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新米の精神科医です。
脳、特に人間性にかかわる脳機能に興味があり、精神科を選びました。
学問としては、大変に興味深く、一生かけて追及する価値があると思っています。

ところが、実際の精神科医療はきびしい場面の連続です。
精神症状をモロに受け止めなければならないわけですから。
自殺、自傷、暴力、暴言、触法行為などを日常的に扱うわけです。
死にたい、だれかを殺したい、抑えきれない怒りの衝動、病気じゃないから退院させろ。
「薬を減らしたら殺す」と屈強な男に面と向かって脅迫もされました。

もちろん、それに適切に対処するのが、医療者ですから、悪戦苦闘して学んでます。

しかしネット上には精神科医に対する怨みが満ち溢れている。

精神科医はとにかく怨まれている。

それが悲しく虚しい。しかし一方で、純粋に理由を知りたい。
先輩医師には、「精神科医は、罵詈雑言を浴びているときこそ、仕事をしているんだよ。感謝されているときは、仕事をしてないってことだよ」と言われました。
私は新米なのでそのあたりの感覚がまだナイーブなんだろうと思います。

特に多いのが「薬漬け」という怨みです。
では激しい精神症状を前に薬以外にどんな方法があるのでしょうか。
本当は何をのぞんでいるのでしょうか。

薬ではなく、精神療法(カウンセリング)をのぞむのでしょうか。

話をきくことでしょうか。優しく慰めることでしょうか。泣かせることでしょうか。怒りをぶちまけさせることでしょうか。

説明をすることでしょうか。客観的な情報を提供することでしょうか。生活指導をすることでしょうか。

ただし、精神科医療は、患者の望むままにしてはならない、という部分があります。
入院させなければ、自殺したり他人を傷害する可能性が高いとき
薬を飲みたくないというが、薬を使わなければ悪化が確実のとき
話をさせるままにしては、余計に精神症状が悪化するとき
そして、本人の意に反して強制的に入院させて、隔離し、拘束せねばならないとき
どれだけ怨まれても、断固としてこういうこと実行することが、責任だと思います。

しかし、精神科を受診する人が、何をもっとも不満に思っているのか、
あるいはどうしてそれほどまで精神科医を怨むようになったのか、
どうすれば改善できるのかを知りたいのです。意見・経験を教えてください。

A 回答 (20件中1~10件)

No.13でお答えさせていただいた者です。



 その後も沢山の回答が付いていますが、ご質問者様からのresponse(補足、お礼等)がないのはどうしたことでしょう。先ずはご質問者様は、このような態度を当然とお考えなのでしょうか。psychiatry では「ムンテラ」もされ無いのですか。
 確かに、このサイトでは 「diagnosis unable」ですが、referenceとなるanswer が沢山されています。

 失礼ながら、医療では「doctor vs patient」の rapport が不可欠であり、ましてや psychiatry でこれをおろそかにすれば patient の怒りをかうことは至極当然と思われませんか。

 この「mental-health category」 に寄せられる多くのご質問をご覧にらられ、ご質問者様のご理解なされたこと等の response はお願いしたいと思います。


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単純に、治せないからじゃないでしょうか。

患者は治して欲しいから病院行くわけで、
いつまでたっても治らなければ不信に思うし、怒りも沸いてくるんじゃないでしょうか。
統合失調症や鬱の方とお話してみても、「完治したい!健常者になりたい!」という強い願いを持ってます。

治ると期待させられて、いつまでたっても治らなければ薬漬けにされてるんじゃないか?
詐欺られてるんじゃないか?この医師大丈夫?他の病院行こうかな?と思ってしまいます。
医師に期待し、信じていた分裏切られたという気持ちが強いんじゃないでしょうか。
治らない苦しみで、医師に頼るのを諦め、霊感商法に走ってしまう人もいます。

統合失調症や人格障害や鬱など、寛解など曖昧な言葉を使わずに「完治」できたら、
高額な医療費を払い続けた人たちの怒りも、感謝に変わるんじゃないでしょうか。

頑張ってくださいね。
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精神科に通院する患者さんで完治する人が、数人しかいない為でしょう。




質問者さんにはお気の毒ですが、その道に入ったのなら、そこまで受け入れるしかないのでないですか?

