰が何を基準に行っているのでしょうか? 協定世界時を決定する国際度量衡局に、うるう秒の挿入を指示する国際地球回転事業(IERS)は、VLBIによって1日の長さを計測していると聞きますが、そのVLBI計測がすなわち時刻の計量なのでしょうか?

A 回答 (2件)

あなたのご認識でほぼ正しいです。



時刻の標準は「協定世界時」で、日本標準時はこれを9時間進めたものと定義されています。

当初、時間も時刻も、地球の自転を基準としていたのですが、地球の自転が実は微妙に不安定であることが分かり、科学分野での超精密な時間測定・時刻測定に影響があるため、絶対にブレない定義が決められました。それがセシウム133原子の放射周期を基準とした時間です。

そして、世界時の1958年1月1日0時0分0秒を起点に、天文観測による世界時の時計と、原子時計による国際原子時の時計を動かしました。今となっては当然ですが、絶対にブレない国際原子時の時計からみると、世界時の時計は少しずつブレてきます。

協定世界時は、世界時と国際原子時とのずれが0.9秒を超えると、閏秒として1秒を挿入又は削除するもので、1972年から運用されており、現在に至っています。

ということは、協定世界時を決めるためには、国際原子時だけでなく、世界時も常時測定していなければなりません。世界時(UT)は、VLBI計測により各観測地点における「UT0」が求められ、それから観測地点における極運動効果を補正して求められます(UT1)。

これらのことを考えると、時刻の計量には様々なステップがありますが、その大元は、各観測地点におけるVLBI計測であるといえるでしょう。

http://www.gsi.go.jp/WNEW/koohou/448-2.htm
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この回答へのお礼

gootaroh様、ご丁寧にありがとうございました。VLBI観測網には天文台のほかに国土地理院も関わっていることを初めて知りました。大変参考になりました。

ただ、私は通信関連業界に関わっていますが、ご教示頂いたような様々なステップを踏んで求められたUT1が、UT1を決定した場所から地理的に離れた場所(例えばネットワークノード)に正しく伝わっているのか(情報通信研究機構が発射するJJY標準電波を直接受信できるノードであれば正しいとは感じます)が、インターネットなどの上のノードでは少々疑問に思っています。例えば、情報通信研究機構の配信する時刻を受信した場合と、ほかの国の国家時刻標準機関(NTA)が配信する時刻を受信した場合とで、どちらも「UT1」に対してどのくらい差異が生じるのか分からないので、どちらが信頼のある時刻なのかがUT1まで実際にさかのぼらないと分からないのでは?と感じております。

最初のご質問から、少し趣旨が外れてしまっているかも分かりません。申し訳ありません。

お礼日時:2010/03/11 00:42

現在の暦は太陽暦ですから、時刻の基準というのはすなわち公転1周に何秒かかったかを正確に計測する事になります。


計測結果によってうるう秒が挿入されているのはご存知の通りです。
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この回答へのお礼

takkey-T様、ご丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2010/03/10 23:42

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