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西洋のドラゴンや天使などには翼があります。
ヴェネツィアの守護は有翼の獅子です。
かたや東洋の龍や飛天には翼がありません。
鳳凰は別として、獅子に翼はありません。

インドを境に東西で違いがみられるようです。
もし東洋で有翼のモチーフ、想像上の生き物があればご教示下さい。

そしてなぜ東洋では翼を持たないのでしょうか。
始めは持っていたものの、のちに削ぎ落としたのでしょうか。
あるいは元から不要とみなしたのでしょうか。

どうぞよろしくお願い致します。

A 回答 (11件中1~10件)

飛天はもともとソロアスター教の天人らしいのですが、それには翼がありました。


それが西へ伝わって天使になり東へ伝わって飛天になったようです。
どうやらガンダーラあたりから東では翼を失い西では翼が残ったらしいです。

では龍を含め基本的に東ではなぜ翼がなくなるのか?
はっきりした理由は分っていません。

ただ孫悟空が筋斗雲に乗るように、極楽からのお迎えが雲に乗ってくるように
かぐや姫の牛車が雲に乗って行くように、

飛天といえば瑞雲が付き物ですし、龍といえば上昇する黒雲が付き物ですから
東のほうでは雲が翼の代わりをしているような気がします。

乾燥した中東の空には雲も湧きにくいでしょうから
翼に頼るしかないのですが、

モンスーンのアジアでは雲のイメージも湧きやすいのではないでしょうか?

この回答への補足

皆さんのご回答に心より感謝申し上げます。
とてもBAに迷いました。

中でも、PopoAminさんのモンスーンアジアの《雲》はとても参考になりました。
その《雲》は、恵みの雨をもたらす慈愛と畏怖、そして大気の流れなど自然界の循環と自然の懐の深さを表しているのかもしれませんね。
そう私は思いました。
個々に翼を持ち飛翔するよりもはるかに壮大なイメージです。

(逆にカッコイイ敵役に相応しいのはやはり質量共に雄々しい翼を生やしたもののほうかもしれませんね)

ところで、皆さんご承知の事と存じますが、このたび世界文化遺産に三保の松原も含まれることが決定したそうですね。
羽衣(白鳥)伝説の天女も喜び懐かしんでいるに違いありません。

トンデモな質問に快くお付き合い下さり本当にありがとうございました!!

補足日時:2013/06/23 23:53
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>飛天はもともとソロアスター教の天人らしい(有翼)
>どうやらガンダーラあたりから東では翼を失い西では翼が残った

まったく不思議ですよね。
周知の通りギリシア神話のイカロスは人間ゆえに人工の翼を装着して飛び発ちました。
結果的には高度を上げ過ぎ蝋が溶けて墜落してしまいます。
では、東に向かった天人は翼失くしていったいどうやって飛ぶことが出来たのでしょう。

>乾燥した中東の空には雲も湧きにくいでしょうから
翼に頼るしかないのですが、

はい、それは古代地中海世界にもあてはまるのでしょうね。

>モンスーンのアジアでは雲のイメージも湧きやすいのではないでしょうか?
>東のほうでは雲が翼の代わりをしているような

私もそのように思います。そして、
 「孫悟空が筋斗雲に乗るように」
 「かぐや姫の牛車が雲に乗って行くように」
 「極楽からのお迎えが雲に乗ってくるように」
これらのご指摘は東方へ向かった天人が翼を失っていった理由と関連がありそうです。
あるいは翼をスカーフ(羽衣)に変えた理由とか。
いかがでしょうか。

ところでプロフ画像の馬はとても愛しげですね。

お礼日時:2013/06/21 23:23

#2です。

話は逸れますが

一つ思い出したことがあります。東洋(インド以東)の翼を持った神獣や幻獣は基本、4本足で背中に翼があり、これは解剖学的にはあり得ない形態です。西洋でも天使やペガサスの場合には、同様に四肢があって背中に翼です。

