毎週、妻とふたりして例の「清盛」を視聴しています。
私は『新平家物語』20数巻もわくわくして読んだことがあり(20年前ですが)、歌舞伎や文楽、日本舞踊観賞歴もかれこれ20年くらいです。
大体の歴史は知っていますが、(たかが)テレビドラマに、歴史資料を片手に見る気はせず、
妻と一杯気分を楽しみつつ見ていますが、さすがに妻から苦情が出ました。
分からない、つまらない、
という批評です。妻は寂聴さんの源氏を読んでいる最中ですが、まあ「歴史おんち」に近いでしょう。
それでも、私も正直「何がやりたいドラマかさっぱり」なので、妻の反応はよく分かります。
今回のもぜんぜん「やりたいこと」が伝わってきませんでした。
むかし「仁義なき戦い」というやくざ映画がありました。ぶっちゃけた話、源平など、やくざのあれと変わるところなしとみなせば、
あの映画のような演出のほうがいいのでは、つまり「テロップ」でこの人物は「保元の乱」で喉に刀を刺して自害することになるようなテロップを流すといった演出です。
要するに、「清盛」はどう見ても「面白くない」という事実は曲げらず(教養の高い人はいざ知らず)、
これを次回からも(かえるの顔になんとやらで)懲りずにみていて、少しは面白くなると期待できるのでしょうか。
金を返えせとは言わないが、時間を返せと言わずにすむものかどうかの質問です。
忌憚のないご意見を賜れば幸いです。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
平清盛を毎回楽しみにしている少数派の30代前半の男です。今回の平清盛がおもしろいという人の割合は、男性の場合は概ね歴史に興味がある人の割合と一致するのではないでしょうか。女性の場合は、ほとんどいないのではないでしょうか。かく言う私もドラマ的には全く興味がなく、俳優さんの誰が出ているのかわかりません。私が、おもしろいと思うのは、平清盛本人のストーリーではなく、その時代背景の変遷です。平安時代というと、桓武天皇の遷都から、荘園が発達し、藤原氏の台頭、院政がはじまり、なんや知らんうちに武士が台頭してきて鎌倉幕府にバトンタッチという大まかな流れは学校で習いましたが、日本国の一大転換点である武士の世の中になる移り変わりは、教科書ではほとんどわかりません。確か教科書の武士の記述は、摂関家の下で徐々に力をつけ政治にかかわるようになったとだけです。今回の平清盛では、細かい時代考証は別にして、どのように、武士の世の中に変わっていったのかを学習できるいい機会と思って毎回楽しみに見ています。そろそろドラマは保元の乱ですね。学校では、保元の乱と平治の乱で武士の地位を確立したと習いましたので、どんな風に時代の主役が武士になっていったのかが楽しみです。ところで、蛇足ですが、大河ドラマで日本の「高度経済成長」を取り上げてもらえるとすごくおもしろいんじゃないかと思います。私たちの年代では昭和の時代は遠い歴史です。感覚的には文明開化くらいの感覚です。歴史の教科書にもしっかりひとこと「高度経済成長という時代がありました」と載っています。でも、この時代は試験にはほとんど出てきませんし、授業時間も足りなく学校ではわかりません。学校では経済成長よりも「公害」について多く学びます。高度経済成長の時代を描いた作品はたくさんあると思いますが、三丁目の夕日のような家族的な視点ではなく、国がどのように成長していったかというような大きな視点でドラマ化してほしいなと思います。長くなってすいません。丁寧なご回答に感謝します。
エンターテインメントではなく、やはり、知的興味という観点から注目なさっているのがわかりました。
保元の乱ではどの程度の規模の「武力」が容易され実行されたのか、史実的に確証可能なのか、といったこともたしかに興味深いですが、大河ドラマとして観るのは苦しいものがあります。
今回の大河はどうも娯楽性(一般大衆?)からは遠ざかっていきそうです。
「高度成長期」をテーマにした小説にいいものがあるようですが、テレビドラマ化するには、「ヒーロー」の点をクリアするのが難しいかもしれません(私は思いつきません)。
No.8
- 回答日時:
私は大河「清盛」絶賛です。