患者さんも自分の本意で精神障害になったのではないのです。

お医者様も、強姦やレイプ、ドラッグ、様々な症状全てに対応できるはずがありません。


互いにそこを分かった上で治療を進めなければ、これからも上記のような言葉を言われるでしょう。

難しい問題ですが、仕方ないとしか言いようがございませんm(__)m


質問者さんも大変でしょうから、考えすぎないようにして下さい。
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こんにちは。



私は統合失調症を患っています。
「薬漬け」の感覚は、経験上二つの要因が絡まっているなと思います。
一つは、薬を飲むことによって頭の覚醒度合が抑えられるように感じられること
もう一つは、本人さんに病識が無いことです。
理由もよくわからないのに薬を飲まされて、それで頭の回転が遅くなったら
「薬漬け」になった、と感じても仕方がないと思います。

病識が無いレベルの状態と言うのは、健常人には解らない恐怖の世界です。
言葉には出来ませんがあえて言うならこの世の地獄です。
突き上げるような恐怖と怒りの世界です。
何もかもが自分をだまそうとしているように思えます。
つまりは、罵詈雑言は自分の意志ではなく、病気にそうさせられているのです。

そのどうしようもない状態から、患者を救いだすのが医師の役目だと思います。

困った実体験としては、ろくに話も聞かず薬だけを処方したりする医師がいる事です。
調子はどうですか?と言われても
こちらとしては病識が無いので、実際は希死念慮や幻覚、妄想がずっと続いていても
元気です、としか答えられず
結果破綻してしまうことがありました。

生活にことについて、もうちょっと具体的に話をして
そのうえ貴方はいまこういう状態だから、この薬を増やしますね。
という医師に出会うと、安心感があります。

もしかしたら、そう言う医師にあたった方もいるのではないでしょうか。

参考になればうれしいです。
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30代男性です。


現在、『不安神経症』との診断で4月から通院しています。
いま、通院してる経験上から言います。

まず患者として、精神科関連の病院に掛ることは非常に勇気のいる事でした。

私は、不眠や頭痛、自律神経失調症の身体症状がつらいです。
身体症状がまず先にあるので、緩和したい気持ちが切迫してあります。
現在、フルボキサミンとメデタックスという薬を処方されて、多少改善しています。

ただ薬で、症状を抑えても..結局心因的なものが原因なので堂々巡りに陥ってます。
身体症状の緩和と、根本的な心理的な治療の両方が切な願いです。

精神療法を受けたいと思ってはいますが、今のクリニックではその機会いまはがありません。
ネットで調べても、私の住む地方では、個人的に精神療法をうけられるカウンセラーや団体はなかなか見つかりません。

内科や外科と違って、カウンセラーの不足とか患者に寄り添った治療ができない社会の現状があるんじゃないでしょうかね。

患者は、多かれ少なかれ精神的なアクシデントに見舞われ、心の中に大きな傷を負っています。
でも、心の中は直接治療できないのは医師も患者も大いなるジレンマに陥るところで、その不満が”精神科医”に向けられているのでしょうかね。

客観的な情報を提供する事・生活指導をすることはとても必要としています。ただ一人の医師が行うには重すぎますよね。
けど、患者や医師・カウンセラーを交えてざっくばらんに話し合えるような場があればとても救いになると思います。
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脳の機能のほうが気になって、心理学的な方面に関心が行かなかったのでしょうか?



確かに脳の機能が影響しているし、投薬治療が功を奏することも多いです。薬は大切です。でもヒトには心があります。

心を病んでいる人は、程度の重さ軽さはありますが、多かれ少なかれ冷静ではないし、健康な人の理屈では対処できません。それは心情的に納得できなくても、知識としてはお解りになっていますよね?