ところが、西洋のドラゴンは古い図像だと前肢を持ちません。前肢が羽根になっていて、鳥や翼竜と同様の解剖学的に問題の無い形態になっています。
で、何故、ドラゴンだけが四肢+翼ではなく、解剖学的に正しい形態で表現されているかというのを考察した説の一つとして(トンデモ説に近いですが)、騎士物語や聖人伝が盛んに書かれた時(中世以前)、ヨーロッパには翼竜の生き残りや人間を襲うような大型の肉食鳥類がいたのではないかというのがあります。で、これをよってたかって騎士や聖人が絶滅に追い込んじゃったと、つまり、翼を持った脅威が実際に存在したから、その姿が神獣や幻獣に映されたという考えです。
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この回答へのお礼

ultraCSさん、ご丁寧にどうもありがとうございます。

>東洋(インド以東)の翼を持った神獣や幻獣は基本、4本足で背中に翼があり、これは解剖学的にはあり得ない形態です。

そうでしたね。
たしかに高句麗の古墳ならびに我が国の高松塚やキトラ古墳の青龍や白虎には翼がありますね。
それらの神獣はハイブリッドの坩堝たる西アジアからもたらされたものなのでしょうか。
それとも中国大陸の宇宙論的概念のうちに生み出され朝鮮半島を通じて伝わったのでしょうか。どうでしょう。

いずれにしても、aburakuniさん(ご回答No.9)のお説をもとに、四方を司る神獣ゆえに翼を得て天空に浮いていると解釈出来ますね。

>ペガサスの場合には、同様に四肢があって背中に翼です。

はい、このペガサスもまた東西へと駆け抜けていきました。
東方の終焉地たる我が国平安時代の仏教美術の世界(例:重要文化財 一字金輪曼荼羅)にも天馬としておさまっています。
白い色は聖性を表すのでしょう。

>ところが、西洋のドラゴンは古い図像だと前肢を持ちません。
>前肢が羽根になっていて、鳥や翼竜と同様の解剖学的に問題の無い形態になっています。

つまり当時身近な害鳥をドラゴンのイメージに用いたというのですね。

>これをよってたかって騎士や聖人が絶滅に追い込んじゃった

そうですね、かつてモーリシャス島でドードーという鳥を西洋人が追いやったように、あるいは先の中国大陸大河流域の巨大ワニが絶滅してしまったように、ヨーロッパにも鳥類(翼竜?)が本当にいたかもしれません。
ただ当時の記録文献が残っていないだけで・・・という意味ですよね、わかります。

ちなみに西洋シンボル辞典(八坂書房)の竜の項目を参照しますと…
当初竜は悪しき原理の化身を意味し、毒をもち火を吐く水棲巨大蛇でありまれにしか空中に舞い上がらなかったとのこと。
(太古の主題はダニエルによるバビロニアの竜退治やヨハネ黙示録の最後の審判の幻視)

さらにその後、数多くの聖人たちが確かな歴史上の関係も無く竜に対する勝利者として表現された図像背景としては、諸国でキリスト教が異教の神々の礼拝を押しのけていった時代性がうかがえるようです。

ついでに蛇の項も読んだのですが、西洋ドラゴンも東洋の龍と同様に蛇との関係が深く、造形芸術上見分けがつかないものが多いということが記されていました。
そういえば翼がある割には飛翔せず地上で威嚇しているだけのものもたくさん見出せます。

まあでも、翼を持つことで水陸空全ての領域におけるイメージをもたらすことになりますから、神に対する強力な敵役としてそのほうが相応しく映ったのかもしれませんね。

ところが他方、後の王朝や貴族の紋章あるいは自動車メーカーのマークに竜(蛇)が十字とともに用いられることになるのですから、これまた興味深いことですよね。
両義性としての聖なるイメージや十字軍遠征などの影響があるのかもしれません。

お礼日時:2013/06/23 23:18

再度失礼します。



>このご指摘はいつの時代をことを指すのでしょうか。
>そして西洋人という箇所が少々疑問に思えました。
>というのも、文化遺産データベースで検索可能な法隆寺の四騎獅子狩文錦はシルクロードを経てはるか西域>のササン朝ペルシアの影響がみとめられるからです。
>獅子を伝えたのは西洋人種に近い容貌の胡人ではないでしょうか?

