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「こころ」とは心臓ではなくて頭脳では?
「こころを込める」とか「心変わり」など,感情や動機の座として「こころ」という表現をよく用いると思います。(英語でも「ハート・ブレイク」のように)この場合の「こころ」とはあくまでも比喩的な用法であり,心臓のことではなくて頭脳のことだと理解しています。つまり,心臓には感情や知覚といった機能は一切ないと思っています。この点に関して,次の2点に関して教えていただけますでしょうか。

(1)上記の仮定は正しいでしょうか?私がそう思うのは,もし「こころ=心臓」であるならば,眠っている間も心臓は動き続けているわけですから,眠っている人に対して,その人にとって怖い話を耳元で聞かせるならば,心拍数が乱れてくるはずですが,そのようなことは起こらないと思うからです。そして心臓には血液を体中に一瞬たりとも休みなく送るという大切な役割を仰せつかっていますので,ほかの仕事を担わせるのは不合理のように思うからです。

(2)「こころ=頭脳」という話をしますとよく,心臓移植をしたら性格が変わったひとがいる,だから心臓にも感情を司る機能はあるはずであるという反論を返されることがありますが,これは事実なのでしょうか?もし,そのようなことがよくあるとするならば,その因果関係を心臓に導く根拠はありますでしょうか?

A 回答 (9件)

こんにちは。


我々の心とは脳の働きによるものです。これは事実ですからご心配はいりません。
このような命題は哲学から心理学に引き渡され、歴史的な論議が成されましたが、結果的には「心とは脳の働き」で遥か昔に決着が付いており、現在、解剖学的にもこれを覆す証拠はありません。それでは、ここでは心は心臓ではないという根拠をご説明します。

感情が高ぶったとき心臓がドキドキするのは、脳が自律神経を介して心拍数を上昇させているからです。つまり、感情を発生させているのは脳であり、心臓は脳の命令で動いているだけです。このドキドキは心臓の周りの「内臓感覚神経」が捕らえたものです。この感覚情報が脳に伝わるため、我々は今自分の心臓がドキドキしていると自覚します。
心臓は内臓器官であり、それ以外の何者でもありません。ストレスを感じたとき胃が痛みますよね。では、心は胃にあるのでしょうか。そうではありません。脳がストレスを感じたため、自律神経が働き、胃袋の緊縮や分泌が活発になるのです。
脳が怖いという感情を発生させなければ心臓に命令は伝わりません。ですから、脳が完全に眠っていればどんなに怖い話を聞かせても心臓はビクともしないわけです。もちろん、このようなときは夢もほとんど見ませんし、第一、話が聞こえていないです。

ドキドキや痛みが心臓や胃から感じられるのは、我々の脳内には「身体感覚地図」というのが作られているからです。感覚神経を伝わって来た情報はこの地図を基に「身体を中心とした空間座標」に書き込まれます。これにより、その感覚が何処に発生したのか、あるいはどちらの方向から聞こえるのかといったことを、我々は「視覚情報」として脳内にイメージすることができます。これを「空間認知」と言います。
足を踏まれたとき、痛みは感覚神経を伝わってここに入力されます。これにより、自分の身体の何処が痛いのかが判明します。では、痛みは足にあるのではなく、脳の中に作られるのです。

ここまでご説明すればもうお分かりと思いますが、感情を発生させているのは心臓ではなく脳です。もちろん、心臓に記憶情報を保持する機能はありませんので、心臓移植によって人格が感染するといったことは現在の科学では認められていません。
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>上記の仮定は正しいでしょうか?


その仮定は検証中だと思います。
“脳と心は密接な関係にある”ことより、脳を研究することで“心=脳の活動”にアプローチをしているということでしょう。

また眠っている人の仮定についてですが…
心臓そのものに心が宿るとしても、心臓が声を聞く(音波を認識できる)能力があるわけではありません。
言葉を脳で情報処理をし、それを心(心臓)に伝達しているのであれば、寝ている間に怖い話を聞いても、心はそれを感じず、動ずることはありません。

さらに
>大切な役割を仰せつかっていますので
も、大切な役割をいくつも担っている臓器は他にも脳(思考、生命維持など)や肝臓(解毒や栄養貯蔵や加工、胆汁の生産など)があり、心臓が複数の重要な役割を担ってはいけないことはありません→心を否定する根拠にはならない。

