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米国では外務大臣のことを国務長官(Secretary of State)と言います。何故外務が国務なのか。教えてください。

A 回答 (2件)

 アメリカ合衆国は、ご存じの通り州の集まりです。



 州の代表が集まって合衆国を作る時、州内のことは州政府で行うことにし、州ではどうにもならない国家としての仕事、つまり「国務」を合衆国政府に委任しました。

 その国務、国が行うべき仕事の主なものが「他国との交際や折衝」であったので、それを担当する部門を「国務長官」と呼んだ、のだったと記憶しております。
 
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はいはい・・回答しませう



まず基本的には国務省を外務省と邦訳することが意訳に過ぎないことを説明する必要性があるでしょう
Department of State では国務省です
文字とおり、State (国)の Department(庶務・総務) という意味(厳密には、国政の一部門)という程度の意味です
これが現在では、外務省と捉えられるようになった歴史的経緯がありますので、説明しましょう

独立当初のアメリカの中央政府はきわめて権限も行動も制約される組織だった、これは、英米法社会の政治思想のベースが強く強い(1)地方分権社会が要請されていたこと・(2)行政よりも立法が権力優位にあった などの背景から指摘できる
それを象徴するのが、初代大統領ワシントンの時代には、中央政府の職員が26人しか居なかったことなどから指摘できるだろう
このように極めて中央政府が弱い状況であることから必然的に中央政府の政治行動は必要最低限に限定された
現在の政治学的な知見では、この中央政府が担う最低の政治権限を執政権と捉えることがある
この執政権とは、安全保障・国際業務などの地方自治政府権限に適さない国政事項に限定される傾向がある
アメリカもこの事例のように大統領権限は小さい状況から始まる
さて、アメリカ国務省は1780年には行政法上において設立されたが、その行政範囲は、造幣などの内政業務も内包している
その後、行政権の拡大と共に国務省の業務範囲が削減され、残ったのだが外務・外交業務だけになり、今日に至っているのである

したがって、直訳すれば、国務省は、あくまでも総務省程度の意味が妥当なのであって、それがアメリカ国務省であれば外務省という意訳になるに過ぎない

ちなみに、国務省という言葉もあまり適切ではない
そもそも、日本の歴代行政法においては、国務大臣というポストが存在しているが、それは国務省という行政機構の大臣ではない。
もっぱら国務という言葉は、広い行政権限をさす概念であって、狭義には、外交は含まれない概念なのである
したがって、米国の国務省という邦訳を最初から意訳して、外務省と紹介するのが妥当だった・・とも言えるだろう
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この回答へのお礼

ありがとう御座いました。出来れば簡潔にお願いいたします。

お礼日時:2012/08/16 21:18

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