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財政非破綻論者の方にお聞きします。

リチャード・クー氏や三橋氏などの本を読むと、このデフレ下で増税や
財政再建などもってのほか、財政出動、国債発行してデフレを脱却
すべきだ、という論です。

デフレを脱却すれば税収も自然増、またインフレになってから増税
すればいい、と。

私も納得はしていますが、それにしても1000兆円にもなる借金、
インフレになれば金利も上がるわけです。どう返せるのか、いまいち
説明不足な感じを受けます。

と言って増税でなんとかなるわけでも(却って税収が減った97年ごろ
の再来?)ないと思いますし。

素人考えでは、
・デフレ脱却によって税収の自然増と、公共投資が削減可能になる
 インフレになってからの増税を含めて単年度黒字化、借金返済へ
・インフレということは名目GDPも増える、これにより財政赤字の対
 GDP比は減少
・そんなこんなでGDP800億、借金900億ぐらいでバランス?
 (対GDPでその程度なら危険領域でもない)

なんてあたりかな、でもそううまく行くのか?と思うのですが。
この辺、どのようにお考えでしょうか?

A 回答 (10件)

国債発行を減らせば、当然それに応じて需給バランスから長期金利は低下へ向かいます。

デフレ脱却からインフレへの動きの中では当然国有財産も価格が上がりますので、これまで経済対策として買い入れてきた金融資産や不動産などを市場へ売却できます。またリチャード・クー氏が無駄な公共事業が好ましいような発言をしていたのは、インフレ期に直ちに削減できる内容の公共事業という意味合いも含まれていたようにも思います。場合によっては必要な公務員宿舎でさえも一時的に売ってしまっても大した問題でもないでしょう。国会議事堂を売って他県へ移転してしまっても良いわけですし。まぁ手段はいくらでもあると思いますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

> 国債発行を減らせば、当然それに応じて需給バランスから長期金利は低下へ向かいます。

言われればそうですね。インフレ=高金利と思い込んでました。
が、インフレ=低金利では魅力なし=だから金利アップ、ですよね?
なんか鶏と卵になってきた、、、?

お礼日時:2012/02/01 23:56

財政出動、国債発行はバブル崩壊後、何度も行って


いますが、デフレを脱却できていません。
この方法が効果がない事は証明されています。
ただ、今のデフレはいずれ悪い形でのインフレに
移行していくと予想しています。

インフレになってから増税という意見ですが、インフレに
なれば好景気になるとは限らないです。
不景気でインフレ(スタグフレーション)という最悪の
状態になる可能性があります。
増税は難しくなりそうです。

個人的意見になりますが、日本はスタグフレーションに
なる可能性が強く、嫌でも強いインフレになると
予想しています。
その結果、国の借金は実質目減りしますが、国民の
生活は今とは比べられないほど厳しくなると思われます。

日本は世界で最も暮らしにくい国の一つになると考えています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

> 財政出動、国債発行はバブル崩壊後、何度も行って
> いますが、デフレを脱却できていません。
> この方法が効果がない事は証明されています。

でも、財政再建を掲げた97年の橋本政権で、増税した結果
却って税収は減ったのでは?その方法も効果なしなんです
よね、、、、

> 日本は世界で最も暮らしにくい国の一つになると考えています。

考えれば考えるほど、お先真っ暗という気がします。
他の先進国も同じなんでしょうけど。

お礼日時:2012/02/02 00:02

いろいろの意見を見聞きしますが、経済の予測は簡単ではなくて、結論から言うと誰かの美味しい意見でその通りにうまくいくことはなさそうです。



現在の日本経済を傷めている原因は、円高の他には、名目GDPの伸びゼロとデフレとが挙げられており、そのような環境下で税収が増えず、国の借金(国債)が急増しています。

財政出動(国債発行)によってデフレを脱却することが出来れば確かにベストです。一時的に国債が増えても景気が良くなれば税収が増えて借金は減るという考え方です。それは過去に(フーバーダムが良い例で)不景気の際に一般的にとられて来た方法です。

