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タイトルの言葉の違い、表現の違いについて教えてください。

例えを挙げるならば、あなたがセミナーの講師だったとして、本題に入るとき、上記のようなフレーズを発すると思います。
私なりに考えますと、「始めます」は、次の瞬間からすぐに始める、すぐに本題に入っていく感じで、「始めようと思います」は、“そろそろ本題に入りますよ。準備はいいですか?” もしくは “本題に入りますが、みなさんよろしいですか?” といった感じなのですが、どうなのでしょうか。

できれば国文学専攻といいますか、専門家といいますか、語彙力のある方からご回答をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

物事を伝える際の表現方法に『婉曲表現』というものがあります。


伝えたいことを直截的に言葉にするのではなく、
遠回しな表現を用いたり補助的な言葉を付けて、
言い方を和らげるようにする表現方法ですね。
婉曲表現を用いると、直截的な言葉で言う場合に比べて、
柔らかく耳障りが良くなるという効果があります。

ご質問にある2つの言い回しについて考えますと、
その意味はどちらも「開始」を告げるものです。
ただ、「始めます」が「開始」そのものを示すのに対して、
「始めようと思います」は少し遠回しな言い方であるということです。
「始めます」という直截的な言葉に
「~と思います」という言葉を付加することで表現に丸みを持たせ、
聞く側の耳に優しい言い方になっているわけですね。

さて、両者の意味は同じだと申し上げましたが、
話し手の心理的側面を考察すると若干の差異があるようです。
「始めます」は文字通り物事の「開始」を告げるもので、
言葉そのものだけでは特に他の意味合いは感じられません。
ところが、「始めたいと思います」の方は、
少し考えただけでも2つの心理状態の可能性が見出せるでしょう。

1つは、相手(聞き手)に対する心遣いです。
婉曲的な表現を用いることで直截的な言葉をオブラートに包む、
穏やかに話をしたいという話し手の気持ちが伝わってきます。

もう1つは、話し手の自信の問題です。
話し手にあまり自信がない場合、
相手に同意を求める気持ちが含まれることもあるでしょう。

もちろん、ご質問に挙げられたセミナー講師の例だと、
セミナーの開始時刻は予め決められていますので、
開始時刻は時計を見れば誰の目にも明らかなことです。
つまり、その例では話し手の自信の問題ではなく、
オブラートで包んで丸みを持たせる方だと解せます。
もちろん、質問者さんが仰ったような言外の意味、即ち

“そろそろ本題に入りますよ。準備はいいですか?”
“本題に入りますが、みなさんよろしいですか?”

という聞き手に対して開始を促す意味も含まれます。


ところで、この回答の中で私も婉曲表現を使ってみました。

「話し手の・・・・・若干の差異があるようです。」

差異があることは明らかなので

「差異があります」
「差異が認められます」

とはっきり言えばいいのですが、
それを読み手の方にも考えてもらいたい、
どういう差異なのかお判りになりますか、
そういった意味を含めるために
「~ようです」という言葉を付けて婉曲に表現したわけです。(笑)

以上、ご参考になれば幸いです。
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専門家ではありませんが、興味を惹かれたので回答してみます。



「思う」には色々な意味がありますが、ご質問の場合は下記の1-(1)にある、
「決心する。決意する」に該当すると思います。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/33357/m1u/% …

「始めようと思います」は「始めようと私は決心しました」というニュアンスの表現になるでしょう。
むろん、「決心する」というニュアンスを表明するには、それなりの理由が必要です。
無意識に使う表現なので気づきにくいのですが、たとえば次のようなシチュエーションが想定できます。

a.会場に入ると、まだ私語が続いており、幾分、騒がしい雰囲気が漂っている。
「私語が続いているようだが、私はそろそろ始めようと決心しました。だから、みなさんも聞く体制に入っていただきたい」という意図を伝えたいので、
「では、始めたいと思います」と言う。

b.会場に入り、まず自己紹介をしてから、時候の話などを少しします。
「前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題に入ることを私は決心しました(決めました)」という意図で、
「それでは、始めたいと思います」と言う。

このように、「場面を転換することを伝えたいので」→「始めることを決心した、と表現する」、
という構図です。

a b の場合共に、「決心云々とは関係なく、開始予定時刻になったのだから、ともかく開始するのが当然だ」という(無意識的)認識があると、
「始めます」
という表現になるように思います。

「始めたいと思います」は、良く言うと「穏やかな発進」、逆に考えると「まだるっこしい」。
「始めます」は、良く言うと「いさぎよい」、逆に考えると「急発進」。
といったニュアンスでしょうか。
  
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始めますというという事は、始めるという決断の決定権は私にあるだからついて来なさい


というニュアンスですね 始めますと言われてしまったらどんな状況だろうと
始めるしかありませんから決断の変えようがありません

始めたいと思います。というのは、始めるという決定を無理矢理行使するのは、
傲慢な印象を受けるのでワンクッションいれるために動詞(思います)を
もう一ついれる事で和らげている。自分は、生徒を無理やりリードするような
上から目線で教える立場の人ではなく、より貴方達に近い立場から教えますよ
という意思を含んでいると思います。
もし生徒が準備が出来ていなかったら少し遅らせて始める事も出来るし、より
柔軟な形といえるでしょう。始めようと思いますということは、まだ思ってる段階で
決断してないのでそういう事も可能なわけです。
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