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独学でクルーグマン『ミクロ経済学』を読んでいます。
だいたい半分くらい読み終わった所なのですが、解説がくどいくらい親切で大変気に入っております。
しかし、1か所どうもしっくり来ないところがあります。
「便益」という単語の定義です。

「便益」という単語が定義なしで登場し、それも少なからず登場するんです。
一応原著を参照してみると、 what he gains や gain という単語の訳だという事がわかりました。
一方、wikipediaを参照してみると、「費用便益分析」の訳が cost-benefit analysis となっています。
よく分かりません。
お堅い文章を読んでいるとき、異なる用語が同じ訳になる場合、それは大抵、学問用語ではなく日常語だと思っていました。
「便益」は学問用語ではなく、日常語の扱いなんですか?

似た様な単語、「利潤」 profit 、「効用」 utility との違いは分かっているつもりです。
当方、初学者なもので、おそらく相当初歩的なところでグズグズしているのだろう、と自覚はございます。
もしお力添え下さる方、いらっしゃいましたらどうかお知恵をお貸し頂けませんか?

A 回答 (3件)

その本を読んでいませんが


経済学では何かの帰結としての個人または社会の厚生の変化を調べることがよくありますよね。
例えばある財を購入することによる効用の変化とか
閉鎖経済から貿易を行う経済に移行したときの社会厚生の変化とか。
この変化は厚生の(純)増加(正負ありうる)に反映されます。
そういう厚生の増加を(net) gainと言うんじゃないないでしょうか。
一方、厚生の増加を、「収益マイナス費用」の形に分解できるとき
この収益部分をgainと言うこともあると思います。
私は後者の場合の収益を便益と呼ぶと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
あの、何となく言わんとする事は分かるのですが、
「厚生」というのは何ですか?
個人の物質的な生活レベルって理解でよろしいですか?
効用によって価格が決まり、財・サービスによって価格の変化が起きるような。

お礼日時:2012/02/29 14:31

私は神経質なのでまた書いてしまいますが…



最後の文は理解しました。
一応指摘すると、経済学における効用は既に1つの数値です。

「要するに「富とか楽とか便利とか得」らへんの、個人や集団にとって良い物事の総称と理解しました。」
それらに当たるのは厚生とか効用とか利潤です。
そういうものの「増加」をgainと言うのだと思います。
例えば、ある所与の状態における消費者の効用の大きさそのものを指してgainとはあまり言わないでしょう。
「彼が財の消費量をxからyに変化させたときのgain(効用の増加)はいくら」という言い方はすると思いますけれども。
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この回答へのお礼

度々すみません。
詳しく丁寧に解説下さいまして、ありがとうございました。

お礼日時:2012/03/02 17:56

個人の経済厚生は、個人の経済的状況の「望ましさ」を何らかの形で数値化したものでしょうね。


社会の厚生というのも(実際にどう定義すべきかは別として)考えることはできる。

なぜか厚生という言葉を何度も使ってしまいましたが、gainは、企業の利潤とか、端的に貨幣で測った利益の増加を表す場合もあるでしょう(それが誰の「厚生」の増加にどれだけ寄与するかはおいといて)。
一般化すると、考えている経済主体にとって大きいほど望ましいモノの増加とでも言いますか。
文脈で判断せざるをえません。

最後の
「効用によって価格が決まり、財・サービスによって価格の変化が起きるような。」
という1文は意味というか書かれた意図が分からないのですが…。
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この回答へのお礼

再びお手数おかけしてすみません。
最後の文は厚生の定義が分からなかったので書いたのですが、確かによく分かりませんね。
要するに「財によって変化する効用を無理矢理数値化したもの」という事なのですが、どうやら全く違った模様で。
「考えている経済主体にとって大きいほど望ましいモノの増加」=「便益の増加」ですか。
要するに「富とか楽とか便利とか得」らへんの、個人や集団にとって良い物事の総称と理解しました。

お礼日時:2012/02/29 22:08

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