でも現在の日本を考えてみますと、すでに財政出動(国債発行)を慢性的に続けて来ているわけですがデフレを脱却出来ていません。十年間に及ぶ名目GDPの伸びゼロという「実績」が結果です。名目GDPの伸びゼロでは税収が増えるわけがありません。国債発行による震災復興需要も期待されてはいますが、一時的な効果と考えられています。

やむを得ず消費税増税という話しになっているわけです。残念ながら景気を冷やしてでも借金は減らさねばという事態なのです。金融の世界は目に見えないところで動く部分がありますから、借金の放置は怖いのです。

まとめとして「名目GDPの伸びゼロが長期化したときの対策」としては借金大国の財政出動(国債発行)は副作用の割に効果がないと考えられます。

別途の対策である日銀による低金利策も効果がありませんでした。日銀への過度の期待(インフレ目標)もおそらくダメなのです。市場はもはやお金を必要としていないのです。

なにかやるとしたら、円高(産業の空洞化)や少子化(需要の縮小)の影響緩和に実直に取り組まないとダメな状況と考えられます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

> いろいろの意見を見聞きしますが、経済の予測は簡単ではなくて、結論から言うと誰かの美味しい意見> でその通りにうまくいくことはなさそうです。

そうですね、いろいろな経済本を読み漁っていますが、なんかプロ野球の優勝予想に似て、
誰もがもっともらしいことを言うけど当たるかどうかは、って気がします。


> やむを得ず消費税増税という話しになっているわけです。残念ながら景気を冷やしてでも借金は減らさ> ねばという事態なのです。金融の世界は目に見えないところで動く部分がありますから、借金の放置は> 怖いのです。

実際、そうなんでしょうね。逆効果も見えているけど、市場になんらかの「手を売っている」と
いうメッセージを送る意味はあるのかと思います。
でも、単純計算で5%で12.5兆円という見せ金をもってた方が、フタを開けたら却って税収減
(もしくは微増程度)という結果を見せ付けるよりマシなのかも、とも。

お礼日時:2012/02/02 00:10

 バブル経済への道を歩んでいた時、今と比べられないほど好景気でややインフレだった時期に、財政赤字による国債の累積額が200兆円になり、「行政改革」・「財政改革」が叫ばれていました。



 それが、バブル最盛期になって、借金による未来の消費の前倒し効果で、将来発生するはずの税収が借金による経済投資の回転加速で、短期間に激増して国家財政支出と税収が一時的に、ほぼ同額になりました。
 まともな人間なら、未来の税収を先取りしている状態ですし、経済が過熱していますから、国家財政の支出を切り詰め、累積赤字国債をどんどん返済します。
 しかし、中央官僚は、行政改革による首切り・権限縮小を行わず、「行財政改革成功」と公言し、与党政治家もその税収を、如何に「自分の地元にばらまかせるか」に知恵を絞るだけでした。
 
 「ふるさと創生資金」や「グリーンピア」・「リゾート法」など、金をどうやってばらまくかを考えるのにエネルギーを集中していました。

 国民が監視して、単年度黒字化しても、バブルの頃のようにばらまきさせないとしても、現在の単年度赤字の額からいえば、あの昭和末期・平成初年のバブル期でやっと単年度黒字化したレベルですから、あの頃より団塊の世代が高齢化し、年金・医療費の増加、産業の空洞化などで、財政赤字額があの頃の倍くらいになっている現状では、あのバブル期の2倍くらいのバブルを永続させる位でないと、自然税収増で単年度黒字化することはありません。

 また、アメリカ発の世界バブルの最中(現在の世界経済の状態は、その反動です。)ですから、不況というよりも世界バブル経済後の、水平飛行という状態で、過去の異常なバブル期を基準に現在が不況と捉えてはいけません。

