誕生日にもらった意外なもの

脳死の臓器提供についてですが、
自分や家族の場合を考えいろいろ調べたところ
ちょっと怖い内容を目にして混乱しています。

出来れば移植の実際の様子をご存じの医師の方にお聞きしたいです。
下記のようなことは事実なのでしょうか?デマなのでしょうか?

1)脳死になるだろうと予測できる状態の患者がいた場合
 脳死判定がきちんと行われて脳死が確定する前に
 治療のための措置ではなく、臓器移植に備えた処置が行われる。

2)脳死判定が出て、脳死という宣告を家族が受けて、
 臓器提供について悩んでいる間に、すでに治療から
 臓器移植に備えた処置に切り替わっている。

3)脳死判定に必要な「無呼吸テスト」を実施したために
 脳死になってしまう症例がある。

4)脳死状態の患者の臓器を取り出すときは暴れたり血圧が上がったりするので
 モルヒネを打つことがある。


素人の自分としては上記のようなことは行われていないと思いますが、
自分の意思を登録する前にハッキリさせておきたくて質問しました。

よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

 臓器移植に関わる脳死判定はかなりきちんと行われていると思いますよ。



 臓器移植の実績をつくるために医者が脳死判定の際に不正を行っているのではないか、とか、移植を行いたいがために本来行うべき治療をきちんとやっていないのではないか、といった疑いを持つ方も時々いるようです。しかし、実際に脳死判定を行っている我々脳神経外科医や救急医からしてみれば、脳死判定やその後の臓器移植を行ったからといって、自分の医師としてのキャリア面でのメリットは殆どありません。したがって質問者さんの疑問も含めた脳死移植に対する一般の方々のそういった捉え方は、我々からしてみると、「ひねくれた意見」に見えてしまいます。

1)脳死が確定する前に、臓器移植のための処置を開始することはありません。しかし、脳死を正確に判定するために、脳の機能を抑制するような鎮静剤の使用を中止することはあると思います。また、脳死移植ではなく、亡くなった方から腎臓を取り出して移植する死体腎移植では、取り出す腎臓を保護するために、患者さんが亡くなる前に腎臓を保護する灌流液を流すことはあります。

2)脳死判定は臓器提供を希望される患者さんにのみ行うものです。ご家族が迷っている時点では、患者さんはまだ亡くなったと判定されていませんから、通常の治療が続けられていると思います。

3)無呼吸テストの方法は、ただ人工呼吸器を外して様子をみる、というものではありません。人工呼吸器を外す前に予め十分体の中に酸素を送り込んでおき、人工呼吸器を外しても患者さんが低酸素状態に陥らないようにしてから行います。人工呼吸器を外すことで血中の二酸化炭素濃度を上昇させて、通常であれば自発呼吸が出てくるような状況つくり、そこで実際に自発呼吸が出現するかどうかを調べます。

4)血圧が上昇したりするのであれば降圧剤を使用することはあるかも知れません。しかしモルヒネを使う意義はあまり無いように思えます(モルヒネは鎮痛剤ですから必要であれば使っても良いとは思いますが)。
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この回答へのお礼

ひねくれた意見と取られても仕方ないですね。
でもどこにもそれをきちんと否定したものがなくて、
無意味に怖がっていても仕方ないので、はっきりさせたいと思って
質問させていただきました。
医師の方からの回答が頂けて感謝します。

1)、2)、3)についは了解いたしました。
4)については、若干わからない部分がありますが・・・
脳死になっていれば血圧が上がったり、鎮痛剤が必要になることは無いのではないですか?
脳死になったときに痛みを感じることは無いですよね?

いまだ「脳死状態で心拍があるところにメスを入れて生きている心臓を取り出す」というのが
本当にドナーが無感覚なのかどうか不安が残ります。
心臓を取り出した時点(心臓につながる血管を切った時点)で死亡ということですよね。
血圧が上がるとしたら、その血圧をあげているのは反射的なものなのでしょうか?
ある程度の負荷や痛みを感じていることはあり得ないのでしょうか?

お礼日時:2010/10/01 09:04

 言葉が足りませんでした。



 臓器移植法を作成する段階では、「和田心臓移植」の時のようなことが起こらないように、という議論はあったと思います。
 
 しかし現実問題として、脳死判定をきちんと行おうとした場合、臓器移植の執刀を行う各々の臓器を専門とする各外科の先生方にとってみれば脳死判定は専門外の領域の話です。したがって、きちんと脳死判定を行おうとするならば、必然的に脳神経外科医(or神経内科医、救急専門医、麻酔科医)などのきちんと知識を有した者に判定の手を委ねるべき、という話になると思います。

 したがって、繰り返しになりますが、現在脳死判定医と移植医が別々であることの一番の理由は、不正が行われないようにするため、ということではなく、あくまでもきちんと判定を行うため、ということだと思います。

 その証拠の一つになるかどうかは分かりませんが、脳死判定は正確を期すために2人以上の判定医が行うことになっていますが、その判定医が主治医であってはいけないという決まりはありません。

 ちなみに厚労省の脳死判定マニュアルには、判定医の資格として「臓器移植に関わらない者」という記載は一応ありますが、これは判定医に関する記載の一番最後に書かれているものであり、これが先の事件の爪痕と言えばそうかも知れません。しかし実際には、脳死判定医の条件を考えれば、移植医が脳死判定を行うという状況は殆どないと思います。



 
 
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あれ?


