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炭酸飲料を飲むと歯が溶けるのではという話があります。
これに対する回答として
「飲む程度の時間だけ歯に触れている程度ならば、問題にするほどのものではない。」
という時間を軸にした説明を多く見かけます。

では温度での違いはあるのでしょうか?
私はよく電子レンジで熱くして飲んだりするのですが、どの程度違いがでるものなのか気になりました。
同様の質問が見当たらなかったので、新たに質問させていただきます。

A 回答 (2件)

 電子レンジで,炭酸飲料を加熱すると,二酸化炭素が気体として,外に出ます.


 購入時に,冷やした炭酸飲料を自宅に(振らないで)持ち帰って,フタを開けると,勢いよく気体が漏れますよね.
 実は,ジュースは成分変化しないように,反応しにくい窒素で充填しています.
 その窒素と同時に,暖まった分だけ二酸化炭素が液体中から,気体となって,漏れているのです.
 つまり,炭酸飲料の二酸化炭素濃度が小さくなっています.

 それと同じ原理で,密閉した炭酸飲料で,電子レンジで炭酸飲料を加熱すると,なおさら,炭酸飲料中の二酸化炭素が気体となり,フタをしたままで,長時間加熱しすぎると爆発しかねません.
 【歯が溶ける】というのは恐らく,歯の石灰質のカルシウムと炭酸と反応して,炭酸カルシウムの沈殿が起きるからというものでしょう.

 同じ炭酸濃度で温度が異なった場合、加熱した分だけ炭酸がエネルギーを余計に持っている状態ですから,普通の温度よりも反応しやすいということになります.

 Ca2+ + CO3^(2-) → CaCO3 + Q (発熱反応)

 さて,加熱すると炭酸濃度が小さくなりますが,CO3^(2-)自体の反応エネルギーは高くなり,沈殿物生成時に発熱反応となり,炭酸を暖めます.さらに,二酸化炭素を追い出し,炭酸イオン濃度がますます小さくなります.これを繰り返すと,残り少なかった炭酸イオン濃度が,沈殿反応(歯が微量に解ける)を仮に起こしたとすると,デフレスパイラルのように,炭酸イオン濃度が限りなく小さくなり,最後は無視できるようになります.

★よって,加熱すればする程、残っている炭酸飲料中の炭酸イオンの濃度が小さくなりますので,その残りの炭酸イオンのエネルギーが加熱されて反応しやすいといっても,実際に歯が解ける量は,極微量で高が知れているということになります.

 結論として,電子レンジで加熱した後の炭酸飲料は,普通の炭酸飲料よりも,炭酸の濃度が小さいため,歯が溶け難い.ということです.別の表現をすれば,普通の炭酸飲料よりも,炭酸の濃度が小さいため,歯が解けるまでの時間が,通常よりも掛かり過ぎるということです.飲む時間を考慮すれば,炭酸飲料が歯に触れる時間が短いので,電子レンジで炭酸飲料の方が,尚更,歯が溶け難くなるということです.

※ただし,電子レンジでフタをした炭酸飲料の加熱はお止めになることをお勧めします.
 爆発して,電子レンジの他にも人を巻き込むような被害が及んだら大変です.
 (そんなことは解り切っている!とご存知でしたら,申し訳ありません.)
※炭酸飲料を耐熱コップに移したり,フタを空けた状態で加熱されるのでしたら全く問題ありません.
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以上,思考実験による温度と濃度との関係より,炭酸飲料では,飲むくらいの時間であれば,
 加熱しても,歯が溶け難い.という結論を得ました.
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温度上昇による反応速度の違いはあると思いますが、いずれにせよ飲む程度の時間や口内環境から歯が溶けることはまずないです。

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