 その証拠に、あなたが日々の生活のために、買い物をしていれば明らかですが、食料品やエネルギーは、確実に値上がりしています。
 デフレと言われるのは、新製品として発売された10年前の30インチ液晶テレビが35万円したのが、現在3万5千円になっているという、1度きりしか買わない製品の値下がりを物価統計時に算入しているからです。(近いうちに、液晶テレビは物価計算の対象から外され、より値段の高い有機LEテレビを物価計算の対象物とするでしょう。)
 このように、日々の暮らしに必要な物を基準に物価スライドすれば、ただでさえ崩壊寸前の年金支給額が、毎年数パーセント上がって、崩壊待ったなしとなってしまいます。
 年金生活者がほとんど買うことのない工業製品を統計に算入して、「デフレ」であると言いって、年金支給額を削らないと、現実問題として財政が成り立たないのです。

 2011年、貿易収支が大幅赤字の現状では、資本収支の黒字などを含めても、最終的な国際収支は赤字になる可能性大です。
 そうなると、輸入物価高による産業空洞化のもとでのインフレになり、この段階で増税すれば、デフレ下の増税よりも一層ひどいことになります。

 日本の輸出する工業製品は、海外の国にとって買うのを先延ばしすることのできるものが多いですが、輸入する食糧・エネルギーを買うことは、日本にとって先延ばしできません。
 今後日本が経験するインフレは、日本国内の好況・不況によるものではなく、海外から輸入する必需品が高くなることで発生するインフレであって、日本の活性化にはつながらないと覚悟しておくべきです。
(現在の円高によって、なんとか輸入インフレになるのが、やっと抑えられている状況です。)

 この最後の円高を機会に、大企業や資産家は、日本国内の資産を海外にどんどん投資しています。
 いずれ、工業製品の生産も海外に移転してしまった日本国内では、円安になった時、一気にインフレが始まるでしょう。国内に生産設備があれば、その円安を利用して海外に製品を売ることができて、生産が復活しますが、工場の海外移転が進めば、円安になっても生産は復活しません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

産業の空洞化や、グローバリゼーションによる日本人の年収低下(じゃないと新興国など
と戦えない)は怖い話ですよね。

借金を返せるかどうか、なんて心配してる場合じゃないってことでしょうか、、、

お礼日時:2012/02/02 00:23

言葉尻を捉えるようですが、



#4のお礼>借金を返せるかどうか、なんて心配してる場合じゃないってことでしょうか、、、

私としては、何でそんなことを今心配する必要があるのかというのが疑問です。借金が多いことで今現在何が問題になってるのでしょう。多くの人はマスコミに乗せられて、将来は大変な事態になると思わされてるような気がする(マスコミには悲観的で不安を呷る記事が多い)が、はっきりいえば将来のことは誰も分からないので、将来大変だと悲観するのはかなりが無駄な行動だと思っています。そもそも将来予想なんて殆ど当たった事がないし、借金で日本は大変なことになるというのは20年前から言われてるのですが。
将来予想が当てにならないのは、現状をきちんと認識しないで予想してしまうことも大きな理由だと思っています。将来日本が経常赤字になると言う人がいますが、2011年の貿易赤字が大災害と言うかなり特殊な要因に基づくこと、地震で日本からの製品出荷が止まると海外の工場も止まってしまうなど製品競争力が高いこと、円高により海外への投資が拡大し将来的な経常黒字の拡大が見込まれていること、などの状況で何故経常赤字に転落してしまうのかきちんとした理由が欲しいところです。

以上から、私は国の借金なんてどうでもいい(少なくとも短期的には)それよりは、今現在の問題であるデフレとそれに伴う不況、特に悪化した失業率を何とかして欲しいというのが希望です。
そのためには公共事業の増加が第一で、それにより借金の圧縮(GDP比での)も期待できると思っています。なお、公共投資は借金を減らすのに効果はないと述べてる人がいますが、効果を出すためには、ある程度の規模が必要で、従って、期間も長くかかります。短期でちょこちょこ公共投資をしただけで効果がないと判断するのは誤っています。(この辺のことは、三橋氏の本にも載っていたと思います)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

おっしゃるとおり、マスコミに踊らされて危機感を持ち、経済本を読み
漁ってるところです。経済が判らないままじゃ大変なことになるかも
しれないと。

で、今のところ、リチャード・クー氏や三橋氏の考え方が一番納得でき
てるんですが、1000兆もの借金についてちょっと楽観的すぎるんじゃ
ないかと。悲観を煽る本も多く読んでますので、、、

その辺を、みなさんどうお考えかと思って質問させてもらいました。

> 公共投資は借金を減らすのに効果はないと述べてる人がいますが、
> 効果を出すためには、ある程度の規模が必要で、従って、期間も長くかかります。

けっこうな期間、額を既に投資してるんじゃないでしょうか?

