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モルヒネ等の苦痛緩和薬による死期の短縮。

現在、安楽死と刑法の関連ついての文献を読んでいるのですが、「モルヒネ等の苦痛緩和薬は、その使用回数を増すごとに使用量も増え、死期を加速度的に早める性質を有する」との文章が有るのですが、PC上で調べる限りにおいてモルヒネは、「癌治療において適切な方法、分量を投与する場合には毒性は無い」とのみ書かれ(副作用等は別とし)文献に記載されているような「死期を早める」件に関しては述べられていませんが、実際の所はどうなのでしょうか?

また、この本の初版が出版されているのは2003年となっています。

A 回答 (5件)

20年以上前、モルヒネ徐放製剤が出て、それを使用するようになった患者さんが、


痛みをコントロールできるようになりとても元気になって、退院されたのを覚えています。
それまでは正直「この人は長くない」という印象が看護師・医師・薬剤師の共通の物だったのですが。
数年間外来で受診し、再度入院になってから半年後に亡くなられました。その方以外も、徐放製剤が使われるようになってから、それまでの同じ状態の患者さんたちより、明らかに寿命が延びたと思います。
別の方も書いておられるように、むしろ疼痛をコントロールできたことで、栄養状態・精神状態が良くなり、死期を遠ざける事が出来ていると思います。

2003年にそんなことを書いている人は、勿論ちゃんとした医療関係者ではないでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。遅くなりました。

意外と古い時代からモルヒネは使用されているのですね。
昔は医療関係者の中でも「モルヒネ=寿命が長くない」の認識が有ったのは意外でした。
とするとモルヒネが寿命を縮めると言うデマのルーツは一体どこからなのでしょうね。気になります。

確かに痛みが続くと生きる気力すらなくなってしまいますから、痛みを取り除けると言うのはとても重要な事ですね。

ご指摘の通り医療関係者が書いた物ではありませんが、自分の分野でもいい加減な記述がされていそうで心配です・・・

貴重なご意見と体験談をありがとうございます。

お礼日時:2010/11/19 02:41

内科医です。


癌の疼痛を適切に行えばむしろ延命効果があります。
質問者の読まれた文献は無知な人間が書いたとしか思えません。30年以上前は確かにそういうことがいわれいたようですが、1989年に徐放性のモルヒネが市販されそれ以降は急速にモルヒネなどの麻薬による疼痛コントロールが広まりました。2003年のころでそんなばかげたことを書いている文献はごみ箱に捨ててよいです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。遅くなりました。

著者は専門は法学関係なのでこの本を書くにあたって、医療関係の資料を漁っていったら古い時点で(指摘されている1980年代頃)モルヒネの寿命に関する記述を見つけそのまま引用してしまったのかもしれませんね・・・

まぁ何にしろ、改めて見直してみたら現代(2003年)時点では古くなった見解とかも更に見つかるかもしれませんね。妥協?した個所が一ヶ所だけとは思えないですし・・・

専門的な方の貴重な回答ありがとうございます。

お礼日時:2010/11/19 02:32

2003年頃でしたら、日本でモルヒネを使った疼痛管理ができている所はほぼ無い状態でしたので、


モルヒネを使う=がんの末期という状態でしたし、きちんとモルヒネを使っていたところもあまりありませんでした。

現在では、痛みが現れた初期の段階からモルヒネなどの鎮痛剤を使って痛みをコントロールした方が延命効果が高いのではないかといわれています。

その理由として、痛みが強いと食事などとれずに栄養状態が悪くなる、痛みのために動けず通院が継続できなくなり、適切な治療が受けられなくなる等の事が起こりえますが、
痛みを軽減することでこのようなデメリットが解消されるためではないかということが考えられています。

モルヒネは、「癌治療において適切な方法、分量を投与する場合には毒性は無い」と言うのはその通りです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。遅くなりました。

改めて日本の医療後進国と言う事が浮き彫りになった気もしますね・・・

2003年時点では曖昧だった事も有り、著者が医療関係に従事する人間でないが為に(著者は法学関係の大学教授)誤った思い込み等や説明を受けそれを鵜呑みにしたまま書いてしまったのかもしれませんね。

確かに、苦痛が取り除けることによるメリットは計り知れないものが有りますね。

毒性は無いようですが、素人考えではモルヒネと併合して処方できない薬が有ったりしないのかな?と気になってしまいます。
でも、だとしても他の種類の薬でカバーできるのでしょうね。


貴重な意見をありがとうございました。

お礼日時:2010/11/19 02:27

#1です。



>死期を加速度的に早める性質を有する
という点への補足ですが、
使用回数・使用量を誤まると、内蔵(主に肝臓)に過負荷がかかるため、その面から別の病気を発症する、云わば合併症と類似した意味合いで「加速度を早める可能性が高まる」というレベルではありえます。

言い換えれば、「死期への加速度を早める」というのは、間接的な意味合いで「一可能性が高まる」に留まり、直接的な要因にはなりえないということです。

連投失礼しました。
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この回答へのお礼

わざわざ追加の回答ありがとうございます。

と言う事は、処方する時点で適切な用法容量を守れば害には為らないと言う事ですね。

お礼日時:2010/11/19 02:43

祖父がガンになった際に得た知識ですが、死期とモルヒネの因果関係はありません。


また、さきほど気になって色々調べてみましたが、「モルヒネ=死期を早める」という錯覚が起きる原因は「モルヒネ=末期ガンの患者に対して投与される(ことが多い)」というのが有力なように思います。

参考ページを添付しますので、お暇な時にでもご覧ください。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=4275
http://xn--kdkj1cvb.seesaa.net/article/41950388. …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。遅くなりました。

確かに末期癌に使う薬なら「遅かれ早かれ死ぬんだから」と言った心理状況が有るせいか、よく検証もせずに曖昧なまま書いた可能性も否定はできませんね・・・

それに同じ症状でも個人差が有るのですから、偶々投与した方が早くに亡くなられただけかもしれないですし。
実際に書いた人が見た限りではそうであったのかもしれませんね。

貴重な資料と回答ありがとうございます。

お礼日時:2010/11/19 02:19

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