「面白さがわかる人何割?」と言いたい気持ちはわかりますが、解る方の人になってほしい、と思います。
TV番組全体が痴呆化している現在、このような真面目な取り組みを評価したいと思います。
民放では絶対に出来ない、NHKならではのものです。
その見所は、歴史を忠実に表現しようとしているところです。
もっと言えば「武士の世になった、というのはどういうことか?」という歴史観にまで踏み込んでいます。
「ドラマは面白ければよい」というのでは、今後の日本のドラマに未来がありません。
新しい試みに、拒絶反応を示すような、野蛮人になってほしくない、と思います。
白痴番組は民放に任せて、骨のアル番組に取り組む積極性を持ってください。
このドラマをしっかり見れば、日本歴史がしっかりと身に付いて、一生の得になるでしょう。
こんなお得な番組は他にはありません。
確かに人間関係が複雑過ぎると思いますので、歴史書を参考にした方が、もっと楽しめます。
これを見た後に市川雷蔵の清盛を見ましたが、とても見られたものではありませんでした。
全体に安っぽい映像でした。
事実金のかけ方が違うと思います。
その金が掛かっているところを評価しながら見るのも楽しみの一つです。
ありがとうございます。
日本放送協会には、どうも「左翼=正義」説的なものを感じてしまい、
ニュースか娯楽に徹してもらいたい気分が私にはあるようです。
なるほどそういう観方もあるかと、お考えにため息ひとつです。
雷蔵の「清盛」は観たことがありません。(女たらしの清盛かなあ)
「金がかかっている」のが分かるので、つまらないといいながら「毎回見させられている」情けなさです。
どうも結論としては、1チャンネルの考えは、歴史(松平アナのドラマ版?)の真相への興味が第一で、娯楽性は二の次三の次である、ということになりそうです。
No.6
- 回答日時:
面白く見てますよ。
「おぉ~、こいつが後白河法皇の役をやるのか~」
「義朝、かっこいい~」
「なるほど、源氏って この頃から兄弟仲が悪いんだな~」
「常盤御前、かわいいなあ」
「頼朝の母親って こういう人だったんだ」
「頼盛って これから話にどう絡んでくるのかな~」
などなど、面白く見れるところは今までたくさんありました。
最初のほうは清盛がただのアホに見えてイマイチでしたが、
回を重ねるにつれて面白くなっていってると思います。
ありがとうございます。
「清盛」役の俳優は今回はじめて見ましたが、
「文楽人形」みたいに眼がどんぐりで、つい笑ってしまいました。
このごろはだいぶ慣れてきて少しは表情が読めるようになりました(慣れとは恐ろしいもの)。
おもしろくみているとは、うらやましいかぎりです。
このあと「頼朝」は流され、「清盛」がやりたい放題になっていくのでしょうけど、
「清盛」の主題が見えてきません。
「武士」でも「公家」でもなく、「貿易商」でもなく、結局、あぶはちとらずで終わったら「怒るよ」(どうもそうなりそう)という疑いが消えません。
No.5
- 回答日時:
>大河ドラマ「平清盛」の面白さ(?)が分かる人は何割
残念ながら私も、その面白さが理解出来ない何割かの内の1人、そもそも歴史物は好きでして、特に幼い頃より慣れ親しんだ大河ドラマには、ある種のノスタルジーすら感じており、DVDも「新平家物語」を筆頭に、「国盗物語」「風と雲と虹と」他数点所持しております。
ここ数年低調であった大河ドラマも、今回は「平清盛」という事で、それなりに期待して視聴していたのですが、残念ながらという他なく、2~3回見てやめてしまいました。
近年問題視される時代考証の整合性に就いては、ある程度考慮されているかに思えるが、何しろ視聴者を惹きつけるエンターテイメント性の欠如が顕著かと、しかも50を越えた私の世代は、どうしても幼い頃に見た絢爛豪華たる「新平家物語」との比較になってしまい、ある種のフラストレーションを感じてしまうのです。
>今回のもぜんぜん「やりたいこと」が伝わってきませんでした。
NHKに企画・構成能力がない訳ではないのでしょう、その事は「坂の上の雲」という近年稀な秀作と思われる作品を見れば分かります。