移植についてですが…
これは心臓に限らず、他の臓器でもドキュメンタリーなどで紹介されています。
これにより、細胞にも記憶や心が宿ると主張する人はいます。
とはいえ、稀有な例であることは間違いありません。
ただ“稀有な例”というのがやっかいで、何らかの手段でレシピエントがドナーの情報を知って、性格や記憶が移ったような振る舞いをする可能性を捨てきれないものにしています。
これはレシピエントが自主的に知ろうとしたのではなく、手術中に無意識に情報を聞いてしまったのではないかという可能性も、指摘されていました。

というわけで、どっちも否定したような回答になりましたが、心がどこにあるのかの決定的な証拠は出ていないのでは…と思います。

この回答への補足

ご意見に感謝いたします。とても参考になります。mojitto さんのおっしゃる通り私も“心=脳の活動”であると考えています。そしてこれも mojitto さんの言葉の引用ですが,「言葉を脳で情報処理をし、それを心(心臓)に伝達している」というプロセス自体,情報処理は心臓ではなく頭脳で行なっているわけですから,やはり「こころとは心臓ではなく頭脳のことである」ということになるかな,と思います。

心臓が大切な役割を仰せつかっていると私が感じますのは,もちろん他の臓器(細胞)もすべて大切な役割を担っていることは十分承知していますが,ただ,肝臓や頭脳は定期的にお休みの時間を与えてもらえるのに対し,心臓は人が死ぬまで,基本的に“停止期間”のようなものが与えられず,心筋という独特の筋肉を使ってひたすら血液を送り続けるという孤独(?)な仕事が与えられていますので(もっとも,心臓の動きの半分は停止時間という言い方も可能なのでしょうが)そのような観点から,心臓にはほかの仕事は割り当てない方がいいというのが,合理的かと思っています。(もちろん否定する証拠にはなりませんけどね)

補足日時:2010/07/08 17:13
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NO.7さんこんばんわ



特に、心臓に心があるとは、一言も言ったつもりはありませんけど・・・・?

細胞が持つDNA情報が違うものを入れるため、心臓移植すれば、性格が変わるとは言っていますが
討論になったのは、脳の部位の考え方の違いだけです。

自律神経系には特に何も言うつもりもないです。
心の定義として、現在考えられている理論の中での、私の思い込みを言っているだけで、別に解剖生理学、脳生理学についても戦う気はないです。
そんなものは専門家がそのうち回答を出すでしょうし。

細胞が分裂する過程でどの部位に主体性を持つかの考えを述べただけのつもりですが、間違いだと完全否定されたので、訂正入れただけです。

基本的に、脳だけが記憶素子だというつもりもないです。
細胞の持つ特性として、どの部位が何を記憶し何を考えてもおかしくはないので、人間の体全体が心であり、そうでないとも言っているつもりですが・・。

高校での脳生理学は知っていますが、それだけで片付いていないのが、現在の医学の限界であり、考え方の違いは人それぞれなので、どの部位が心であろうがいいと思います。

質問の趣旨に対し答えただけのつもりですが、でたらめと言われれば、腹が立つのが人間でしょう?
まぁ、人の意見は人の意見で聞き流せばいのでは?
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なんか面白い討論が始まってるようですね。



どちらも特に間違ったことはいってないですけど、重要なことを忘れていますね。
心臓の自律拍動機能の説明が抜けているのはわざとでしょうか?

心臓の拍動は心臓自体に存在するペースメーカー機能によって引き起こされています。
心臓には洞房結節という組織があり、ここから電気刺激が発生し、心臓の拍動は引き起こされます。
なので体から切り離された心臓も酸素や栄養を使いきるまでは動き続けます。
ですが、この洞房結節が発生させる電気刺激は自律神経によってタイミングや速度が制御されています。
拍動を促進するのはアドレナリンやノルアドレナリンで、これらは確かにドーパミンから作られますね。
ですが、ドーパミンによって拍動が促進される、という言い方は学術的には間違いですね。
完全な間違いではないですけど。


あと、muri123さん、脳幹とは「延髄と橋、中脳と間脳」を合わせた人間の各種生理的機能の中枢を担う中枢神経系であり、まぎれもなく脳ですよ。情動をつかさどる大脳ではないですけど。
仮に脳幹が脳ではないとしても立派な中枢神経系であり、心臓が心を持つという考え方を支持するものではないですね。


