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【電磁気】鏡像電荷問題で蓄えられる静電エネルギーについて。

物理の大学生です。
『無限に広い導体板のそば(距離a)に置かれた点電荷q』という問題なのですが、
鏡像電荷を仮定して、問題を解いていくと、点電荷を無限に遠くまで引き離すのに必要な仕事は、

 W = q^2/(16πεa) …(1)

という風に求まりました。(^2は2乗です)
ただ、鏡像電荷を点電荷とみなすと、距離2aだけ離れた±qの2つの電荷の静電エネルギーは

 U = q^2/(8πεa) …(2)

となり、(1)と一致しません。
これは何故でしょうか?
どちらも問題集と同じ結果なので、計算間違いなどではないと思うのですが…。

A 回答 (2件)

専門でないのでちょっと自信ないですが、このようなことじゃないでしょうか。



私の方でも計算して同じ結果になりました。同じ計算をしていると思うので式は省略します。(クーロン力を積分しました。)

(1)の式は点電荷、鏡像電荷が対称移動して、引き離された時に点電荷がする仕事ですね。
この場合では、点電荷を引き離す際に鏡像電荷も移動しています。力を受けながら移動するわけなので鏡像電荷も仕事をします。(実際には導体表面に引き寄せられた電荷の仕事です)その点電荷、鏡像電荷の両者の式を合わせると(2)式と同じになります。

(2)式は鏡像電荷を固定して、点電荷を動かした場合の式です。この時鏡像電荷は移動していないので、鏡像電荷がする仕事は0です。


まとめると、無限遠やってきた点電荷が得る位置エネルギー分の利得は、(1)式
それに導体表面に寄せ集まった点電荷が得る位置エネルギー分の利得を加えると、(2)式

実際に気になるのは点電荷の得るエネルギーでしょうから、その場合、知りたい静電エネルギーは(1)式になります。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございました。

確かに、導体板の一部分に電荷が集まっているのだから、
エネルギーが蓄えられている訳ですね。
鏡像電荷が仕事をする、という発想に辿り着けませんでした。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/07/19 18:53

現実の状況では、導体板の裏側には電界がなく静電エネルギーは0です。


これに対して鏡像電荷で計算するときには、ここに電界があって、静電エネルギーがたまっている計算になります。
この差が数値に表れているかとおもいます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!

なるほど、静電エネルギーを場に蓄えられたエネルギーだと考えると感覚的に理解できそうですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/19 18:47

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