いつの時代の話か、と問われると、私も何かを見て書いた訳ではなく、
自分の記憶での発言なので、何を見て言ったのか、と問われるとそれを証明するのが難しいです。
その辺の年代の詳細などは記憶してないので現時点では答えられません。

歴史というのは様々な説があるものですし、曖昧な憶測も含まれているものなので、
私が子供の頃に教わっていた「教科書の事実」ですら、
今は訂正されていたり、年式が改善されたりなど、常に変化している物であります。

そういう意味では、過去の事は、絶対正しいと言えるものは無いとも言える分野です。

獅子に関しても中国を発祥とするという旨の教育や説を受けていたので、
私にはその様な記憶があった訳ですが、それが正しいかどうかは私に決める権限がありません。
教わった事を信じての記憶になります。

確かに獅子に関しては、古くから中国だけでなく、世界各地でライオンが王の象徴として扱われ、
その象徴とするライオンのモニュメントが古い遺物の中からも数多く確認されています。
その中には、実物のライオンより獅子に近い物も多く確認されており、
それを獅子とするのであれば、中国よりも先に獅子が存在していた、とされる話も確かにあります。

しかし、我々にはその真実を追求する能力はありませんし、
そもそも過去の事を正確に知る事が出来ません。

質問者はその辺の歴史を事細かに勉強している様ですが、
歴史とはそもそもその様に曖昧な分野なので、真実を知るには限界もありますし、
本当の意味での真実を知るのは「無理」となる分野だと思います。

あまり気張らずに、そんな感じ・・・として頭に残す程度で良いのではないでしょうか?

日本の歴史の鎌倉幕府の成立も我々は1192年と教わり「いいくに作ろう鎌倉幕府」
と覚えたものですが、今はそれも変わって、1185なんですよね?

それだって本当かどうか解らない・・・それが歴史というものです。
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この回答へのお礼

epsz30さん、ご丁寧にどうもありがとうございます。

>その辺の年代の詳細などは記憶してないので現時点では答えられません。

そうだったのですね。了解致しました。

>私が子供の頃に教わっていた「教科書の事実」ですら、今は訂正されていたり、年式が改善されたりなど、常に変化している物であります。

全くおっしゃる通りです。
かつて中国の古代文明は黄河文明と私は教わりました。
でも今は違うみたいですね。隔世の感があります。

>質問者はその辺の歴史を事細かに勉強している様ですが

いえいえ、私がepsz30さんに伺った箇所こそ、中学生の国語の教科書に掲載されていた「幻の錦」で習ったものなのです。
私は高校時代ロクに歴史の授業を受けていませんし、帰国後半年間の受験勉強のみでしたから、epsz30のお胸を拝借するつもりで尋ねてみたのでした。
西洋人=欧米諸国の人々、つまりepsz30さんのお話がマルコポーロなど後代のことを指しているのかとも思ったものですから。

また、あらためて私が書いたお礼を読み直しますと、西洋ドラゴンの化石由来説につきましても、疑問を匂わせ総じてあまり好意的に映らない内容となってしまったかもしれませんね。
申し訳なかったです。

私は10年以上も前に何度もいわき市のアンモナイトセンターに家族総出で化石採掘に出かけました。
その経験上、目を凝らしアンモナイトかサメの歯か、あるいは樹木云々と、其々形状を想起しながら丁寧に掘り進めないかぎり化石であると判別し難いことをふまえ、化石そのものから想像力を働かせてドラゴンの姿を思い浮かべるのは到底至難の業ではないかと思ったのでした。

でもよく考えてみれば、それは「化石とは何たるか」というバイアスにかかった現代人である私の貧相な発想以外の何物でもなく、それこそ大昔の人々の神や悪魔に対する豊かなイマジネーションとはおよそかけ離れたものに違いないゆえに、epsz30さんがご指摘の化石由来説も否定し得ないと思うようになりました。

>1185なんですよね?

今春子どもたちが小学校と高校を卒業して其々進学したのですが、教科書や便覧には1185との記載があり、学校では従来の1192年も含めた諸説がある、そして放課後の塾や予備校ではどの諸説でも回答出来るようにと教えられたそうですよ。

よろしければ次回もまたご教示お願い致します。

お礼日時:2013/06/23 13:04

既に回答にある様に、ドラゴン・龍という発想は恐竜の化石や大型爬虫類からの連想で生まれたと思われます。



ただゾロアスター~キリスト教や回教が信じられた地域においてはドラゴンは悪魔の一種であり、多神教が信じられたインドから東の地域では龍は神の一種になります。

この違いについては色々な説がありますが、一神教では唯一神以外は帰依した味方か逆らう敵であり、天使にも翼がある様に、何れにせよ神の力とは同等ではないので飛ぶのには翼が必要と考えられたのでしょう。


