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中学校の教員です。
勤務する学校は週29コマで、時数調整をしながら毎週時間割を立てています。
しかし、登校日数の少ない3学年においては、授業時数の確保がかなり難しい教科が出てきています。
学年2学級全校6学級で教員は11人ということもあり、教科で1名の教員しか配置されないが全学年の授業時数が多いという教師が必ず出てきます。
実際に時間割を作ると、行事や総合、他学年とのかね合いなどから、どうシュミレーションしてもうまくいきません。
本校がかなり厳格なカウントをしているせいかもしれませんが、7時間授業や土曜(長期休業)登校をしないで日本全国のごく普通の公立中学校3年生の正規の授業時数が確保できているのか不思議でなりません。
ごく小規模な学校や逆に大規模な学校では、教科担当の教師の持ち時数を平均化することで、かなりフレキシブルな時間割の作成が可能だと思われますが、本校の規模の学校が安易に行事を削らず、所属する学年の総合のTTは必ず担当し、朝の帯時間などをカウントせず、免許外教科の指導は極力避けるという形で、正規の授業時数確保は可能なのでしょうか。
いわゆる「時数合わせ」というようなカウントの仕方を極力廃しているからかもしれませんが、
出張や欠勤に伴う授業は必ず振り替え、自習などは全く行っていないのに、きちんと授業時数が確保できないのは、教育課程編成のシステム全体が「学校規模による教科の教員数」というファクターを考慮に入れていないからだと思うのですが、これは私の短慮でしょうか?

ちなみに1年生2年生はもちろん時数確保ができています。
高校入試の日程や卒業式の日程から、3年生の授業日数はどの学校でも少ないと思うのですが、それにもかかわらず基準時数が全学年同じというのは、現実から乖離しているように思います。

7時間授業は放課後の部活動や生徒会活動に支障が出ますし、何よりも生徒のモチベーションが下がるので避けたいです。
また、時数は満たしていてもどうしても必要なコマ(学活など)というものも存在しますし、予定外の内容を実施しなければならないときもあります(上から降りてくる行事や検査・調査など)。
大きな行事(運動会体育大会・学校祭文化祭・遠足旅行的行事)を精選の名の下に無くした学校も一部にはあるようですが、生徒や保護者の理解は本当に得られているのでしょうか。
私には味気ない卒業アルバムをもらうことになる生徒が可哀想に思われてなりません。

この思考の仕方そのものが、自縄自縛の八方ふさがりなのかもしれませんが、現実的に今、6時間授業ばかりで、会議の時間もままならず、しかも生徒会活動が沈滞し部活動時間が圧迫という…(だんだんただの愚痴になってきました。すいません)…状態で、生徒の学力の向上を真摯に願っていても、つまずいている生徒への個に応じた指導をするゆとりもありません。
政治家や一部の識者の印象で場当たり的な改革が行われること(新教育課程は前回の改革の揺り戻しですし、長期のスパンで構想されていないことは誰の目にも明らか)や、総体的で客観的な検証が行われないこと(選択教科の廃止に伴っていったいどれだけの検証がされたのでしょう?)も、文科省の指示と現場のズレを招いています。


論旨がずれてきました。すいません。戻します。
今、公務員として誠実に時間割を編成しようとしていますが(蛇足ですが、本校において教科書が終わらないとか進度が遅れているということにはなっていません)、うまくいきません。
これは本校の努力が足らないせいかもしれません。
しかし、どの学校でも同様の状況であるなら、もともと求められている基準に無理があるように思いますし、それぞれがバラバラに特殊な努力をしているとすれば、そこには公教育としての意図(換言すれば教育における哲学とか思想とか)が欠如していると言えるのではないでしょうか。
私は組合活動はしていませんし、できるだけ文科省の指示を厳守したいと思っています。
つまり、公務員としての責務を果たしたいが、現実的にできない状況にある、ということを伝えたいのです。

日本全国の中学校で、教育委員会に提出する書類のため無理やり「時数あわせ」をしているのなら、費用対効果の面で全く無駄な話ですし、不誠実だと思います。
でもそれを疑っています。
「あなたは間違っていますよ」という方にご教示がいただけることを期待して質問させていただきたいと思います。

A 回答 (1件)

中学の現職校長です。


全国の中学校ではもっとも頭の痛い問題です。本校では4月から計算をしています。修学旅行をすべて総合にカウントする学校のあるようですが、本校はそれはしていません。
おおむね卒業までも総時数は980を越える見込みですが、教科ごとに過不足があり、今から毎日特別時間割を組んで調整をしていくのです。

文科省の指示や決まり事については、私も不満たらたらです。現場のことをひとつもわかっていないし、相反することを同時に指示しているところもあります。だいぶお悩みのようですが、よくわかります。

でも、私たちは評論家ではない。実際にものごとを動かしていく実務家です。私はそうわりきっています。不満は不満、でもその中で精一杯やっていくのも私の仕事と思います。

文科省の指示は無理難題、でもだからこそ学校の腕の見せ所ではないでしょうか。私は、こここそ校長の腕の見せ所だと前向きに考えています。

あなたの書かれていることはもっともだし、多くの学校が抱えていることです。
でも悩んでも始まらない。実務家として誇りをもってがんばってほしいなと思います。
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この回答へのお礼

大変丁寧なコメントを頂き感謝しております。
本当におっしゃるとおりですね。
「無理難題だからこそ学校の腕の見せ所」という前向きな発想転換は、目から鱗の思いでした。
私はこの仕事は好きですし、大変ハードではありますが、自分の仕事に対しては責務を感じて邁進しているつもりです。
今後も「実務家としての誇り」をもってがんばっていきたいと思います。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/11/18 21:45

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