No.1ベストアンサー
- 回答日時:
「一生」は「生まれてから死ぬまでの間。
終生(しゅうせい)。生涯。」「生涯」は「 この世に生きている間。一生の間。終生。」
「永遠」は「いつまでも果てしなく続くこと。時間を超えて存在すること。また、そのさま」のような辞書説明があります。
前2者は期間を表わしますが、「永遠」は状態を表わします。
前2者は副詞的に使われて「愛している」に係ることができますが、「永遠」という状態が「愛している」という用言に係るためには、形容動詞の連用形という形をとる必要がある、ということではないかと思います。
形容詞の例なので若干異なるかもしれませんが、「花が一輪咲いている」は○だが、「花が美しい咲いている」は×で、「花が美しく咲いている」と連用形にする必要があるのと同じなのでしょう。
今回も目からうろこのご回答、ありがとうございました。
期間と状態の違いなのですね。ここで疑問というわけではありませんが、「永遠」も「終わりがない期間ではないか」と言うのは、屁理屈をこねているということになるのでしょうか。
No.6
- 回答日時:
#1です。
>「永遠」も「終わりがない期間ではないか」
:
「終わりがない状態」ではあるのですが「終わりのない期間」ではないと思います。
「一年(という期間)を過ごす」ことはできても、「永遠(という状態)を過ごす」ことはできません。
「永遠(という状態)の時(時間)を過ごす」ことならできますが。
「永遠と思える時間が過ぎた」のような表現はありますが、これは「永遠=時間」ではなく、「永遠に続くと思える時間」の略になっていると思います。
また、「期間」という以上、最初と最後が必要という観点からも、期間とは言えないように思われます。
私の屁理屈にまで丁寧にご回答いただき、ありがとうございました。
考えてみると、生涯や一生も終わりがないようでいて実は終わりがあるからこそ、「幸せな一生/生涯を過ごす」という表現が成立するんですよね。
No.5
- 回答日時:
#4です。
>言葉というものは、たとえ誤用であってもみんなが使うようになると正しい用法になってしまう性格があるといいます。
質問自体に「「一生」と「生涯」は名詞、「永遠」は名詞と形容動詞の用法があると記載されていますが、このことと関係があるのでしょうか。」と記して承知されているはずなのに、どれも副詞として使っておかしくないのだと言い直されると、では真意はどっちなのだと当惑します。
「このことと関係があるのでしょうか」の通り、まさに「一生」と「生涯」は時の名詞なので格助詞不要、「永遠」は形容動詞だから活用させるだけだという回答をしましたが、ここで改めてみな副詞用法なのだということであれば、むしろ「に」を付けるの方が自然なのであり、「一生」と「生涯」にも副詞遣いの人にとってはやがて「に」をつけるようになる可能性ありということしか言いようがありません。
そして副詞用法が当たり前の向きでも、頭のどこかで時数詞由来の片鱗がまだ残っているのでこのような質問が発生したということかもしれません。
ところで持続をめぐるテイル形について、「一生泣いている」という継続動詞の進行状態表現でもなければ、「一生並んでいる」という瞬間動詞の持続状態表現でもなく、「愛する」というサ変動詞は、「愛しテイル」形となると進行や持続の状態を表さず、それは状態を帯びる意味の動詞「似る→似ている」と同様、「時の名詞」の形容とは相溶し難い特性があります。このような動詞の場合は改めて継続体として「愛し続ける」という表現に変更することで納まります。
本格的に追及していただき、ありがとうございました。
これまで私は「愛している」を「愛し続ける」の意味も含めて使っていたかもしれません。この機会に今一度、原点に立ち返って勉強しなおしたいと思います。
No.4
- 回答日時:
「時の名詞」は格助詞なしの単独で連用修飾語になる機能があります。
一方、「永遠」は形容動詞(ナ形容詞)として、活用させて連用形で「永遠に」となります。
「「に」をつけなければならない」のではなく、形容動詞を単に活用させなければならないだけです。
なお、「時の名詞」である「一生」「生涯」が修飾する動詞の種類によっては継続の「…ている」形は奇異に響きます。
「愛する」というサ変動詞はテイル形においては現在形を成します。「一生」のような期間を表す「時の名詞」が付いた場合は継続体(「一生愛し続ける」)や原形(「一生愛する」)、あるいは要望体(「一生愛してほしい」)などが自然になります。
「一生愛している」「生涯愛している」が不自然に感じない向きは、本来の名詞としての「一生」「生涯」を越脱し、「ずっと」と同等の単なる程度副詞用法として、あるいは方言での副詞用法として用いていることに気付いていないことになります。
「いっしょー〔副詞〕絶えず。しじゅう。千葉県・熊本県」(東條操編「全国方言辞典」)
丁寧で本格的なご回答、ありがとうございました。「永遠」は「時の名詞」に該当しない、ということなのですね。
せっかくのお言葉ではありますが、こと「大辞林」という辞書においては「一生」も「生涯」も「副詞的にも用いる」との記述がありました(「大辞泉」では「生涯」についてのみ、その旨明記)。言葉というものは、たとえ誤用であってもみんなが使うようになると正しい用法になってしまう性格があるといいます。だからそのように使っていても、それが辞書に載るような状況にまで至っている以上は少なくとも顰蹙をかうことではないと信じています。
No.3
- 回答日時:
>「一生」と「生涯」は名詞、「永遠」は名詞と形容動詞の用法があると記載されていますが、このことと関係があるのでしょうか。
これが答えだと思います。ご自身で答えに辿り着いておられるのです。
「愛してる」などの動詞(用言)が続く時、形容動詞は連用形になります。「永遠だ」の連用形「永遠に」を使うのですが、「一生だ」「生涯だ」という形容動詞はないのです。
ご回答、ありがとうございました。
ただしこのご回答では「一生」「生涯」という名詞が、直接「愛している」を修飾する形をとっていることが、疑問として残ってしまいます。
他の方のご回答ともあわせて、参考にさせていただきます。
No.2
- 回答日時:
「一生愛してる」「生涯愛してる」とは言わないです。
「一生愛する」「生涯愛する」ではないですか?
そしてどちらも「かけて」が省略されていると思います。
「一生かけて愛する」「生涯かけて愛する」
正確には「一生涯かけて愛する」でしょうね。
「永遠に愛してる」も「永遠に愛する」です。
そして、どれも形容動詞だと思います。
ご意見、ありがとうございました。参考にさせていただきます。
せっかくご回答いただいたのに申し上げにくいことではありますが、質問した表現は少なくとも私の周囲ではときどき使われていますし、品詞については質問文のごとくであることを辞書で確認してあります。
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