最速怪談選手権

アスコルビン酸など還元剤の水溶液保存

アスコルビン酸を水溶液にすると長期保存が出来なくなると聞きました。

また、水は酸化ダメージから保護するには最も向かない溶媒であるとも聞きました。

ということは、システインといった他の還元剤も水溶液にすると保存がきかないということでしょうか。

また、還元剤を水溶液にしたあと窒素などで脱気してみるとどうでしょう。

水溶液保存可能となるでしょうか。

酸化還元にお詳しい方のご意見を賜りたいです。

A 回答 (4件)

>水は酸化ダメージから保護するには最も向かない溶媒である


それは間違いです。
水は酸素溶解度が非常に低い溶媒なので「静置」さえしておけば問題はありません。
またアスコルビン酸はアルカリ性では爆発的に酸素と反応しますから、弱酸性を保つ様にします。
もちろんアスコルビン酸は酸ですからその水溶液は酸性ですが、酸化されにくい酸で無害なもの、例えば酢酸などを微量加えるだけでも酸素耐性は大きく向上します。
窒素で脱気しても良いですが、アルゴンが少量でもあれば液面に2cm程度の層で覆うだけでも驚くほどの効果があります。
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この回答へのお礼

アスコルビン酸の水溶液保存について専門家のご意見を聞くことが出来て、本当に嬉しいです。ありがとうございました。

ついでにお聞きしますが酢酸を入れるなどの保存方法はアスコルビン酸だけですか?システインやクエン酸チタンなどではどうでしょう。

>水は酸素溶解度が非常に低い溶媒なので「静置」さえしておけば問題はありません。
そうだったのですか。もしかして還元剤を水溶液にすると保存がきかないという話自体がデマなのでしょうか?
デマではないのでしたら、還元剤を水溶液にすると粉末保存よりも長持ちしなくなる理由はなんなのでしょう。
それとも還元剤の保存可能期間そのものがそれほど長くなく、水溶液保存より粉末保存の方が若干長く還元効果を保てるというだけの話なのでしょうか。

お礼日時:2010/04/11 21:23

>還元剤を水溶液にすると粉末保存よりも長持ちしなくなる理由


簡単です。粉末=結晶では、固体表面にあって外気と接触できる分子しか酸素と反応できません。
一方溶液では全ての分子が溶媒の中にほとんどバラバラに存在しますから「全数」が反応の対象になるのです。
このことは化学全体で言える一般的な知識です。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。

還元剤を溶媒に溶かすと長持ちしなくなるわけですね。
なんとか還元力を保たせる方法が、静置・脱気・冷蔵保存などになるわけですか。
よく分かりました。
これで実験がはかどりそうです。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2010/04/13 21:26

1) 気体(空気など)は高温では水溶性が低くなるので、できたら、蒸留水を熱湯さしてから、窒素ガスを泡立たせて充分に置換すると、酸素をよくとれます。

  2)positive 窒素ガス中で、L-ascorbic acid を用意して、同じくpositive窒素ガス中で、水溶液を冷却し、光に当てないことも、そうすることで、安定性をあげられますが、 3)他の薬品を加えれば、次のステップにその物質がL-ascorbic acid 以外にふくまれていることに関与する可能性があります。 いずれにしても、水溶液保存性を長くするだけで、充分可能とは、言い難いはずです。 GOOD LUCK
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この回答へのお礼

やっぱり還元剤の水溶液保存は難しいようですね。
次善策として、短期間で使いきれる量だけ水溶液を作って、脱気密閉遮光冷蔵保存するのが良さそうですね。
参考になる意見をありがとうございました。

お礼日時:2010/04/10 13:21

窒素置換し、密封すればいいでしょうが、


アスコルビン酸は、水や容器にわずかに含まれる
金属でも、分解しますので、EDTAを入れると長持ちします。

この回答への補足

お答え頂きありがとうございました。
やはり思った通り窒素置換すれば長持ちするわけですね。
あとはアスコルビン酸の場合は遮光冷蔵保存しておけばさらに良さそうですね。

もう少しお聞きしたいのですが、システイン水溶液の場合もアスコルビン酸と同様に処理すれば問題ないでしょうか?
またEDTAは大体どれほどの終濃度にすれば良いでしょうか。

もし差し支えなければ教えて頂けると幸いです。

補足日時:2010/04/09 21:57
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