しかしながら、muri123さんの言うような、心臓が自律的だからといって、心が心臓にもある、という考え方は残念ながら空想の要素が大きすぎますね。
確かに心臓の拍動が精神に影響を与えるというのも間違いではないですよ。
例えば、人が興奮したときに、心臓がドキドキしたら、それを感じて「あ、自分は今興奮してるんだな」と強く認識し、余計に興奮するということはありえます。
心臓移植した人や人工心臓を入れた人が「自分は興奮してるはずなのに、胸がドキドキしない。なんだか他人の体のようだ」と感じて興奮が冷めてしまう、といったことはあるようです。
吊り橋効果などで、恋愛感情とは無関係の出来ごとで心臓がドキドキしてるのに、自分が恋愛感情で興奮してる、と勘違いしてしまう、ということも心理学的に論じられてますし、心肺機能が低いせいで自分に自信がもてず、暗い性格になってしまう、ということも考えられるでしょう。
例えばパソコンの機能や使い勝手はインストールしてるソフトだけでなく、CPU性能やHDD容量にも左右されますし、また、キーボードやマウスが使いやすいかどうか、強力な電源がついてるか、などでも変ってきます。
でもそれらはあくまで付加的なものですよね。


精神機能の中枢は脳にあります。
それは、人工心臓を使ってる人間の精神が異常をきたさないことからも明らかですね。
逆に脳に傷が付いたり、脳神経を破壊する病気や脳神経に異常を引き起こす薬物などの投与で、心臓が健康でも精神に異常をきたすことからも明らかでしょう。


心臓移植で精神が変化するというのは、一応、心臓にも情報を蓄積する神経系があり、これが中枢神経に影響するから、と言われていますが、眉つばですね。少なくともきちんと医学的に証明されたものではありません。
むろん、これが絶対に間違いとは言い切れないですけど。
少なくとも、心臓移植というのはそれを受ける人間の心身に重大な負担をかけますから、その過程で精神や体質に大きな変化をもたらす可能性は高いでしょう。
で、それをテレビなどで面白おかしく、心臓にも心があり、持ち主の精神に影響する、と宣伝してるわけですね。

少なくとも獣医学部の組織学の教授に聞いてみたところ、「心臓に心があるとか、ちょっと考えにくいね」と苦笑してましたよ。
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こんにちは。


#5さんに学術的な訂正をいただきました

>心拍中枢というのは脳にあり、心臓の心拍数はこれによってコントロールされています。ただ、それが無意識であるというだけの話です。

私の勉強不足かもしれませんが、心拍中枢とは小脳の中の中枢で、普通にカウントされている部分ではなかったですか?
コントロールまではつかさどっていなかったと、、記憶していましたが??
だから脳幹が死んでも心停止しないのではなかったでしたか?


>脳幹といいますのは脳であり、紛れもない中枢神経です。「心の動き」とは身体反応として表出されるものであり、考えるだけが脳の仕事ではありません。

その分類は、現在でもあいまいだと思いますここ25年でその理論が変わったのですか?
公儀には、脳と分類されることがあるだけです。


>自律神経中枢は脳の中にあります。自律神経によって動いているのは、心拍、血圧、体温、発汗、不随意運動、瞳孔、立毛筋、内分泌ホルモン、まだ挙げますか? #4さんは高校生物から出直して下さい。
繰り返し述べますが、心とはこのような生理状態が身体反応として表出される機能のことを言います。

別に高校からやり直さなくても、勉強はできると思います。
そこまで上げる必要がないので上げていません。

>「循環反射」以外の原因で起きるドキドキといいますのはドーパミンではなくノルアドレナリンの作用によってもたらされる「情動性自律身体反応」です。この情動性自律反応といいますのは大脳辺縁系の情動反応が視床下部を介して自律神経系に伝達されるものです。ですから、大脳辺縁系がそれを指令しなければ心拍は平常のままで心臓がドキドキすることはないのです。現代科学は、このような「中枢系の働き」を心と定義しています。
因みに、このようなときにドーパミンが分泌されるのは、大脳、辺縁系、中脳であり、脳幹毛様体に分泌されて自律反応が活性化されるなどというデタラメな話は聞いたことがありません。

別にでたらめでもないでしょう?
ドーパミンとはアドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体であり、、中枢神経系に存在する神経伝達物質なのですから。
間違ってますか?

