人が亡くなると、通夜、葬儀、 四十九日、初盆、 一周忌、三回忌・・・・と法要が行われますが、
一周忌以降の法要の意味は?と常々疑問がありました。
もちろん、法事は身内が集まって故人を偲ぶ場、コミニケーションの場としてはいいでしょうし、
故人を偲ぶ心、先祖を思う感謝する心は大切にしたいとは考えますが、
故人と最も血の繋がりのある方が高齢で病気や障害を抱えると、結局その子供たちが大変な思いをして、遠方から同伴して来たり、故人との繋がりの濃い人は皆亡くなっている・・という様子をみると、そもそも、四十九日以降「宗教行事として」「法事を行う」「僧侶を招いてお経を唱えて頂く」という事が必要なのか?と思うのです。
そんな折、知人から「日本以外の仏教国では、法事を行うのは四十九日まで。それ以降一周忌、3回忌・・と法要を行うのは日本だけの事で、それは日本の仏教界、お寺の都合。」と聞きました。
本当のところ、実際はどうなのでしょう?
どうぞご教示よろしくお願いいたします。
A 回答 (4件)
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No.4
- 回答日時:
確かに七回忌以降の法要については、日本独自で付加されてきたものです。
十三仏信仰についてご紹介されている回答もありますが、あくまでもこれは鎌倉時代に日本で発生した考え方によります。これが日本における法要の回数です。
初七日~七七日(四十九日)の7回。それに百か日と一周忌と三回忌。あわせて10回となりますが、中国の道教の教えと混じって十王信仰が発生してきています。10人の仏によってそれぞれの日が担当されるわけです。故に中国などでは三回忌までは存在しますし、3年間は法要はしなくとも喪に服しなさいといわれることにつながります。それ以後は行ってはいないようです。
もともとのインドでは仏教僧侶は葬儀や法要に関知しません。在家の方で行うか他教でおこなうかいずれかです。
諸外国には諸外国の事情があります。日本には日本においての事情があります。単純に比較することはできないんです。諸外国がこうだからやらないというのでは納得しない人も出てきます。
法事を行うと言っても、確かに親族の方の高齢化や費用のご負担を考えると難しい面もあります。
時と場合によってではありますが、周りのご親戚の方のことも考えて、近くにお住まいの方のみとか、施主の近親者のみで行うとか、方法はいくらでもあるのです。
施主側の都合もあります。多忙にて行うことが出来ないとか費用がどうしてもまわらないとか、いろいろあるものです。こんなときは菩提寺さんにお布施をお渡しになって、お寺にて簡単に読経をお願いし、あとは墓参するだけでも十分なことでもあるのです。
さて簡単に説明させて頂きましたが、日本における回忌法要とは故人への供養を積み重ねていくという意味があるのです。
「回忌法要とは追善供養を行うことなのです。」おわかりになられますでしょうか。
浄土真宗さんにおかれては追善供養という考え方は基本的にありませんので、仏縁に触れる機会として捉えられているようです。
けしてお寺の都合だけで年回忌法要を行っているわけではありませんのでご理解なさってください。お寺さんにとってその家がやろうがやるまいが関係はないことなんです。
なおやりたければやればいいし、やらなくても良いと思うのならそうすれば良いことです。これは施主に当たる方の判断によります。
以上です。ご参考まで。
丁寧にご回答ありがとうございます。
七回忌以降の法要については、日本独自で付加されたのですね。
「回忌法要とは追善供養を行うことなのです。」→なるほど、勉強になります。感謝!
No.3
- 回答日時:
「お寺嫌い」の人に尋ねると、そのような回答になるのでしょうね。
僕はそのような回答を聞くと悲しい気持ちになります。日本人は古代から亡くなった祖先に対する敬愛や畏怖の精神が強いので、別の方が言われるように、神道とも結びついた日本独自の仏教発展の中で、故人を偲ぶ法事という行事が一般に定着したものだと思います。確かに古いお宅だと、一周忌や三回忌だけでなく十三回忌だの33回忌だのと毎年のように法事があり、若い人はうっとおしく感じることでしょうね。特に33年も前に亡くなったひい爺さんとかだと、顔も知らなかったりして、良く分からないと思います。
しかし、自分が今、ここで生きて暮らしているのは、自分の祖先のお陰でもあることを忘れずに、私はこれからも祖先を偲んで法要を重ねていくつもりです。もちろん、それは個人の自由ですから、私の子孫にそれを強要するつもりもありませんし、貴方がすべきことと言うつもりはありません。
No.1
- 回答日時:
実際の所そのようですね。
インドでは四十九日、中国は三年喪に服するとはされています。
http://www1.ttv.ne.jp/~saame/syuusi.html
こちらによると、回忌法要って日本神道の一年祭・三年祭の神事を借用したものらしいですね。
ただまぁ、江戸時代中期にはこうした回忌法要が一般化されてきたらしいので、250年~300年続いている日本の仏教の習慣を「お寺の都合」などとするのはそれこそそれぞれの自由だと思います。
必要じゃないとするならばなさらなくてもいいのではないでしょうか?
ちなみに日本では、亡くなってからの初七日、二七日、三七日、四七日、五七日(三十五日)六七日、四十九日、百日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌の13回の法要があります。それぞれに担当の仏様がいて、十三仏などと信仰されてもいます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%89% …
四十九日で満中陰で亡くなった方は仏様になりますが、法要を営むことで故人を偲ぶのももちろんですし、そんな事する必要はなく、常日頃私達の心にいるものだとするのもいいのではないでしょうか?
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