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江戸の風俗について、信頼できる文献を探しています。

こんにちは。今度、レポートで女性の社会的立場と仕事について書かなければなりません。私は江戸時代の比較的穏やかな時代を調べて提出しようと図書館へ行ったのですが、一回目に借りた本と、2回目に借りた本では、正反対のことが書かれており、混乱してしまいました。書き直し…しないといけません。

大きく分ければ、女性蔑視・圧政の時代派と、女性地位向上・全体的に江戸時代をほめてる派に分かれているような気がしました。
特に、吉原のことになると、「遊女の8割は投げ込み寺行き」という一方、「遊女の8割は勤めあげるか身うけされる」などと、本によってはケンカしてんの??というくら意見が食い違っていました。時代によっても違うのかもしれませんが、できれば江戸時代を全体的に網羅し、総合的に解釈してある資料が欲しい!!のです。
まあ、政治の解釈とかそういうこともあるでしょうが、できれば公平な立場で記してあるものはないでしょうか。

アバウトな質問で申し訳ありませんが、教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

こんにちは。


私は、自称「歴史作家」です。

>>私は江戸時代の比較的穏やかな時代を調べて提出しようと

う~ん。壮大なテーマですね。
ある意味では、江戸時代ほど「難しいもの」はありません。

>>特に、吉原のことになると、「遊女の8割は投げ込み寺行き」という

(1)確かに、吉原に関して言えば、15~16歳で遊女となり、27~28歳の年季明けまでの約10年間を無事に生き延びて、庶民や大店に身請けされるのは、「運が良い」と言われるほど悲惨なものでした。
大概は、「梅毒」や「淋病」などに侵されて、置屋でもロクに食事を与えず、ただただ「死ぬのを」待っていたくらいです。そして、死ぬと丸裸にして銭200文を付けて「投げ込み寺」へ運びました。寺では、「総墓」と呼ばれる大きな穴に投げ入れて、簡単な供養で仏を弔いました。
江戸の遊女に関しては、私は、話し出したら止まらない。
なお、細かいことですが、吉原の「遊女」は、幕府公認でしたので、私娼と区別することで、必ず「遊女」と呼ばせ、私娼は、「夜鷹」などを指しました。

(2)ただし、8割が「投げ込み寺」は、少々オーバーです。私の研究?では、6割位かと思います。

(3)江戸時代は、儒教(朱子学)の発達していた頃ですので、現代から言えば「男尊女卑」は一目両全でした。

(4)まずは、女性の仕事場が無かった。また、女性の仕事と言えば、「遊女」「芸者」、大店などへの通いのや住み込みの「賄い婦」ぐらいで、商家の娘が武家屋敷に奉公するのは「行儀見習い」と言いい、労働とは言いませんでした。

(5)庶民では、女は「子どもを生み」「育て」「家事一切を全てやる」。男は、外で働いて稼いで来る者と考えられていました。

(6)従って、あなたのおっしゃる通り、時代背景もありますが、江戸時代は総じて「男の街」だったのです。何せ、男が30万人位、女が20万人位の街でした。ですから、その「はけ口」として吉原が賑わったのです。ただし、こうして見ていくと、極端に女性の少ない街ですから、結婚できた男は幸せだったかも知れませんね。結婚できた男は、家族のために一生懸命「汗」を流して働いたのでしょうね。


>>できれば公平な立場で記してあるものはないでしょうか。

(1)何をもって「公平か」にもよります。

(2)当然、現代の私たちは、江戸時代に生きていたわけではなく、武家や町民の全てを「目の当たり」にしたわけではありません。

(3)それぞれの研究者が独自に入手した史料を基に、言ってみれば「外野席」から「こうだっただろう」と予測するに過ぎません。

(4)まあ、強いて言えば、もう手に入るかどうかは分かりませんが、稲垣史生氏の「江戸ものしり475の考証」などがお勧めかも知れません。しかし、特に、女性についてのみを取り上げた書籍ではありませんので、何とも言えません。ただし、何かの手がかりとして役に立つかも知れません。
ちなみに、私は、稲垣氏とは生前知己がありましたし、若くして亡くなられた杉浦日向子氏とも面識がありました。共に「江戸風俗研究家」と名乗っておられました。
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この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございます。

壮大なテーマでしたか(笑)。確かに、200年をまとめるのは大変そうです。ちょっと反省してます。
ただ、他の生徒は明治時代のことか、昭和時代を調べると思うのです。女性が社会進出してきたころですし、男性の仕事と比較しやすいから、ある意味書きやすいので。

江戸時代、特に後期は、女性の職業が増えた、という本がありまして…。なんだかややこしいですね。
お唄のお師匠さんなんかは、職業、というよりお妾さんがひまだからする、みたいなものなのでしょうか?茶くみ娘は、仕事というよりも現代でいうアルバイト感覚でしょうか?吉原は良さそうです。男性社会に対抗する女性ってかんじですね。ちょっと深すぎて底が見えないテーマですけれども。

江戸時代のことを何も知らず、公平などと書いてしまったことを恥ずかしく思っております。確かに、生きている人はいませんものね。
ただ、こういう江戸時代の記録があったからこうだよ、などの説明が裏付けされていると安心ですし、あきらかに色眼鏡で見てしまっている方の文章を読むと、どこまでが想像でどこまでが説明なのかがわからないので困っています。

稲垣氏も杉浦氏も存じております。趣味の域ですが…。もう少し図書館に入り浸ってみます。教えていただいた書籍がどうかみつかりますように。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/10 18:33

江戸という幻景


http://www.amazon.co.jp/gp/product/4902116219

これが良いと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

レビューを見たところ、江戸時代の人間模様が、外国の資料から研究されてあるようですね。大変興味深いです。図書館にあればよいのですが…
レポートの締めきりが明後日ですので、これから深夜営業の本屋さんに行ってきます(汗)

ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/12 20:18

こんにちは。


bungetsuです。

>>お唄のお師匠さんなんかは、職業、というよりお妾さんがひまだからする、みたいなものなのでしょうか?

そうですね。確かに、三味線や唄の師匠は、大概が芸者あがりの大店のお妾さんあたりが多いですね。

>>茶くみ娘は、仕事というよりも現代でいうアルバイト感覚でしょうか?

こちらは、立派なお仕事ですね。

江戸時代のアウトラインから見ていくと、色々と分かるかもしれませんね。

もう1冊ご紹介します。
「大江戸ものしり図鑑」花咲一男監修
これなども写真がいっぱいで、短く文章をまとめています。結構、アウトラインを掴むのにはお勧めかもしれません。
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この回答へのお礼

再度のご回答、ありがとうございます。

茶くみ娘はお仕事でしたか。

結局、前回教えていただいた資料は地元の図書館にはありませんでした。
ですが、大江戸ものしり図鑑はありましたので、参考とさせていただきたいと思います。

このたびはご親切にありがとうございました。明後日提出日なので、今日は青息吐息です。

お礼日時:2010/09/12 20:13

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