一方神の仲間であるなら、神力で飛ぶことが出来るので翼は必要ないですね。

日本でも龍と比べれば矮小で神の仲間とは言い難い、天狗や麒麟に関しては翼がありますので、そう言った発想が原因と言う気がします。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>ドラゴン・龍という発想は恐竜の化石や大型爬虫類からの連想

そうですね。
色々なものからきっと連想されたに違いありません。
その大型爬虫類の中には蛇やトカゲも含まれるでしょうか。

>ただゾロアスター~キリスト教や回教が信じられた地域においてはドラゴンは悪魔の一種

はい、往々にして西洋のドラゴンは神に敵対する異教の神々や異文化とみなされてきたのですよね。

>何れにせよ神の力とは同等ではないので飛ぶのには翼が必要と考えられたのでしょう。

はい、飛ぶには翼や羽根が必要ですよね。
西洋の人体力学においては。

>日本でも龍と比べれば矮小で神の仲間とは言い難い、天狗や麒麟に関しては翼がありますので、そう言った発想が原因

キリンビールの麒麟のたなびくものははたして翼なのか何なのか。
或いは疾走しているようにも見えますよね。

天狗については柳田國男が「妖怪談義」にて触れていますね。
お礼に少し引用させていただきます。
──わが国には一時非常に奇怪な物語を喜び、利口な人が集まってはいわゆる空虚を談ずるという、一種デカダン気風の盛んな時代があった。 この時代をわれわれはかりに今昔時代という。 天狗伝説に羽が生えて天下を飛び廻ったのはこの時代のことである。 今昔時代にはただの鬼と天狗とは別種の魔物と考えられておって、各々偉大なる勢力を振っておった。 その後鬼党は次第に零落して、平凡なる幽霊亡霊の階級まで退却してしまったが、これに反して天狗国は久しく隆々として、田舎及び山間を支配しておった。 天狗の杜ができたのはかえってこの次の時代である。 今日といえども決してその領域は縮んではおらぬ。──

また、柳田はこのようにも述べています。
──われわれ平地人にとって、いわゆる天狗道のいよいよ了解しにくくなったことはまた事実である。──

さらに暗闇を手放した現代においては、天狗等の百鬼夜行もまた減ってしまったのかもしれませんね。

お礼日時:2013/06/23 01:02

質問者は、西洋などの飛ぶ架空の動物などは飛ぶための羽を供えている。


しかし、東洋の龍には羽はない。
東洋のこの龍が羽がなくても空中に浮揚することをどのように考えていたのか。
というご質問でもあるのでしょうね。
面白いご質問ですね。
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この回答へのお礼

krya1998さん、お久しぶりです。
そしてご回答ありがとうございます。
(以前のmashumaro2のIDは、順序を間違え先にgoo IDを削除したため、教えてgoo IDを削除出来ず放置状態です)

>東洋のこの龍が羽がなくても空中に浮揚することをどのように考えていたのか。

はい、全くおっしゃる通りです。

今まで頂いた回答のなかに、東洋では《雲》が翼よりも相応しかったであろうというご意見がありました。
私もそう思います。

では、どうしてその《雲》に乗れた(或いは呼び寄せることが出来た)のかと考えますと、モンスーンアジアならではの自然観のほかに、肉体と精神とを不可分とみなす思想哲学がその根底に在り受容され影響を及ぼしたのではないか、そしてそれはどのようなものだったのだろうかなどと想いが膨むばかりなのです。
何かお気付きの点がありましたらどうぞご教示お願いします。

翼を持たず肩にスカーフを巻いただけの興福寺の迦楼羅天。
その台座はまさしく《雲》なのかもしれませんね。

お礼日時:2013/06/22 23:35

古代の中国にはヨウスコウワニなど巨大なワニがあちこちにいて、


これが龍のモデルとなったと言われております。なので翼がありません。
詳しくは以下の本を読んでください。

ワニと龍―恐竜になれなかった動物の話 (平凡社新書) 青木良輔
http://www.amazon.co.jp/dp/458285091X
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>古代の中国にはヨウスコウワニなど巨大なワニがあちこちにいて、
>これが龍のモデルとなったと言われております。なので翼がありません。

