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考えを整理するために質問させて下さい。
ジンバブエは、財政は破綻してしまいましたが、国債はデフォルトしなかった、と言います。
これは、国内で国債を消化させていたため、という意見があるのですが、日本の場合も94%の国債を国内で消化しているので、デフォルトはほぼありえない、と考えてよろしいのでしょうか。

そうなると、財政破たんの定義とは、国債のデフォルトなどではなく、すなわち日本の財政が抱えている問題点は、国債のデフォルトではなく、別にあるという事になるのですが、この答でよろしいのでしょうか?

A 回答 (5件)

私は、日本の国債が破綻しない、という理屈を考える場合は、「日本の国債の内、94%を国


内で消化している」という考え方よりも、むしろ「日本の国債が100%円建てで発行されて
いる」と言う事を考慮した方が理解しやすいと思います。

確かに、自国の金融機関からその資金のほとんどを借りているわけで、総額2700兆円を上回
る金融機関の資産が、日本の国債の売りぬけが出来なくなる、ことはまずないだろう、と言
う理屈は確かにその通りで、国債が破綻する、ということはすなわち金融機関が保有する資
産がその価値を失ってしまう、ということですから、つまり金融機関が、自ら保有する資産
の価値を棄損してまでも政府に対して国債の償還を求めることはまずないだろう、と言う事
も道理です。

借換債を発行して、政府はこの危機を抜けるであろうと思います。(今まで国債として保有
していた部分の資産を、再び国債として保有するわけですから、金融機関の保有する資産に
占める国債の割合は変化しませんね)

ところが、こういった理屈をもってしても、まだ、「では2700兆円が国債発行額の限度では
ないのか」とか、国債の方が日銀券よりも利息分価値が高い事を理解しない人たちが、「国
債がいざ破綻する危機に至ったら、国債を現金に換えようとする動きが広まるんじゃない
か」などと言う連中が存在し、彼らを納得させるのはとてもめんどい。

また、中国が1兆円日本の国債を購入した事を揚げ、「外国人に日本の国債が買い占められ
ようとしている」などと不安を煽る人もいる。ですが、国債の発行残高800兆円弱に比べれ
ば、1兆円の占める割合など吹いて飛ぶようなものである事をこの人たちは理解しようとし
ない。

ですが、「国債は100%円建てなんですよ」という理屈を用いれば、話は変わってきます。

「いざ国債の償還が難しくなったら、日銀が日銀券を刷って国債の買い取り(買いオペ)を
行えば済む話でしょう」と。100%円建てなんですから、返しそびれることはありません。

しかし、その例は極論であり、いざそのような事態になったら、という夢のようなお話なの
に、この事例に対しても「そんなことになったらインフレになるんじゃないか」とか、なん
ていうやつがいる。

だけど、インフレって、「GDP(=日本の消費の総額)が増加している事なんですよ」と
言うことにそういう人たちは気づかない。景気が順調に回復している姿を示す言葉こそイン
フレなんだ、ということに。

日本の財政が抱えている問題点は2点あります。

1点が、少子高齢化が原因で、2,025年(団塊の世代=第一次ベビーブーム当時に生まれた
人たちが後期高齢者となり始める年)に圧倒的に不足すると試算されている医療・介護の為
の財源。

2点目は財政が云々言う前に、何よりも優先しなければならない国民の生活=経済の事。
財政を大切にして国民の生活を犠牲にする今の政治のやり方を変えないと、益々国民の生活
は疲弊してゆくと思います。

この回答への補足

おお、これは気づかなかったです。GDPって冷静に考えたらインフレが起こらないとありえないですね。
さらに国債が100%円ならば、円という通貨の無限の発行権を持つ日本はデフォルトしない(できない)ですね。

デフォルトってそんな甘いもんじゃないですよねぇ。みんな簡単にデフォルトデフォルト言い過ぎです。

補足日時:2011/09/16 04:34
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確かに、約10兆円程、借り換え債という形で、引き受けしています。


これは、財政法第5条の但し書きにある規定が適用されていますから、違法でもなんでもない。

ジンバブエのケースは、悪性インフレを伴っている状況ですから、普通は、中央銀行国債引き受け型の悪性インフレと想像はできると思う。

一国の需要が、引き受け型の需要で膨らむ一方で、一国内の生産能力は、短期的には限定的で、
過度な輸入圧力がかかれば、財政収支は悪化、国際収支は悪化、インフレのトリプルパンチで、
価格体系は乱れて、経済は混乱する。

だから、このジンバブエのケースは、私の感覚だと、中央銀行引き受け型の財政破綻と考えるわけです。

日本の場合、国内の生産能力を超えた中央銀行の国債引き受けになっていない。物価もデフレ状況で、国際収支(経常収支)も黒字で、デフレギャップが、約20兆円ありますから、仮に、復興債を発行し、日本銀行に直接引き受けさせても、財政法第5条の但し書きの適用と、デフレギャップの穴埋めでおわり、悪性インフレを引き起こすとは考えられないと思います。これが、日本とジンバブエの違いではないでしょうか?
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この回答へのお礼

つまり、日本がジンバブエみたいなハイパーインフレになるには、相当な壁があるという事ですね。

お礼日時:2011/09/17 15:51

>ジンバブエは、財政は破綻してしまいましたが、国債はデフォルトしなかった、と言います。



これは本当でしょうか?