ネット情報に振り回されるようではいけないと思います。
今回もコメントの多さに困ったりしてらっしゃいませんか。ちょっと心配ですが。

ネットに恨みつらみを書き込む人は精神科受診者の中の一部であり、代表ではありません。
精神科医は患者から恨まれている、というのは一般化のし過ぎです。

以前にたまたま見つけて分かりやすかったので、時々読んでいるサイトです。
カウンセラーが書いている記事ですが、「こんな精神科医は嫌だ」(「こんなカウンセラーは嫌だ」もあります)
精神科医の選び方を書いています。
http://www.f5.dion.ne.jp/~with/siyada.htm
他の回答にも、「カルテばかりみていて顔を見てくれない」というのがありましたね。

患者自身だけでなくご家族も薬に抵抗感がある人が多いです。
イメージだけで嫌がって、効き方の仕組みを理解していないのだと思います。「正確に難しく」でなく簡略化して良いので、「主旨」を分かりやすく説明してあげて欲しいです。

精神科医で臨床心理士の方が書いた本。

『カウンセリングの治療ポイント』(平井孝男・著、創元社)
http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=detai …
カウンセラーや臨床心理士、その勉強中の人を主な読者対象としているが、精神科医や一般医師、ケースワーカー、看護師なども広く読者対象として考えている、また、患者やその家族にも読んでもらえたらと思っている・・・・・という本です。
人間の心理や人間自身に興味を持つ人にもお勧めします、とのこと。

治りにくい難しいクライエントや患者も結構いるが、彼らはなぜ治りにくいのか?「治癒」とはどういうことなのか、など考察されています。
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参考意見です。



>ネット上には精神科医に対する怨みが満ち溢れている。

面と向かって本音を言えないから、その場を借りて本音を書いているということですよね。
だから、ドロドロした感情が渦巻いている。
しかし、それは患者全ての意識を反映したものではないはずです。
そもそも、ご質問者はネット相談を生業としている方ではなでしょう。
ネット上の患者の治療は出来ませんから、それは気に病んでも仕方ないですよね。

私事になりますが、ネットには発達障害者の誤解や偏見が広がっていて、それを読むと心苦しくなることを子供の主治医に話したら、「ネットは真に受けて見ない方が良い」とアドバイスされました。本当にそうです。分かり切ったことなのに…。
私が偏見を持たなければ、正しい知識を持つようにすれば良いだけの話です。

一人で何とか出来るはずもない。
誤解を解こうにも、私一人が出来ることは、たかが知れている。
それに、理解しようという気持ちのない人に話しても伝わるはずもない。顔の解らない人の発言を気に病んでどうする?
そして、私も他人から見れば間違いだらけなんだと思うので、ネットのことよりも、実生活で関わる人とのことを気に掛けるべきなんだと思います。
私は一般人ですが、ご質問者も、そこのところは同じだと思います。


>精神科を受診する人が、何をもっとも不満に思っているのか

精神科に掛かる人の多くは、理想主義者でコミュニケーション下手なんだと思います。殆どの人が、優しさと避難場所を求めてやってくるということです。
ですから、機械的な対応は嫌うと思います。

医師には、投薬にも治療方針にも、何においても説明を求めるでしょうし、真摯な対応を求めていると思います。
精神科医が一般社会の人と同じ反応を示すこと、「精神病=甘え・生活習慣病・遺伝」という通り一辺倒の説明は嫌うと思います。
精神科に掛かる患者の多くは、理想論やお説教ではなく「自分の話を聞いて欲しい」そんな人ばかりだと思います。


次に、優しさとは何だ?という話しになりますが、患者の要求にホイホイ応えることかというと、それもまた違います。

>精神科医療は、患者の望むままにしてはならない、という部分があります。
入院させなければ、自殺したり他人を傷害する可能性が高いとき
薬を飲みたくないというが、薬を使わなければ悪化が確実のとき
話をさせるままにしては、余計に精神症状が悪化するとき
そして、本人の意に反して強制的に入院させて、隔離し、拘束せねばならないとき
どれだけ怨まれても、断固としてこういうこと実行することが、責任だと思います。

