プロが教えるわが家の防犯対策術!

本日、名古屋の方で、医者が手術中に左右を間違って頭蓋骨に穴を開けたという記事が載っていました。酷い話です。この医者は患者をモルモットか何かのように考えているのではないでしょうか。
人間だからミスをしますが、今回のようにミスが許されない場合は、馬鹿よけの方法はいくらでもあるはずです。

さて、このニュースを見て別の疑問が湧いてきました。

頭蓋骨に穴を開けた場合、手術後どうやって穴をふさぐのでしょうか。
頭の皮膚を縫い合わせるだけでは不十分な気がしますが、、、、プラスチックのようなものでカバーをするのでしょうか。

A 回答 (3件)

 脳神経外科医です。



 幸い私自身はこれまで左右を取り違えて手術を行ってしまったことはありません。しかし同僚は10年以上前に一度やらかしてしまったことがあるようです。ただし彼は患者さんのことを「モルモットか何かのように考え」るような医者では決してなく、その当時も今でも患者さんからもスタッフからも人気がある寧ろ優秀な脳神経外科医です。

 質問者さんも指摘するように人間はミスをするものであり、医療スタッフの人間性や倫理観だけで医療過誤を完全に無くそうとするには限界があります。したがって最近は各医療施設において医療安全委員会なるものが設置されていて、今回のようなミスを防止するための様々な対策が講じられている筈です。

 例えば、手術前に左右が分かるように体にマーキングをしておくとか、手術室入室時に執刀医、麻酔科医、看護師、患者さんで患者名・術式・部位を確認したり、執刀開始時に執刀医が「これから○○○○の手術を行います」と敢えて声を出して宣言したり、或いは執刀医が執刀開始直前に、「右側で間違いないようね」などと助手の先生に確認したりしています。

 したがって今回のようなミスは最近であればだいぶ減ってきていると思いますけれどね。そのニュースを見ていないので実際の状況が分からず何とも言えませんが、質問者さんが指摘されるように「酷い話」ではあると思います。

 さて、2点目の「頭蓋骨の穴」についての話です。穴を塞ぐ方法には幾つかあって、骨の穴にレジンやハイドロキシアパタイトのジェルを充填する方法や、ドリルで穴を開けるときに出た「削りカス」(即ち自分の骨」を丸めて(場合によってはフィブリン糊を混ぜて固めて)充填する方法、バーホールキャップ(バーホールボタン)などというプラスチック製?のキャップを置いてくる方法、骨を固定するチタン製のプレートが丁度穴の位置にくるように取り付ける方法・・・などを私は用いています。No.2で回答されているように、感染予防の観点から人工物を入れることを避けて、「何も入れない」ということも多いです。

 術後は髪の毛が生えている部分は毛で覆われてしまうので、骨の穴が塞がっていなくても問題にならないことが多いです。おでこなどの髪の毛が無い部分では、皮膚で覆っただけでは外から穴の凹みが目立ちますので、手術中に穴を塞いでくることが多いです。

 後頭部~頸部にかけては厚い筋肉で頭蓋骨が覆われていますので、頭蓋骨を切り取った後でさえも、骨を戻さなくても特に日常生活に支障はありません。

この回答への補足

その当時も今でも患者さんからもスタッフからも人気がある優秀な脳神経外科医さんは、ミスをやらかしても、その人気を維持できたのでしょうか。

特にお医者さんは、いくら優秀でも、一度重大なミスをやらかすと、その信用は一気に崩れるような感じがしますが、、、


頭蓋骨の穴のふさぎ方はよくわかりました。

補足日時:2011/01/25 23:46
    • good
    • 6

どうも素人さんのお答えではあやふやなので、正しい回答をします。



まず「脳外科の手術で左右を間違えた」という記事についてです。「信じられない」とはマスコミや一般人の率直なご意見です。でも、脳外科の手術を知っている医師や看護師ならば「ありうる・・・」と思うはずです。

もちろん、確かめなかった医師に責任があるので弁護するつもりはありません。でも、一旦手術室に入って感染防止の滅菌シートを患者にかぶせてしまうと、手術する小さな部分しかシートから露出していないので右か左か全くわからなくなってしまうのです。手術前に「右」とか「左」とか毛を剃った頭に書いておくというのは笑い話ではありません。

さて、開けた穴のことです。脳外科手術で骨を一旦はずしたり、穴を開けて中の血の塊を取り除いたりする場合、取り外す骨の周りなどに直径1.5cmほどの穴を開けていきます。
つまり、四角形の骨をはずす場合、四角の四隅にこの穴をあけてそこから鎖状の鋸を入れます。そして四角形の「辺」の部分を切っていき、四角形の骨を外します。

手術後、はずした骨は蓋のようにもとにもどします。四角部分はだいたい同じ大きさなのできっちりはまりますが、四隅の穴は削って開けたので、元にもどりません。大きくないので、ペーストで充填するくらいでそのままにすることも少なくありません。毛が生えてしまえが外から見てもわかりません。でも触ると凹みがあるのでわかります。

小さな穴で皮膚をかぶせればその後の危険などは無く、人口物を入れるリスクのほうが大きいからです。

おわかりになりましたね。

この回答への補足

頭蓋骨の穴のふさぎ方はわかりましたが、穴をあける場所がわかりにくいことの弁解の部分はよくわかりません。こういう記述を読むと、お医者さんが信用できなくなります。

穴をあける個所がわかりにくいのであれば、どうしてやり方を変えないのでしょうか。間違った個所に穴をあけられた患者はたまったものではありません。

手術前に「右」とか「左」とか毛を剃った頭に書いておくというのは決して冗談や笑い話ではありません。真剣に検討されてはいかがでしょうか。

補足日時:2011/01/19 02:28
    • good
    • 1

>頭蓋骨に穴を開けた場合、手術後どうやって穴をふさぐのでしょうか。


→大概は元に戻せるように大き目に頭がい骨を切り取り手術後元に戻します。
 (その後は骨が自然に繋がるそうです。)
もちろんプラスチックではなく後遺症が残らない分質でカバーにすることもあります。

馬鹿除けって方法については自分で確認願います。
    • good
    • 2

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!