ジンバブエは独裁国家で独裁者が勝手にお金を刷ってばら撒いたのでハイパーインフレになった国ですよね?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%B3% …

一年で10倍100倍でもなく何百万%とかインフレなら一年満期の国債でも元本+金利を返すのは簡単でしょう。なのでお金を刷れば返せるのでデフォルトはないかもしれません。またそのインフレ下で額面で買う人はいるのでしょうか?(実質金利というか利回りはインフレ率を上回らない損をします)

具体的なソースをお願いします。

国債は国内で消費といいますが。ジンバブエの場合は海外には相手にされないというのが現実ではないですか?

あまり国や経済のシステムが違う所見ても参考にならないと思いますが

財政が破綻というのは、歳入の一部の国債がデフォルトすると次の国債を買ってくれる人がいないので歳入不足で支払いが出来なくなるということではないでしょうか?

この回答への補足

「国債が国内で消費されている」のは、確かに海外から相手にされていないからですね。
ちなみに日本の国債は94%が国内で消化できています。

存在しない事を証明するには悪魔の証明が必要ですが、この場合は「デフォルトしたはず」という意見が絶対に通らない事で証明できます。デフォルトしたというニュースも資料もありません。
米ドルを通貨にする事で、ハイパーインフレは一応の収束を見せます。

「ハイパーインフレになった」という事は経済が破綻していると言っていいのですが、だからの言ってデフォルトするわけではありません。ハイパーインフレしても、しなくても、デフォルトはあったり無かったりします。

IMFに介入された韓国は当時デフォルトしませんでした。ギリシャはデフォルトしそうですが、ハイパーインフレではありません。

ハイパーインフレとデフォルトはイコールではありません。

補足日時:2011/09/16 04:23
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財政破綻=デフォルトと普通考えますから


財政破綻して、デフォルトにならなかったとすれば、
財政当局が金融当局に、新発赤字国債を強制的に引き受けさせて、
悪性インフレのインフレを招いたと考えられる。

金融当局が、利払いの為の新発赤字国債の引き受けを引き受けなければ、
デフォルト確実ですから、事実上の、デフォルトと考えて良いと思う。

日本の場合、貯蓄主体が、家計と企業があり、その2主体が金融機関に預金という形で資金を回しているので、その資金で国内の新発赤字国債の資金需要を吸収している。

従って、この余力がある限り、国内投資家は、新発赤字国債を引き受けることが可能と考えてよい。

この回答への補足

短く解りやすい投稿ですね。ありがとうございます。

一応、借換国債を発行する事で日銀は国債を引き受けることができています。日銀の保有資産の中に国債が存在するのはその為です。
直接引き受けではなく、国債の償還分を国債発行で引き受けてますね。

補足日時:2011/09/16 04:34
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>日本の場合も94%の国債を国内で消化しているので、デフォルトはほぼありえない、


>と考えてよろしいのでしょうか。

そうですね、「ほぼありえない」が正しいです。

94%が国内で消費されているということは
金利の94%は国内の法人、個人に支払われるということ

他国の通貨で資金調達をするならまだしも、自国の通貨建てで
資金を調達しているのだから、「ほぼありえない」しょうね。

まぁ、残りの6%の割合が極端に大きくなるのであれば、問題でしょうが…


>財政破たんの定義とは、国債のデフォルトなどではなく、
>すなわち日本の財政が抱えている問題点は、国債のデフォルトではなく、
>別にあるという事になるのですが、この答でよろしいのでしょうか?

よく言われることは、インフレが起こるというものです。
ただ、需要>供給の状態にならないとインフレになりづらいという
現実があり、今の日本だとこれには当てはまらないかなと思われます。

ただし、将来、日本の労働力が減少し始めると需給のバランスが改善されるので、
インフレになっていく可能性があります。

この回答への補足

労働力が減少した場合、単位あたりの労働力を増加させないといけないので、これまで以上に投資が必要になりますね。これが出来れば、日本の未来もちょっとは明るいんじゃないかと思いますが。

結局、日本の経済の問題点はデフレが続いている事と、それを打開する経済政策が打てない事、労働の効率が悪い事、まあ他にもありますけれど、デフォルトとかハイパーインフレじゃないですよねぇ。

補足日時:2011/09/16 04:37
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