この回答への補足

何度もご回答下さりこころから感謝いたします。muri123 さんの情報は私の未知の部分が多く含まれていて,興味深く読ませていただいております。たいへん勉強になっています。

補足日時:2010/07/07 06:22
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こんにちは。


#4さんのご回答に学術的な訂正をさせて頂きます。

>NO.3さんは脳で心臓の動きを制御していると言ってますが。基本自律神経とは脳でどうこうできるものではありません。

心拍中枢というのは脳にあり、心臓の心拍数はこれによってコントロールされています。ただ、それが無意識であるというだけの話です。

>自律神経は脳までいかないうちに、脳幹で処理されるので、脳が考えて動かしているわけではないです。

脳幹といいますのは脳であり、紛れもない中枢神経です。「心の動き」とは身体反応として表出されるものであり、考えるだけが脳の仕事ではありません。

>基本的に、自律神経と脳とで動いている内部機関は、呼吸系だけで、後は自律的に動くものです

自律神経中枢は脳の中にあります。自律神経によって動いているのは、心拍、血圧、体温、発汗、不随意運動、瞳孔、立毛筋、内分泌ホルモン、まだ挙げますか? #4さんは高校生物から出直して下さい。
繰り返し述べますが、心とはこのような生理状態が身体反応として表出される機能のことを言います。

>ドキドキなどは、脳が脳幹に対しドーパミンを発生するため、自律神経系が過敏に動く現象であり、脳で心臓の動きをコントロールしているわけではないです。

「循環反射」以外の原因で起きるドキドキといいますのはドーパミンではなくノルアドレナリンの作用によってもたらされる「情動性自律身体反応」です。この情動性自律反応といいますのは大脳辺縁系の情動反応が視床下部を介して自律神経系に伝達されるものです。ですから、大脳辺縁系がそれを指令しなければ心拍は平常のままで心臓がドキドキすることはないのです。現代科学は、このような「中枢系の働き」を心と定義しています。
因みに、このようなときにドーパミンが分泌されるのは、大脳、辺縁系、中脳であり、脳幹毛様体に分泌されて自律反応が活性化されるなどというデタラメな話は聞いたことがありません。

この回答への補足

何度もご回答下さりこころから感謝いたします。ruehas さんの情報は学術的であるにもかかわらず,非常に分かりやすく参考になります。たいへん勉強になっています。

補足日時:2010/07/07 06:21
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NO.3さんは脳で心臓の動きを制御していると言ってますが。


基本自律神経とは脳でどうこうできるものではありません。
自律神経は脳までいかないうちに、脳幹で処理されるので、脳が考えて動かしているわけではないです。
脳死状態でも、心臓は動きます。
基本的に、自律神経と脳とで動いている内部機関は、呼吸系だけで、後は自律的に動くものです。
頭で考えて、心臓を止めることは不可能です。
ドキドキなどは、脳が脳幹に対しドーパミンを発生するため、自律神経系が過敏に動く現象であり、脳で心臓の動きをコントロールしているわけではないです。

よって、心がどこかということは、医学的にも、哲学的にも解明されていません。
というのが正しい答えだと思います。

細胞単位で見れば脳も心臓も同じ細胞なので、体全体が脳であり心であるというのが、今の時点での正解ではないでしょうか?
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(1)仮定は正しいと思います。

指や足を切り落としても、性格が変わりませんが、脳を損傷すると性格が変わったり、匂いに対する感覚がなくなったり、目が見えなくなったりするからです。

(2)事実ではないと思います。迷信のようなものかと。
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この回答へのお礼

早速のご返答,ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/07 06:24

基本的に心とは細胞のことでしょう?


細胞は分裂しながら、どこの部位になるかが決まっていきます。
それまでは、どの部位にでもなれるものでる。

よって、どの細胞にも、記憶能力はあるし、考える能力がある、しかしそれは自分の現在の部位が特出することにより、隠れてしまう。

よって、どの部位からでも、クローンができる、それはホログラム理論で解ける謎ではないでしょうか?

よって、他人の心臓から情報を得たとしても、おかしいことではなく、心の問題は人間自体が心であり、そうでないともいえる。

人間の機能は失っても、何かで補完できる、脳だけ心臓だけで生きているわけではない。
よって、心が壊れると、体調も壊れるのはそういうところからきているので、心の部位という意味では、脳でなく、心臓でなく、脳であり、心臓である。

これが答えではないでしょうか?
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