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【フランス語】 長さを表す副詞表現と半過去

とある資料で、次のような説明があり、その内容については納得できました。

× Elles dansaient toute la nuit.
○ Elles ont danse toute la nuit.

「一晩中続いた→線的な過去→半過去」 と考えるのは誤りで、
「一晩という期間で行為が完了している→複合過去」 と考えるべきである、と。

半過去は、具体的な期間を表す副詞表現とは併用できないという点からも、
上の説明が理にかなっていることも、よくわかりますが、
それを踏まえた上で次のような文を見ると、新たな戸惑いが生じてしまいました。

Il faisait beau ce matin.
→ 「今朝」 は初めと終わりがはっきりしていないのか?
「今朝いい天気だった」 は、いまだ完了していないのか?

L'annee derniere, je travaillais a Paris.
→ 「昨年」 は初めと終わりが明確な期間を示していないのか?
「昨年働いていた」 は、いまだ完了していないのか?

これらは、過去における状態や継続を表しているので半過去が正しいのですが、
それぞれの期間をもって完了している=複合過去でもよいのでは?と思ってしまったのです。

何をもって 「(完了を前提とした)長さを表す副詞表現」 とするのか、
考えれば考えるほどよくわからなくなってしまい、混乱しています。

3時間や10年間のような 「~間」 という副詞が半過去とは相容れないのは、
はっきり理解もできますし、すんなりと納得もいくのですが・・・。

最初の例文に戻りますが、副詞表現が 「toute la nuit」 ではなく、
「hier soir」 だったら dansaient とするのが正しいのでしょうか?

どなたかのお力添えを頂けたら幸いです。
よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

★Il faisait beau ce matin.


お天気は、はっきりと何時から何時までと限定できないので半過去を用いるのが一般的です。
が、Il a fait beau ce matin という表現を使うこともあります。この場合は、ce matin を明らかに終了した一定の期間として解釈している場合や、朝、一瞬天気が良くなった場合など、一時的なことを強調する際には複合過去を使えますので、いわば前後に来る文章によって使い分けることになります。
☆テストなどで Il (faire) beau ce matin のfaireを過去形に、という場合は単純に、「お天気を表しているから」という理由で半過去で正解です。


★L'annee derniere, je travaillais a Paris.
「昨年」という「限定された期間」であるのに複合過去を用いないのは、「昨年」という言葉が期間ばかりでなく、時期を表している場合もあるからです。
「昨年(ずっと)パリで働いた」を複合過去にするには、正確には
L'annee derniere, j'ai travaille a Paris pendant 1 ans.
という記述が望ましく、
L'annee derniere, j'ai travaille a Paris
となると「昨年数日間(数回)働いた」、という意味にもなってしまいます。
ですから、L'annee derniere, je travaillais a Paris. は、去年のいつからいつまでという限定がないので、「昨年、パリで継続して働いた」という意味をもたせるために半過去を使うことになります。

★ hier soir.
hier soir の場合も、複合過去を用います。 Elles ont danse hier soir.
これも、「昨日の夜」として、明らかに終了した一定の期間として解釈しているからです。
(質問者さんの言葉を引用すると「昨夜という期間で行為が完了している→複合過去」 と考えるべきである。にあたります)
ただ、ここに「私がそこに行ったとき」などの文章が入る場合は、「私が行った」という単発の行為に対して、「踊っていた」は継続されたいた行為または状態なので
Hier soir, elles dansaient lorsque je suis arrivee.
になります。このように、他に文章が続いていたりせず、単にhier soir の「行動」を表現する際は複合過去になります。
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この回答へのお礼

love_pet2さん、ご回答ありがとうございます。

副詞が示す期間の始まりと終わりばかりを気にしていましたが、
それがお天気に関することならば、たしかに期間は流動的ですね。
おっしゃるとおりです、どうして思いつかなかったのかしら・・・。

また 「昨年」 は 「一年間」 という期間だけを表すのではなく、
「今年でもおととしでもなくて昨年」 という時期を表しうるのですね。
この考え方は、今までできていませんでしたので、助かりました。
複合過去との違いの説明も、大変よく理解できました。

「電話が鳴ったとき、彼は~していた」 のような例は頻繁に見ますが、
「昨日の夜8時ごろ」 のような具体的な時間が入っていたら、
半過去にするのが適当、ということになりますか?

すみません、お礼のついでにまた質問になってしまいました。
それから、今回解説して下さったように、詳しい時制の解説がついた
書物をご存知でしたら、あわせてお教えいただけないでしょうか?

もしお時間がありましたら、よろしくお願い致します。

お礼日時:2010/11/09 14:44

以下の東郷雄二先生の記事が参考になるかもしれません。



http://lapin.ic.h.kyoto-u.ac.jp/paper.html
『ふらんす』連載「フランス語の隠れたしくみ」
第16回 「複合過去と半過去」(7月号)

<半過去が「動作の持続・継続」を表すという教科書的説明は、誤解を生みやすい。>
あたりから読んでみてください。
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この回答へのお礼

Regnomlさん、ご回答ありがとうございます。

実は、ちょうど昨日読んだところでして、
この記事こそが今回の疑問の発端になったのです。

ただ、このシリーズは、非常に参考になるので、
他の回も精読していこうと思っています。

もし他にも参考になりそうなものがあれば、
ぜひ教えていただきたく存じます。

お礼日時:2010/11/09 17:48

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