お礼日時:2012/02/03 23:29

仮にこの国の「借金」とやらが1000万円あるとして、ですね。



まずは、その「借金」を減らす必要があるのかどうか。・・・っていうか、大体tm1969さんが
記していらっしゃる通りかと思います。

無理に減らす必要はないですよね。
短期的に国債を発行して財政出動を行ったとしても、そのことで経済が自律的回復を行うので
あれば、おのずと国債の発行額は減少します。

税収内で賄うことさえできれば、減ることはあっても増えることはないでしょう。
おっしゃる通り、名目GDPさえ順調に回復、および成長すれば、対GDP比も減少します。

そもそも、国債の発行残高は、増えることさえなければ、きっと誰も文句は言わないと思う
のです。ましてその状況の中でGDPが成長しているのなら尚。なぜならそういう状況が生ま
れたとしたら、それはすなわち景気が回復していることを意味していますから、国民が好景
気を享受できているからです。

自分たちの生活が苦しいから国民はぶつくさ文句を言うだけ。自分たちの生活が安定しさえ
すれば誰も文句は言わないはずです。よほどのサディストでさえなければ。

経済が成長する中であれば、多少増税したとしても、そのことで国民が苦しむことはそんな
にないでしょう。つまり、将来的にいつか不景気が訪れる時のため、その時こそ財務整理を
行っておくのです。

実際、安倍内閣、福田内閣当時はそういう状況にありました。だからこそ福田内閣下で増税
に対する議論が始まりましたし、近年であれば、もっとも増税を行ってもよいタイミングで
あった、と言えるかもしれません。直後のリーマンショックさえなければ。

経済の成長戦略は、その仕掛けが後に延びれば伸びるほど、必要な水準にまで経済が回復す
るのにより多くの時間を必要とするかと思います。

そもそも増税の話をするより先に経済の成長戦略を十分に議論することのほうがよほど今の
今国にとっては大切なことだと思うのですが。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

> 税収内で賄うことさえできれば
> 経済が成長する中であれば

そうなんですけれど、、、これができれば、ですよね。

リチャード・クー氏は、バブル後に財政出動をやってきたから
GDPが維持できた、とGDPが減らずに済んだことを評価してますが、
このままGDPを維持するだけのために財政赤字が増え続けたら、
と考えてしまうんです。

お礼日時:2012/02/03 23:43

>> 国債発行を減らせば、当然それに応じて需給バランスから長期金利は低下へ向かいます。


>言われればそうですね。インフレ=高金利と思い込んでました。

一応付け加えておきますと、ここで書いた低下とはインフレで多少加熱気味に金利上昇が起こったとしても発行を減らせば適正水準への調整へ向かうという意味です。
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この回答へのお礼

はい、ありがとうございます。

お礼日時:2012/02/03 23:46

No.6です。



済みません、冒頭で1000兆と記すところを1000万と誤植していました。

>このままGDPを維持するだけのために財政赤字が増え続けたら、
>と考えてしまうんです。

う~~ん・・・だとすると、結局質問の本旨は財政が破たんするのか、しないのか、という
ところにあるのでしょうか。

>> 税収内で賄うことさえできれば
>> 経済が成長する中であれば

>そうなんですけれど、、、これができれば、ですよね

添付資料を見て頂ければわかると思いますが、公債発行残高が税収を上回っているのはリー
マンショックの後だけで、それまでは税収のほうがずっと多かったことはご理解いただけま
すよね。