患者に脅されても揺らがない信念で望む。これで良いと思いますが。
精神科医に関わらず、医療全般が、患者から尊敬や感謝を求めると割に合わない仕事だと思います。
そういうことを度外視しないと、勤まらない仕事であると。
例え百人から恨まれても、たった一人の笑顔を見られるのならそれで良い。
例え百の罵りがあっても、一言の感謝の言葉があればいい。
現場では百が千に感じられるものなのかもしれませんが…。
しかし、そのぐらいの覚悟がなければ、きっと出来ないのだろうと思います。


>あるいはどうしてそれほどまで精神科医を怨むようになったのか、
どうすれば改善できるのかを知りたいのです。

症状がなかなか良くならないからでしょう。
まだまだ闘病中の患者だと、精神科医を世の中に見立てて逆恨みしている面が強いと思います。

なかには本気で恨む人もいるかも知れませんが、そもそも、患者が本当に恨んでいたのは精神科医ではないはずです。
多くは、身近にいる偏見無く話しを聞いてくれる人、決して自分を脅さない人に八つ当たりしているということです。
親に叱られたり学校で嫌なことがあった子供が、弟や妹に八つ当たりするのと同じことだと思います。

人に(主に親)上手に甘えることが出来なかった患者が、友人に上手に助けを求められなかった患者が、満たされない思いを精神科医や看護師に怒りをぶつけたとき、その情念が、まるで個人に当てられた怨みにしかみえないということだと。
そこを見誤らないことだと思います。
不快感を持たれたことは事実であっても、怨みの根源は別にあるということです。
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大変お悩みになっておられるのですね。



 「メンタルヘルス」のカテゴリーで時折お答えしていますが、医師が恨まれても仕方ないと思われるご質問が多いことに驚いています。

 ご質問者様はドクターとの由ですので最近の事例を簡潔に紹介させていただきます。

(1)睡眠障害が10年寛解せず、分類やガイドラインも説明せず、Rp.を増やすばかり。
(2)合併症もあるdepressionのPt.に pressure をかける。
(3)depression、panic-disorder等に対する、CBT、AT、BT等を否定して怒る。

 psychiatry のご専門であれば、Freud、Jung、Schultz ~ 、Erikson 等はご理解なさって活用されておられることと思います。

 Pt.は心を病んでいることを考えれば、ご本人の辛い気持をご理解される事によりムンテラにも活かせることはいくらもあるように思います。

 微力ながらご参考となりましたら幸いに存じます。

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心理士の端くれで、うつの経験者です。



新米とはおっしゃっていますが、プロフェッショナルの(あるいは、それを目指しているであろう)精神科医が、こういうことをこういうサイトでお聞きになって、どうするのでしょう?

プロフェッショナルであれば、ご自分が行っている(行おうとしている)処置によって見込まれる効果や、その意義、副作用、見通しなどについてきちんと説明できなければ、困りますし、失格だと思います。
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期待心や依存心が強くあるのではないでしょうか。


期待通りにならなかったり、素っ気ない対応だと
Abandonment-depression っぽい感覚が作用して
恨みや憎しみに変じてしまうのでしょうね。
人に対する評価は、限りなく自己中心的なものである。   (齋藤茂太)
という精神科のドクターの言葉がありますが……クライアントの中には
疑心暗鬼や猜疑心が生じてしまいがちな病気の人もおりますし、、
そうでなくても不安(感)のある人もおりますので、
貧しい心からは貧しい言葉しか出てきません。
豊かな言葉は豊かな心から出てきます。 (三浦綾子 『藍色の便箋』)
ホスピタリティとは、相手の心に自分の心を沿えてゆく力  (高野登)
といった感じの丁寧な対応が必須なのではないでしょうか。

人は、不幸な出来事によって不幸になるのではない。
そのことを不幸だと思うから不幸になる。   (Viktor・E・Frankle)
フランクル博士も精神科医だそうですが彼の『夜と霧』等には
精神科医が恨まれるという記述はないですね。

私のBBS(=掲示板)には、カウンセラーさんへの恨み辛みが
大量に記されていたことがありましたが……その多くは、
自己中心的か主観的ですね。客観的になれたり、
気配りができるようになれたら、その人の症状が軽減したことに
なるのかもしれませんね。
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