>むかし「仁義なき戦い」というやくざ映画がありました。
御指摘の作品は、邦画史上に燦然と輝く名作にして、個人的には1~5の本編他、シリーズ全11作(であったかと思いますが)全てのDVDを所持し、繰り返し見ております。
NHK大河ドラマと東映やくざ路線、両者の対比に異論はあるのでしょうが、エンターテイメントの点のみに拘泥すると、恐らくは比較の対象にすらならいでしょう。
ありがとうございます。
2~3回見てやめてしまったとは、(うらやましいくらい)思い切りがいいですね。
去年、昨年と妻は楽しく見ていたのですが、どうも今年は「苦痛」な感じになってきました。
わたし自身は面白くもないけど、つまらくもないというのが正直なところです。
コリアン・ドラマのようにとは言いませんが、どこに面白みを見いだせばよいものやら、とほほです。
「仁義なき戦い」は、まだビデオなどない時代ですから、どこかの小屋でやっているという情報が入ると、車で1時間かけても観に行ったものです。
ああいう映画体験は遠い昔のころです。
いまはあまりにも簡単にビデオで見ることができ、何か大きな醍醐味を失っているに違いありません。
しばらくお休みしてから、また「清盛」にもどってみます。
No.4
- 回答日時:
どうも今回の大河ドラマは評判が悪いようですが、
私も少数派の一人で、毎回見ています。
「画面とか撮り方が汚い」とかクレームを出した知事もいたようですが、
私は昨年の大河よりずっと見やすくて良いです。
(昨年は撮影の方法が不快で2回目位で見るのをやめました)
平清盛ってサラッとしか習わず、それも、
どちらかというと悪役みたいな印象でしか習っていないので、
別の側面から描かれた清盛ってどんなものか興味があったのと、
殆ど頭から抜けてしまっていたけれど、
あの時代のドロドロした人間模様が何とも面白いですね。
私はこれからの展開が楽しみだし、多分、最終回まで見ます。
でも、来年の大河は全く興味がないので、初回から見ることはないですね。
ありがとうございます。
「竜馬伝」のときのような分かりやすさがないと思うのです。
清盛といえば「女泣かせ」と相場が決まっていると思うのですが、
いまのところ「誰が主役なの?」という感じです。
出世してからの「活躍ぶり」は有名ですから、その前の部分に光が当てられるだろうと期待していました。「落胤説」のようですが、それが「利いて」いるとも思えません。「西行」も楽しみですが、どうなることやら。
「和歌」の重要性はどうなんんだ。
いろいろ不安が湧き出てきました(笑)。
私も「ドロドロしたもの」を期待していたのですが、それが伝わってこないように思えて仕方ないです(私の観賞力はおいて)。
視聴料をとっておいて手前みそな「裸の王様」作品をみせられてはかなわないという思いが拭えません。
No.3
- 回答日時:
小生、元教師・現役予備校講師
基本的には大河ドラマを見ない小生ではあるが、録画だけはしている
数回ほど見た限りだが、時代考証はしっかりしている
時代考証・歴史考証の意味は知っている上で回答するが、基本的には、NHK大河ドラマは時代考証が杜撰すぎる事例が多くて、辟易しているのだが、かなり今回のはよく庶民の暮らしの類について時代考証を詰めて表現している、と関心する部分が多い
ドラマとしての面白みについては小生は関心がないので、回答しかねるが、
少なくとも、「ほえぇ。そういう風に表現しちゃうか・・・」という部類の時代考証の良さはいいと思われ
特に建築考証なぞはそれなりに文献的な研究蓄積に依拠している、とは思われ
あくまでもこれまで杜撰すぎた時代考証の視座だけでの評価ではあるが・・・
もっとも、時代考証に関しては表現上において「それはありえないな」という類の話も多く散見されるが、それでもこれまでよりは数段マシ、とは言える。
平安時代という社会習俗に関しては描きにくい部分も多々あるが、少なくとも建築考証・習俗考証については、高く評価する”べき”という価値はあろう。
ありがとうございます。
建築考証にまでは注意がいきませんでした。
そういわれて考えてみると、私には「部屋が広すぎやしないか」と思われます。
むかしの日本家屋の室内は小ぶりが基調であったような気がします。