淡水域の生態系で頂点に立つワニが龍のモデルだったのですね。
かつて流域で巨大なワニが生息していたのであれば、龍をイメージする上でこの上無い恰好のモデルだったに違いありません。
たしかにワニには羽根や翼が不要ですね。
乱獲や環境異変による絶滅の憂き目に遭ったのでしょうか。

また、龍の細長い胴体や竜巻を発生させる(とぐろを巻く)しなやかなイメージからは、ワニと等しく頂点捕食者と目される大蛇との関連性も見逃せませんよね。

>ワニと龍―恐竜になれなかった動物の話 (平凡社新書) 青木良輔

早速読んでみますね。ご教示ありがとうございます。
以下参考までに目次のみ載せておきます。

第1章 龍は実在の動物だった
(龍信仰の起源 龍が姿を消したわけ ほか)
第2章 恐竜にならなかった龍・ワニ
(ワニのオスとメス シイタケ問答 ほか)
第3章 ワニのかたち
(クロコダイルとアリゲーター 失われた唇 ほか)
第4章 ワニの食卓
(魅惑の唇 サラダは嫌い? ほか)
第5章 人との関わり
(恐竜本なんて嘘ばかり 原始人の武器 ほか)

また、検索過程で知った「龍の文明史(著者 安田喜憲)」も関連があるやもしれず、ついでに読み比べてみる予定です。
www.yasakashobo.co.jp/books/detail.php?recordID=478‎

第1章 龍の文明史(安田喜憲)
第2章 大河文明の生んだ怪獣(荒川 紘)
第3章 西洋のドラゴンと東洋の龍(田中英道)
第4章 操蛇擾龍の事(伊藤清司)
第5章 龍の起源(李 国棟)
第6章 龍の研究(百田弥栄子)
第7章 シャーマニズムから見た龍蛇と鳥と柱(萩原秀三郎)
第8章 龍蛇と宇宙樹のフォークロア(金田久璋)
第9章 メソアメリカ文明における龍蛇信仰(高山智博)


ちなみに、飛天についてはいかがお考えでしょうか?

お礼日時:2013/06/22 21:59

出だしから間違ってましたね。



西洋の「龍」ではなく、

東洋の「龍」です。
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この回答へのお礼

上述につき訂正していただきました。
ありがとうございます。

お礼日時:2013/06/21 23:30

西洋の「龍」の元は恐竜の骨からの想像図です。



中国などの方では恐竜の骨が綺麗に発掘される場所もあるのですが、
その際、はっきり確認出来るのが、頭骨と背骨です。

昔の人は、恐竜の存在を知らなかったので、
その骨を元に、この生き物がどこかに生息していると考え、
その頭骨と背骨に肉付けをして「龍」という架空の生き物を想像していたのです。

鯉がとある滝を登って登竜門を潜れば龍になるとか、空を飛ぶというのは後付けになるはずです。

一方、西洋の方でも同じ様に恐竜の化石を起源としているようですが、
西洋の方ではもっと状態の良い化石も多く、様々な種類の恐竜も確認できた為、
プテラノドンの様な翼竜も確認できたでしょうし、
羽を持つ恐竜とティラノザウルスの様な恐竜をミックスして、
今のドラゴンの様な最終形になって行ったのだと思われます。

その為、ドラゴンの方がより恐竜に近い姿となり、
大きさや姿からも強い生き物を想像し、それが世間に広まるにつれ、
火を吹いたのではないかとか、様々な話になったのです。

鳳凰や獅子といった物はそれよりずっと後に加わったもので、
ライオンを知らない中国人が西洋人からライオンという生き物が居るという事を教えてもらった際に、
それを絵にして表したものが獅子の元だとされています。

他にもキリンを想像で描いたのが麒麟ですし、鳳凰もその手の物です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>東洋の「龍」の元は恐竜の骨からの想像図です。
>西洋の方でも同じ様に恐竜の化石を起源としているようです

そうだったのですか。
恐竜の化石説ですね。
中医学では竜骨と称する大型哺乳類の化石を用いたりするそうですから、そういった説もあり得ると思います。

>西洋の方ではもっと状態の良い化石も多く、様々な種類の恐竜も確認できた為、プテラノドンの様な翼竜も確認できたでしょうし、羽を持つ恐竜とティラノザウルスの様な恐竜をミックスして、今のドラゴンの様な最終形になって行ったのだと思われます。

