プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

赤外吸収でスペクトルを示さないものというのは、どのような分子でしょうか?
アルゴンは示さないようですが、どうしてですか?
※当方、薬学3回生です。

A 回答 (2件)

赤外吸収は,1の方が書かれているように原子間の結合の違いを観測する測定法です.違う面から見ると,赤外活性な結合は,その結合の双極子

モーメントが変化する必要があります.例えばCO2分子であれば,Cを中心とした対称な伸縮は赤外不活性ですが,非対称な伸縮は赤外活性になります.赤外とは逆に結合に関与する部分の分極率が変化することで活性を示すものにラマン活性があります.この測定では,赤外に不活性な対称な伸縮振動で活性を示します.ですので,赤外とラマンは相補的に分子の振動を観測していることになります.
    • good
    • 1

分子を、原子がばねで結合したものだと考えてください。

このばねは、結合している原子の種類によって長さや太さが異なっています。今、ある振動を加えると、その振動に共振するばねだけが振動をはじめます。
赤外吸収も同じような原理で、赤外線を照射することにより、その波長に共振する結合だけが吸収を示します。これより、吸収スペクトルがどの波長で現れたかを調べることで、対象分子に含まれる結合が推測できるわけです。
アルゴンのように一原子分子は結合を持ちませんから、赤外吸収を示しません。
    • good
    • 3

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!