真菌を染めるグロコット染色の原理が知りたいのですが,
なかなか満足できる記載が見つかりません.
「真菌に含まれる多糖類をクロム酸で酸化させると、遊離アルデヒド基ができ,これをメセナミン銀で染め出す」
程度の事は分かります.
しかし,たとえば,
・「真菌に含まれる多糖類を酸化させる」と言いますが,多糖類は普通に結合組織中に存在するはずです.しかし,結合組織は染まりません.どうして?
・酸化した後に還元の処理をしますが,酸化して還元してしまえば元に戻るのでは?
・メセナミン銀はどうして -CHO基を染められるの?
・なぜ金への置換が必要?
・定着って何?
などなどが知りたいです.
具体的な化学反応式がわかれば解決するのかもしれませんが,それが教科書でもネットでも見つかりません.
ご存知の方がいれば,ぜひご教授お願います.
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
・メセナミン銀はどうして -CHO基を染められるの?
銀鏡反応だと思います。
(参照)
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/kagaku/archive/ …
・「真菌に含まれる多糖類を酸化させる」と言いますが,多糖類は普通に結合組織中に存在するはずです.しかし,結合組織は染まりません.どうして?
結合組織中の-OH基は菌壁中に比べ量が少なく、クロム酸で-OH基をアルデヒドに酸化してる間に結合組織の-OH基はカルボニル基にまで酸化されるので、結果染色されないとのことです。
酸化時間を短くしたり作業内容を変えれば結合組織も染色されるはずです。
結合組織の染色を少なくするためにゼラチンを使ったりする手法もあるようです。
(参照)
http://www.aichi-amt.or.jp/labo/patho/recommenda …
・酸化した後に還元の処理をしますが,酸化して還元してしまえば元に戻るのでは?
・定着って何?
酸化還元、定着の部分は、フィルム写真の現像の原理が役に立つかもしれません。
(参照)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E5%83%8F
・なぜ金への置換が必要?
置換というか、銀を金メッキしているのではないでしょうか?
そうすることで染色をより鮮明にし、かつ安定化させられるようです。
ネットだけで調べたので間違いもあるかもしれませんが、これらが手掛かりになれば幸いです。
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