臓器移植法最初に作るときの国会答弁で、移植をする医者は脳死判定にかかわることが無い様にする旨ありませんでしたっけ?
当時勉強しただけなので、私が間違ってたかな?
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 質問者さんの書かれていることや他の方々の回答を読むと、脳死或いは臓器移植に関する知識はまだまだ一般の方々には浸透していないのだなという印象を強く受けます。



 まず第一に、脳死と植物状態を混同している方々が非常に多い。以前の別の質問に対する回答にも書きましたが、一旦脳死状態となれば、その後心臓だけが長時間動き続けることはありません。成人であれば1日~長くても2週間程度、多くの場合数日以内に心停止が起こります(したがって、No.5さんが回答されているような入院基本料が安くなって採算割れが起こる、ほどまで心臓が動き続けることはありません)。ただし、小児の場合には、脳死状態となっても長ければ1年ほどは心臓が動き続けることがあります。

 一方植物状態の場合は、栄養をきちんと与えていれば、肺炎などの合併症を起こさない限り患者さんは生き続けます。

 また、脳死判定ができるのは脳神経外科医と救急医のみですが、これはなにも移植医と判定医をわざと別の人にするためにそうしているわけではなく、脳死判定を行うにあたり、専門的な知識をきちんと持って診断できるのがこれらの科の医師だからという理由だと思います。別に医療側の暴走云々の話でなく、きちんとした診断を行うためのシステムだと思います。

 次に前回の4)に対する回答ですが、私の中ではそれほど重要でない質問だと考えていました。一旦脳死状態になってしまえば、血圧の調節が利かなくなり血圧が徐々に下降していき心停止に至ります。しかしその過程において、血圧の調節ができないがために、何かの刺激でポンと血圧が上がったりすることもありえます。あまり血圧が高くなりすぎると移植に使う臓器が障害される可能性がありますから、場合によっては降圧剤を使って血圧をコントロールする必要があると思います。

 モルヒネを使うという話を実際のところ私は聞いたことはありませんが、「別に使っても良いのではないの?あまり意味はないかも知れないけれど」というニュアンスで前回のような回答となりました。しかし普通に考えれば、一旦完全な脳死状態になってしまえば、患者さんが苦痛を感じることはありませんので心配なさることはないと思います。脊髄の交感神経反射などで血圧が変動するかも知れませんが、痛み刺激であっても脳が「痛い」と判断することができないと思います。

 最後に脳死患者さんにおける死亡時刻ですが、、心停止時間ではなく2回目の脳死判定時刻が死亡時間となります。したがって、心臓につながる血管を切った時点で死亡」ということはありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
体の反射的な反応を抑えるために薬剤を使うこともあるけれど
完全な脳死状態であれば苦痛や痛みを感じ得ないということですね。

死亡時刻を確認したかったわけじゃないんですが、
言われてみればそうなりますね。
2回目の脳死判定が出た時点で、その体は死体であって、
死体から心臓を取り出すだけ…ですね。

”心臓につながる血管を切った時点で死亡”という表現になってしまったのは
まだ自分のイメージとしては、
「生きている(鼓動を打っている)体から心臓を取り出す⇒死ぬ」という風に
無意識に思ってしまってるんでしょうね・・・

脳死を受け入れられていない自分を再認識してしまった気がします・・・

お礼日時:2010/10/04 11:33

まず救急病院は、いきない脳死患者を嫌うわけではありません。


15日たち、31日たちと、入院が永くなることで入院基本料金が安くなると、採算割れを起こすので嫌がるわけです。最初からいきなりいやがるわけではありません。

医療側で積極的に移植にもっていきたい人は、移植医や臓器移植を待つ患者の主治医たちです。
ですからそれらの人を、脳死判定がすむまでかかわらせない形で、医療側の暴走を防いでいるわけです。
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この回答へのお礼

なるほど、そういうシステムが作られているのですね。
浅はかな疑問にきちんと答えていただき
本当にありがとうございます。

お礼日時:2010/10/02 10:48

回答でなくて恐縮ですが



なぜか移殖をすると医師に多額のお金が入るみたいに思っている人もいるようですね
多額の募金を集めて海外へ移殖に行くニュースを見て誤解されるのかもしれませんが移殖をしても医師には1円も入りません
病院に入るのも保健診療で決められた金額だけです
レシピエントも人の意思が介入しないようにコンピュータで決められるのでお金でどうこうということもないです(腎移植の場合で他の臓器は知りませんが)

言いたいことは医療側が積極的に移殖へ持っていく理由はないということです
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

医師に多額のお金が入るシステムとは思いませんでしたが、
「移植意思ありならば、延命より移植のほうが経験を積める、保険の点数も上がる、ベッドも空く」
「移植意思無しならば、延命しか選択肢がない」
という記載も目にしました。

搬送された病院の状況や医師の判断次第で、
早めに脳死の判定をされて(脳死へ方向づけられて)しまう可能性が
あるのではないか、と疑問に思いました。

医療側が積極的に移植へ持っていくことはあり得ないという解釈で良いのですね。

お礼日時:2010/10/01 09:19

おそらく、移植医は人の体を切り刻むのが好きで、移植をしたくてたまらない人間だろうという前提から、この手の都市伝説が生まれたのだろうと思います。


実際一例目の移植は、ドナーもレシピエントも無駄に人体実験により殺したと思われる事例で、この手の心配は立法段階からされました。

そのため脳死移植をするのは、移植医ではなく別の医者が行うようになっています。
移植医が移植をしたいがために好き勝手できないような制度設計がなされています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
一例目の移植というのが、私の読んだものの出所かと思われます。
今はそういうことが行われないよう
制度がきちんと整っているということですね。

移植医ではなく別の医者が行うことになっているのは知りませんでした。
法律自体をもう少しちゃんと勉強してみたいと思います。

お礼日時:2010/10/01 09:08

すべて都市伝説です。

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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2010/10/01 08:53

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