ちなみに税収が右肩上がりに増えている時期は経済が成長している時期を指し示していま
す。リーマン後が異常なだけで、公債が税収内で賄われ、経済が成長するのは本来であれば
当たり前の話。これをなぜ

>これができれば、ですよね

という風に危惧なされるのか。それが私にはわかりません。

財政が破たんするかしないか、という理屈で行けば、公債が100%円建てで発行されており、
この国に日銀が存在する以上、日本の財政を破綻させることは不可能です。
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No.6です。



済みません、冒頭で1000兆と記すところを1000万と誤植していました。

>このままGDPを維持するだけのために財政赤字が増え続けたら、
>と考えてしまうんです。

う~~ん・・・だとすると、結局質問の本旨は財政が破たんするのか、しないのか、という
ところにあるのでしょうか。

>> 税収内で賄うことさえできれば
>> 経済が成長する中であれば

>そうなんですけれど、、、これができれば、ですよね

添付資料を見て頂ければわかると思いますが、公債発行残高が税収を上回っているのはリー
マンショックの後だけで、それまでは税収のほうがずっと多かったことはご理解いただけま
すよね。

ちなみに税収が右肩上がりに増えている時期は経済が成長している時期を指し示していま
す。リーマン後が異常なだけで、公債が税収内で賄われ、経済が成長するのは本来であれば
当たり前の話。これをなぜ

>これができれば、ですよね

という風に危惧なされるのか。それが私にはわかりません。

財政が破たんするかしないか、という理屈で行けば、公債が100%円建てで発行されており、
この国に日銀が存在する以上、日本の財政を破綻させることは不可能です。
「財政赤字:デフレ脱却で返せる?」の回答画像9
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

添付資料が見えないのですが、
> 公債が税収内で賄われ、経済が成長するのは本来であれば
当たり前の話。

危惧するのは、この辺ですね。国債を発行して経済を下支えする
ことはできても、成長するのか?と。この20年で財政赤字は
膨らんだ、GDPは減ってはいないけど増えていない、これを続け
て未来はあるんだろうか、と。

財政破綻は無い、というのは承知してます。ただ、非破綻論に
納得し切れないのが、「楽観的すぎるような?」という点なんです。

お礼日時:2012/02/06 23:31

>財政破綻は無い、というのは承知してます。

ただ、非破綻論に
>納得し切れないのが、「楽観的すぎるような?」という点なんです。

本当に「楽観的すぎる」者たちこそ、破たん論を振りかざしている連中なのかもしれません
よ。

本当に破綻することに危うさを覚えているのなら、「破たんさせないためにはどうすればい
いのか」と必死に考えるはずです。

私は、この国が破綻するとしたら、それは財政の問題などではなく、「国民が労働する意欲
を失ったとき」だと思います。それは、同時に国債で財政を賄うことのできる限界が訪れる
ことを意味しています。

私は、いわゆる「非破綻論」が正しいと思っていますし、経済を立て直すために国債の発行
は当然必要だと思っています。

ですが、同時に「消費税は増税しなければならない」という思いも非常に強い人間です。
矛盾するようですけどね。

というのも、人口構造が原因で、かなり近い将来、必ず訪れる「医療費」と「介護費用」が
圧倒的な財源不足に陥るとき。その時に財源不足に陥らないよう、今からその財源を賄うた
めの準備に入っておかなければならないことを知っているからです。

同じ消費税でも、さまざまな考え方があります。

・消費税増税をすれば経済を圧迫する。増税などするべきではない。
・年金制度はいずれ破たんする。最低保障年金の財源を確保するため、消費税増税が必要
だ。
・このままでは財政が破綻してしまう。借金を返すため、消費税を増税しなければならな
い。

そして、私のようなものが主張する
・人口構造の問題で、近い将来、社会保障の財源が圧倒的に不足する日が来る。その日のた
めに速やかに増税を行えるための準備を整えておかなければならない。

