検地ではまず田畑の面積を測定しますが、どのように測っていたのでしょうか?
実際の田畑では境界が直線であることはまずありません。不定形の曲線です。全体の形も方形は稀で、三日月型とか、瓢箪型とか、複雑な形だったはずです。
そのような不定形の土地はどのようにして測り、その精度はどの程度あったのでしょうか?
理論的には小さい三角形に分解すれば正確になりますが、面倒ですね。
小生はかなりアバウトにやっていたのではないかと推定しています。目見当で「この程度ならいいだろう」と縦と横の長さを決める。アバウトゆえに物指しの目盛りを少し長くして(面積は小さい数値になる)農民にオマケをする、こんな状況ではなかったかと思うのですが、どうでしょう?
検地帳と実面積で1.5倍の差があったとか、2倍の差があったという話を聞いたことがあります。
御存知の方お教えください。よろしくお願いします。
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
城の縄張りを見ると、当時の測量技術が低かったとはとても思えません。
機材はお粗末だったでしょうが、田畑の面積を正確に求める程度の算術は発達していました。
だから、測定技術が低かったから、検地の結果がいい加減な値になったのではなく、検地という目的に応じた正確さで測ったと思います。
少なくとも、長さを歩幅で測るような方法は、労多くして、不正確極まりないものということは、容易に想像できます。
教科書レベルのことしか知りませんが、教科書には、一筆ごとに検地をしている様子や使用した道具が分かる図が出ています。
「検地用具」で検索されますと図が出てきます。
長縄で測るとか、縄の「たるみ」をどのように補正するとか、詳しく出ています。
「和算の歴史 江戸の数学」
http://www.ndl.go.jp/math/s1/c7.html
いろんな形の田畑の面積の求め方が出ています。
No.2
- 回答日時:
基本は三角形に分割して検尺縄で各辺の長さを測ります、それを繰返します
どの程度正確に行うかは、領主・上司をも含めた個人差が大きいようです
検地は知りませんが、明治の測量(今の公図の原簿)では、現在測量すると1割増~数割増はあるようです
特に山は伸びが大きいのは常識です
実際の測量で少なかった例は極少ないようです
この回答への補足
回答をありがとうございます。
近代測量では三角形を使いますね。しかし江戸期の検地では田畑1筆ごとに測らねばならずとにかく面倒だったはずです。それに三角測量を使いこなす技術もなかったでしょう。
等面積の長方形に近似して縦横の長さから求めたと思われますが、どうやって長方形に近似したのかということです。役人の第六感の可能性が高いと思うのですが、御存知でしたら教えてください。
No.1
- 回答日時:
まず一点目。
ひとつひとつの田ごとに計っていたのではありません。村請制ですから、そんな必要はない。一人の庄屋さんがとりまとめる村ごとに計っていたのです。二点目。正確に測ることに意義があるのではない。正確に測りたくても測る手段がありません。領主と庄屋の双方が納得できる数値を求めることに意義があるのです。
三点目。計測手段は、徒歩で歩数を数えるといったものです。近代的な測量機器などありません。歩幅は個人差がありますから、そもそも厳密なものではない。歩幅2歩分が「歩」という長さの単位で、その正方形の面積も歩と呼びました。
結果的にアバウトな数値となって、厳密に機械計測した値とは違ってきますが、当時はそれでもまじめに計測していたのです。
この回答への補足
回答をありがとうございます。
年貢の納入は村請制ですが田畑の面積の合計値はやはり1筆ごとにそれらの面積を測らないとわらないのではないですか?
当時の検地帳を見ると、
下々田 弐間 八間 十六歩 又兵衛
のように田畑の1筆ごとに 縦横の長さと面積が書いてあります。検地帳にある何件かを計算してみましたがいずれも 縦×横=面積 になっています。つまり長方形として計算していますね。
曲線で囲まれた面積を測るのは困難です。困難ですから長方形に近似したと考えられます。どのようにして同じ面積の長方形を求めたのか? その方法を知りたいのです。小生の推定では検地役人の第六感、つまりものすごいアバウトではなかったかと思っています。アバウトであることを所有者(農民)に承諾させるために農民に有利なように、つまり面積を故意に小さくしたのではないかと思っています。
史家の間では、一般に 1間=6尺3寸 で測ったといわれていますから、公式には「正確な縄(物指し)を使った」ことになっています。しかしどうせアバウトなんだからというわけで歩数で測った可能性も高いと思います。
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