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競争が制限された状態において、独占企業は
競争を恐れる必要がないのに、なぜ利潤を増やすために
価格を思い通りに引き上げることはできないのでしょうか?

『スティグリッツ ミクロ経済学』第8章の復習問題2(P.393)を
一部割愛して、質問しています。

ミクロ経済学に詳しい方、ご教示願います。

A 回答 (3件)

おそらくその価格は利益を最大化するため、既に価格を引き上げてあるからだと思います。


つまり、競争下では50円でしか売れないものを、独占下では100円で売っている。
これを120円で売ると売り上げの減少のほうがダメージがでかくなるので利益を最大化できない。
だから100円で売っている。
こういうことかと、
数式化すると、
利益=価格x販売数
販売数=200-価格
とかの時独占企業は、それが利潤最大化のために最適なので100円で100個売ります。

もうひとつの可能性として、たいていの独占企業は何らかの法律で規制がかけられているので自由な価格決定権が制限されているという回答の可能性もなくはないかなと…
電力会社とか水道局とか郵便局とかがいい例です。
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この回答へのお礼

たびたびのご回答ありがとございます。
分かりやすくて大変参考になりました。

お礼日時:2011/05/03 10:39

マリーアントワネットが「パンが買えなかったらお菓子を食べればいいじゃないの」と言ったことがきっかけとなってフランス革命が起きたそうですが、パンの価格がお菓子より高くなったら、パンを買うのをやめてお菓子を食べるようになるかもしれません。

あまりに価格が高くなると、代替品を買うようになるからです。

独占業者がパンの価格を釣り上げると、お菓子はともかくコメを食べるようになるかもしれませんし、トウモロコシを食べるかもしれませんし、ジャガイモを食べるかもしれません。そうなるとパンは売れなくなってしまいますから、売るためには価格を下げなければならないわけです。

詳しい議論はNo.1の方の回答にある通りです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。

ご回答を参考にさせていただきます

お礼日時:2011/05/02 21:24

 スティグリッツは所持していませんが、おそらく独占企業の生産行動に関する図があったはずです。


それを見ながら説明を読んでくださると助かります。


 完全競争市場の企業と同じく、独占企業にも「利潤が最大となる生産量と価格」が存在します。
したがって、プライスメイカーであっても価格を必要以上に上げる誘因はないのです。


 理由としては、「価格を上げると売れなくなるから」という理解で良いと思います。
図を見てください。需要曲線(D)と限界収入曲線(MR)、限界費用曲線(MC)がありますね。


企業は利潤を最大化しようとするので、MR>MCならば生産を増やし続け、MR=MCのとき、利潤が最大になる生産量Q1になります。

Q1のときDの価格P1が市場価格になります。

おそらく、質問者様の疑問は「このP1をもっと上げれば利益が上がるのではないのか?」だと思いますが、既述のように価格を上げると売れなくなります。つまり、生産量が減る分利益が減少するのです。


図で考えれば、価格P1がP2に上シフトすると、生産量Q1はQ2に左シフトすることが分かると思います。
結局のところ、利潤が最大になる生産量・価格が存在する以上、それ以上に価格を上げても利潤が減少するだけなのです。

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございます。

「価格を上げると売れなくなるから」→「利潤が最大となる生産量が保てなくなる」→「独占企業でも価格は引き上げられない」

という理解でよろしいでしょうか?

補足日時:2011/05/02 21:23
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