さて、どうでしょう。一つ目の、「消費税増税が経済を圧迫する」という意見は私もそうい
うスタンスをとっています。だから、「景気が回復するまで(というよりも自律的に経済が
回転し始めるまで)増税は行うべきではない」と考えています。

ですが、2番、3番は誤りだと思っています。年金は破綻することなどありませんし、消費
税を増税したりすればかえってこの国の経済を疲弊させ、余分な財政出動を要求されること
は想像に難くないから。

ですが、それと同時に近い将来(2023年~)、医療・介護費が不足する、という事実に
は明確な根拠があります。そのために、医療・介護費の財源として、景気の良しあしの影響
を受けにくく、かつ恒久的に、安定した収入が期待できる財源=消費税が必要なのです。

2023年という年数は、敗戦直後。家庭の生産を手伝わせるため、家庭の人数が大量に必
要とされた時代に生まれた子供たち。すなわち「第一次ベビーブーム」の人たちが大量に
「後期高齢者」つまり、75歳となり始める年です。

この年までに、この国に、なんとしても「消費税増税に耐えられる経済力」を身に付けてお
いてもらわないと、本当に困るのです。この時に不足すると考えられている財源が、消費税
の税率にしておよそ4%分。GDPに換算すると3%ほどの金額になります。

「経済が自律的に回転する」として、その判断する目安は、GDPの成長率が、継続して
3%以上を維持すること。これが毎年、継続的に実現され始めて初めて「消費税を増税して
も構いませんよ」というGoサインが出た、と判断できるわけです。

さて、ひょっとすると一つ疑問をお持ちかもしれません。
「じゃあ、その財源はどうしても消費税じゃないといけないの」と。

実は、その考え方の一つとして、「社会保障のために継続的に国債を発行し、社会保障の分
野だけ国が直接面倒を見る」という考え方があります。

ところが、改めて最初の内容に戻っていただきたいのですが、

>私は、この国が破綻するとしたら、それは財政の問題などではなく、「国民が労働する意
>欲を失ったとき」だと思います。それは、同時に国債で財政を賄うことのできる限界が訪
>れることを意味しています。

と私は記しました。
実は、「国民が労働する意欲を失うとき」とは、すなわち「国民が生産活動を行わなくても
安定した生活が保障されるようになったとき」なのです。社会保障の面倒をすべて国が見る
社会システム・・・。旧ソ連や東欧諸国の経済システムを連想させますね。

破綻論者は、「破綻する、破たんする」と不安ばかりあおって、経済が自立的に回転するよ
うにするにはどのようにすればよいのか、という議論を一切行おうとしません。

もし、「楽観的」だとか、「危機感がない」という言葉をいうのだとすれば、こういった連
中のほうがよほど楽観的すぎますし、危機感がなさすぎると思います。すでに遊んでる場合
じゃないんですよ、と。

財政出動を是とする、私たちのような考え方の人間は、当然なぜ財政出動が必要なのか、と
いうことを懸命に頭を使って学びますし、また自信をもって周囲の人たちにも伝えます。

「景気」の「景」は、景色だったり、風景だったり、雰囲気だったりのことで、「景気が良
い」とか、「景気が悪い」っていうことは、すなわち景色や雰囲気が好ましければ「景気
が良い」。殺伐としていれば「景気が悪い」ってことだと思います。

景気を良くする最良の方法は、国民みんながこの国を「景気の良い国だ」と思い込むこと。
そのためには楽観的に考えることも必要なのです。

楽観的に考えることで、より良いアイデアも生まれてきますし、少々の苦難にも我慢ができ
るようになります。逆に悲観論に立っている人たちを見てください。

このサイトにもたくさんいますよね。「日本はほろんでしまうんじゃないか」「日本はこの
ままだと外資に乗っ取られてしまうんじゃないか」「このままだと将来の私たちの生活
は・・・」

ほんと、後ろからはたいてやりたくなります。もちろん慎重なのは大切なことです。です
が、慎重になりすぎて悲観的になる必要はないんじゃないでしょうか。

そんな暇があるんだったら、一生懸命働きましょうよ^^
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