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最近「医龍」という漫画を友人から紹介してもらい、全巻を読みました。
医療に関しては全くの素人なので、専門用語等は読み飛ばしていたのですが、作中で何度か、外科手術の途中で外科医の消毒が間に合わないため、手を貸せない(緊急を要するため間に合わない)というシーンがありました。

そこでふと気になったのですが、外科手術の際の消毒というのは、どれぐらいの時間がかかるのでしょうか?
作中で、緊急のため最低限の消毒で構わない、というようなシーンもあり、私が想像していたような、消毒液の中に手をつけて・・・というような単純な消毒ではなく、いくつかの段階に分けて消毒を行う必要があるのだろうなと思うのですが、できればどのような工程で消毒を行うのかも教えて頂けると幸いです。

※一纏めに外科手術といっても、内容により必要な消毒の段階が異なるのかもしれませんが、作中での手術は、基本的に心臓外科での大手術といった感じです。

素人の興味本位で恐縮ですが、よろしくお願い致します。

A 回答 (4件)

こんにちは、今は辞めましたが元の職場が手術室でした。


(医師でも看護師でもありませんが、看護師さんのお手伝いと手術後の手術室の掃除と消毒が仕事でした。)

これは手術をする医師や看護師さんの消毒のことだと思いますので、そのつもりで回答します。

私のいた病院には「中央手術室」という手術室が集まったエリアがあり、そこに入る時には滅菌されたスクラブという手術着に着替えます。手術室エリアは他の病棟や廊下とは隔絶された二重扉の奥にあります。

着替えたら二重扉を通って入ったら、手洗い場でまず肘の上まで水洗いします。
次に殺菌作用のある洗剤で、手指から手のひら、手の甲、手首、肘の上までを洗います。
その後に消毒用の洗剤(イソジンの手洗い用。うがい用とは違って泡立ちます。)を滅菌されたブラシに取り、指の間や爪の間、手のひら、手の甲、手首から肘の上までをくまなくゴシゴシ洗います。
肘まで泡だらけになったところで、泡を洗い流して、滅菌された専用の使い捨てタオルで、手の先から肘に向かって順番にふきます。(手術室の手洗い場はセンサー式で、手を触れずに出したり止めたりできます。)

手が拭けたら吹き付け式の消毒液を手になじませて、担当の部屋の前で使い捨ての手術用滅菌ガウンを着せてもらいます。
この時もガウンは滅菌状態で袋に入っているので、内側を触らないように袋を開けて中の紙包みを開け、袖を通したら手を消毒した看護師さんが、ガウンの外側とヒモ部分をのばして首の後ろと背中のヒモを結びます。

最後に腰のヒモ(触らなくて良いように、ヒモの先に紙がついてます。)を持ち、着る人がくるっと回ってヒモを受け取り自分で結びます。
首や背中のヒモを結んでもらっている時に、滅菌手袋を出してもらって、手袋の外側を触らないようにガウンの袖に被せるようにはめて出来上がり。
キック式のドアから手術室にはいります。

スクラブと靴下(手術室専用)以外は、ガウンもタオルも手袋も全て使い捨て。
手術がひとつ終わったら、部屋を出る前にガウンも手袋も外して感染物用のゴミ箱に捨てて出ます。
ちなみに消毒や入る時の服装等は、外科手術に限らず眼科の短い手術でも、泌尿器科でも、要はどの手術でも変わりありません。どんな手術でも、消毒は徹底的に念入りに、同じようにします。
確かに12時間以上かかる長い手術もあれば、白内障のように20分で終わってしまう手術もあります。でも難しい手術だからすごく念入りに、短くすぐに終わる手術だから簡単に、ということはありません。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。

なるほどー
どのような手術でも徹底した消毒が行われるんですね。
一度消毒を行ったら、ガウンや扉なども触れないんですね。。。
経験者の方ということで、とても分かり易かったです。

大変参考になりました!

お礼日時:2011/11/18 20:59

術者の消毒でしょうか?普通は「手洗い」と呼ぶことが多いように思います。



まず、通勤などで外へ出歩いて、外のほこりをかぶった衣服を脱ぎ、ゆったりとした半袖の衣服(これは何という名前だろう?)に着替えます。テレビドラマなどで、手術が終わった後で着ている、半袖で襟が大きく開いた衣服です。

次に手を洗います。
まずブラシを使って水で両手の肘の上までよく洗います。これが2~3分程度です。次に、ブラシを新しいものに替え、消毒セッケンを使って片手をよく洗います。次にブラシをまた新しいものに替え、もう片方の手をよく洗います。左右2~3分ずつかけて洗います。滅菌したタオルか不織布で手を拭きます。

次に、滅菌された手術着を着ます。これはアシスタントに手伝ってもらいながら着ます。手を洗ったと言っても、毛穴の中やつめの間の細かい部分の奥にいる細菌をすべて洗い流すことはできませんから、手は手術のためにはまだ不潔であるとみなします。不潔な手で手術着の表面に触ってはいけません。裏面のみを触るようにして手術着に着替えます。
これには2分程度かかります。
そして滅菌された手袋をつけます。これも手袋の表面には絶対に素手で触らないようにしながら手にはめます。これは1分程度でしょうか。

合計すると最低でも10分程度かかります。
オペ中の緊急事態に際しては、1秒を争うような状況ならば「手洗い」が間に合わないので手伝わない、ということはあり得るかもしれません。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。

10分程度かかるなら、確かに頻繁にとはいかなくとも間に合わないという事もありそうですね。
原案の方は元医師のようなので、漫画の演出上の話という訳ではなさそうですね。

大変参考になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2011/11/18 21:11

質問内容から察するに、術者の手の消毒ですね。



術者の手洗いは、ヒビテンやイソジンなどの消毒液をブラシにまぶし、指先から肘にかけて左右の手(腕)を徐々にブラッシングしていきます。

指先の特に爪などは、細菌が多く付着してますので、そのような個所から始め、肘に向かって丁寧にブラッシングしていき、その一連の動作を計3回両腕に行います。

そこまでしても滅菌は十分ではありませんが、、、、

心臓の手術、整形外科の関節置換術、腎臓移植など、術中の細菌感染は患者が重篤な状態になる可能性があるので、術者の手洗いは重要です。

だいだい、手洗いに7~8分程度の時間を要します。

手洗いが終わったら、滅菌タオルでよく手や腕の水をふき取ります。

ふき取る動作にも手順があり、かなり面倒です。

緊急の場合は、手洗いせずに、いきなり滅菌手袋をはめても構いませんが、前もってわかっている定期手術なら、しっかり手洗いは行うべきです。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。

やはり結構な時間がかかるのですね・・・
そこまでしても十分ではないというのは少し驚きました;

大変参考になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2011/11/18 21:19

質問の内容がよく分かっていないかもしれませんが、術野の消毒であれば、イソジンなら塗ってから1~2分くらいで有効です。

クロルヘキシジンならそこまでも待ちません。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。

言葉足らずで申し訳ありません;
術者の手の消毒についての質問でした。

他の方の回答にも出てきましたが、術野の消毒にもイソジンを使うんですね。
うがい薬のイメージしかありませんでしたが、実は凄い消毒薬!?

お礼日時:2011/11/18 21:04

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