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充分と十分の違いは何でしょうか?

A 回答 (5件)

充分(じゅうぶん)も十分(じゅうぶん)も意味としてはほぼ同じで、不足がない、物量や時間などがたっぷりある事を意味します。


ただ、十分(じゅうぶん)には十分(じゅっぷん、じっぷん)という別な読み方があります。

例えば「時間が十分ある。」と記した場合、「時間が十分(じゅうぶん)ある。」と、「時間が十分(じゅっぷん)ある。」の両方の解釈の仕方が成り立ちます。
前者だと時間に余裕がある、不足がないという事になり、後者だと時間が十分間あるという事になります。
文脈の流れで判断は可能ですが、時間が言葉に絡んでいる場合は十分と記さずに充分と記した方が分かりやすいです。
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戦国期においても「Iubunpai じゅうぶんぱい【十分杯・十分盃】いっぱいにつぐと酒がしぜんにこぼれてしまう仕掛けの杯」(「日葡辞書」)という言葉で表されているうように、「十分(じゅうぶん(じふぶん)」には「十全」である「分量/配分」、「物事が完全であり<ピタリ>と合って欠けたところがないこと」が第一義です。



これが程度副詞用法においては、さらに「十分」を超えて「<タップリ>満ち溢れて非常に満足な様子」を表す「十二分」や、物理的には十分でなくとも、更に言えば些か「不十分」であろうとも、その求められる条件によっては、また心理的な要求水準に図ったならば「<タンと>十分」とも言い得るレベルを表す表現として「充実/充足」されうる「分量/配分」としての「充分(じゅうぶん)」という語彙もまた重宝に使われるようになったものでしょう。また、「不十分」であることの心理面での不満さを強調するする場合は、「不充分」もまた生きた表現であるとして市民権を得て行ったものでしょう。

そもそも明治期に入っての英語の数学表現「nesessary & sufficient condition 」において、その翻訳に「必要且つ充分なる条件であること」と当てはめたことが文献上で表れてきます。

ただし、戦後の用字統一の動きから、一部の辞書において「充分 ▼正しくは「十分」と書く」(「岩波 国語辞典」)と記載されるに至っています。数学でも「必要十分条件」に統一されています。
数理物理的、また一般的な表現では「十分」でしょうが、こと心理的表現においては「十二分」や「充分」「不充分」も残しておきたいものです。
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過去問に回答していますので再録しておきます。


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そもそも【十分】と【充分】は別のことばです。

国語辞典では「十分」も「充分」も同じこと、を踏まえてのご質問と見うけます。
私は、事務的文書では「十分」に一本化していますが、私的文章では、両者を使い分けています。情緒的な差という人もいますが、語の本来の意味は異なります。
☆「十分」「充分」の意味が混同される原因は(推測です)、
 ・漢字本来の発音の違いが日本語では区別し難いため、便法で漢字音を決めた。
 ・旧かな遣いの時期は区別がし易かったが、新かな遣いになり混同を助長。
 ・漢字の学習の底が浅く安易になった、即ち本来の意味に注意を払わない。
☆この二つの文字の違いは何か?
【十】:1・2・・・・・・と来て数が満ちる。
  原意:古代に枝や縄の結節で数字を示した方法の延長が現在の字形。
     九が数の窮まった値として縁起よく、重視されてきた。
     更に9+1は十分大きい ⇒ 数が足りている状態。 
  ☆数詞、段階を踏むデジタルな思想です。
【充】:満ちる、満たす、余すところなく、担当する、埋める。
  原意:長い、高い から 成長した大人、肥満、肥大、振る舞う、 
     などを意味するようになり、現在に至っています ⇒ 充ちる(満ちる)。
  ☆基本は動詞、切れ目なく満ちる、満たす、果たす、アナログ的思想です。
【分】:実は、発音も意味も一意でないのです。
  【十分】の発音はshi2fen1   【分】fen1の意味は 部分、分割したもの など。
  【充分】の発音はchong1fen4 【分】fen4の意味は 成分、本分、職責 など。 
☆と、ここまで書いてきて、良い説明を見つけましたのでご案内。
 私と同じ主旨の内容です。http://nanichiga.info/content/1005044/

さて、お尋ねのこと「私はじゅうぶん満足した」はどう書くか。
 ・単純に量的に満たされたならば【十分】。
 ・心または腹が充足感を以って(徐々に内部から)満たされた場合は【充分】。
    としたいところです。
  
【充】については以下の用法で感覚をつかんで下さい。
 充電・充填・充足・充実・充溢・充血・充ちる(潮が、悪意に、月が、刑期がetc)
ついでに、
  「十分ご説明をいただいて、充分満足いたしました」のごとき用法も。

いまや、【十分】【充分】を使い分けるか否かは個人の好みです、読む人の感性に合わなければそれまでのこと、自己満足の域を出ません。いずれにせよ、公式文書や事務的文書では、好悪を捨てて、国語辞典を標準とするに越したことはありません。
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広辞苑6では十分すなわち充分で扱っています。


物事が満ち足りて、不足欠点のない様。
個人的な感覚では、充分は満ち足りた気持ち、満足感に使います。
優しいお手紙をいただき、充分に癒されました。
十分は」具体的に目に見える物質。
肉も魚も野菜もあるし、晩御飯はこれで十分。
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私、個人的には、次のように使い分けています。


十分←充実して完全である
充分→完全ではないかも、でも満足である
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