刀剣の精度などはどうだたのでしょう。
No.2
- 回答日時:
私は少数派で、興味深く見ておりますよ。
100%満足しているのではなくて、画面がホコリっぽいのとか、妙なところでリアルさにこだわって描くくせに、皇室を「王家、王家」と言っている。
私の知るかぎり、日本の最高支配者が大王(おおきみ)と名乗っていた時代はありますが、単なる「王(おう)」と名乗っていた時代はないはずで、であるならば、「王家」という言い方はおかしい。いい加減な考証。
リアルさを追求するなら、せめて「皇家こうけ」とか、もっと譲っても「大王家だいおうけ」くらいに言ってもらいたいもんだと思ってみていますが。
皇室の内紛をあれだけ醜く描くことにはオロどきました。それも、NHKが、と。
まあ、映像といい、内容といい、デフォルメした汚さ・醜さなので、人気が出ないのは当然だろうと思います。
むしろ、不快になって当然な状態でしょうね。
が、個人的にはいままでにない斬新な描き方なので、おもしろく、っていうか、興味深く見ております。
私としては、100点満点で、途中で見るのを止めるのが60点だとすると、70点くらいあげてもいいかなと思っています。
ちなみに「篤姫」は95点あげてもいいですね。追突されて痛い思いをしながら、毎週楽しみにしていましたから。
私が思うに、日本人が大河ドラマに期待するのは、少年マンガと同じく、スカッとした視聴後感だと思うのです。
べつに歴史の勉強をしたいわけでも、深層心理を学びたいわけでもないので、汚い所をあまりにリアルに描かれてもなぁ、という気はします。
ニュースを見ると、第2部からは画像は若干綺麗になるらしいですが、もともと清盛という人物、時代がさほど爽快感を感じられないものなので、韓国の王朝番組「イ・サン」のような全くのフィクションストーリーを作るのではければ、ずっと盛り上がらないまま行くと思います。
面白くなってきたら、「フィクション」がかなり入ってきたなと、思っていいんじゃないでしょうか。
余談っていえば余談ですが、歴史知識なんていりません。むしろ、邪魔。史実と違うんでは、とか思っていると益々理解できなくなります。
番組理解に必要な説明は番組の中で語られていますので、番組の流れに従って(登場人物を覚えて)見ていけばいいだけだと思います。
また、奥さんがお読みの寂聴さんの「源氏」って、光源氏の源氏ですよね?
たしかにあれには宮廷の状況(怨霊なども)は描かれていますが、全然趣が違うので、この番組の時はあれは忘れたほうがいいような気がします。
ありがとうございます。
「少数派」でも楽しいと思う人がいるのですね(当然ですが)(それは頼もしい)。
「天皇」「上皇」「藤原氏」「平家」「源氏」のよつどもえ(?)の抗争なんでしょうが、
その争いの火種になる「人の心」が描けていないからつまらないのかもしれません。
楽しくみていらっしゃるとのお言葉をたよりに、もう少し辛抱してみてます(なんとも情けないですが)。
No.1
- 回答日時:
平清盛は下から目線の人で部下思いのとても人情味のある人だったそうです。
だから最後の壇ノ浦の戦いまで部下が着いてきて最後の最後まで戦ったそうです。源頼朝は冷酷で手段を選ばないタイプ。出世のためなら実の弟も殺す。ここのところがドラマを見ていてもいまいち伝わってこないです。私もつまらないです。ありがとうございます。
平家物語では、たしか、高熱で死んだあとに、平家一門の衰亡がはじまるのではなかったでしょうか。
壇ノ浦で壮絶な最期を迎えるのは、歌舞伎などでは「知盛」だったような気がします。
テレビで勉強するか、勉強してからテレビを見るか、
そんなお約束なんですかね、この「清盛」は?
泣き、と笑い、まじめとおふざけ、のバランスが、この種の「文芸(ドラマ)」には絶対の黄金律です。
そこができていません。歴史考証をしたければすればいいです(3割が上限)、半分はお笑い、残りはお涙ちょうだいでいいんです。
そのお笑い部分がおかしくないんじゃ、仕方ないです。
貴重なご意見に感謝します。
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