う~ん。そうですね。。
ロンドンの自然史博物館を訪れたことがありますが、あのような多種多様な化石を一堂に会した場所ならハイブリッドドラゴンも想像しやすいと思います。
でも、どうでしょうね、そんなに一つの地域で古代に多種の大型化石を峻別認識し得たのか、その辺りが多少気になるところではあります。

>鳳凰や獅子といった物はそれよりずっと後に加わったもので、
ライオンを知らない中国人が西洋人からライオンという生き物が居るという事を教えてもらった際に、それを絵にして表したものが獅子の元だとされています。

このご指摘はいつの時代をことを指すのでしょうか。
そして西洋人という箇所が少々疑問に思えました。
というのも、文化遺産データベースで検索可能な法隆寺の四騎獅子狩文錦はシルクロードを経てはるか西域のササン朝ペルシアの影響がみとめられるからです。

獅子を伝えたのは西洋人種に近い容貌の胡人ではないでしょうか?

お礼日時:2013/06/22 01:39

 四霊の一角をなし、四竜(蒼竜(青竜)、赤龍(紅竜)、白竜、黒竜)の長と言われる「応竜」には、翼(蝙蝠ないし鷹のような翼)がありますよ。


   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%9C%E7%AB%9C
 
 というか蜃龍とか應龍みたいに翼を持つとされる竜は他にも一応居ます。龍と他の生き物とのハーフとする資料もありますが…。

 まあ東洋の怪物って系統分けがかなりしっかりしていて、一応翼があれば鳥系で一纏め(内部でちゃんと龍族同様にランク分けされてる)にしてますから、ハーフとか応竜クラス(種族なんかくそくらえなTOPクラス)に成らないとその壁を越えられない訳ですが…。
 (怪物の世界まで縦社会の論理が…。)

 なお、西洋では教会が飛行機に反対した時に「神は人が飛ぶ事を許していはいない。なぜなら翼を神は人に与えなかったからである」と言ったように、翼と飛ぶ事を極めて強く結び付けています。
 (飛べるものには必ず羽が有るべきである。との思想。)

 東洋で飛ぶ為の方法に羽以外の理由を持ち出した事(龍が飛べるのは竜巻による巻き上げの力を利用している)は、東洋人の発想の広さを示す好例ではないでしょうか?
 (まあ、龍はインド・中国・日本と複数の文化圏の良い所取りをした物です、単独の欧州と比較するのは平等とは言えませんが…。)
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>応竜

翼を持つ東洋の龍もいるのですね。
私の認識不足でした。とても勉強になります。

江戸末期の歌川国芳が描いた應竜には、たしかに見事な翼がありますね。
中には無翼で雲海から頭を出すものもいます。
「浮世絵&絵草子に描かれた妖怪たち【龍&大蛇編】」
http://www.youtube.com/watch?v=Fkx0tmEc66g

>怪物の世界まで縦社会の論理が…。

なぜ人は格差をつけたがるのでしょうね。

>飛べるものには必ず羽が有るべきである。との思想。

西洋のものに翼が生えているのには理由がある。
かたや同じ翼でも、例えばこうもりのそれは悪魔、デーモン、死を表す。
(西洋シンボル辞典 八坂書房)

>東洋で飛ぶ為の方法に羽以外の理由を持ち出した事(龍が飛べるのは竜巻による巻き上げの力を利用している)は、東洋人の発想の広さを示す好例

はい、そうですね。
モンスーンアジアで農耕を営む民が水神として龍を崇めたのも頷けます。
そして天候を司るその特性を「神クラスだから」で済まさずに、もう少々考えてみたいのです。

ちなみに飛天についてはいかがでしょうか?

お礼日時:2013/06/21 21:46

八部衆の中の迦楼羅天(かるらてん、迦楼羅王とも)、インド神話のガルーダが原型となっている


http://isumu-shop.jp/isumu/7.1/244-022/
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

ご教示のサイトを拝見しました。
たしかに立派な翼をもっていますね。
インド神話の神鳥が由来で龍や蛇を退治捕食するとのこと。

No.1のご回答にあった天狗のイメージと酷似しているように映ります。
一説には天狗が迦楼羅天由来だとか、頷けます。

かたや、興福寺の八部衆の迦楼羅天は翼が無く、肩にスカーフを巻いているのです。

どうしてなのでしょうね。
敢えて翼を削いだ理由でもあったのでしょうか?

お礼日時:2013/06/21 08:16

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