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あるブログに次のような文章がありました。
>「英語のできる子供」を考えるとき、帰国子女の存在を忘れてはいけません。一種「憧れ」のまなざしで見られていたものも、最近はその数も増え、親の仕事の関係で英語圏での暮らしを経験している学生は、それほど珍しい存在ではなくなりました。
この「・・・のまなざしで見られていたものも」は、「・・・のまなざしで見られていたものの」が適切ではないかと思うのですが、皆さんはどう思われますか。
文章の繋がりから見れば「見られていたものも」の次に「その数も」と、「も」が重複しています。同じ言葉の重複は避ける意味でも「見られていたものの」の方がいいのではないかと、私は思うのですが…。
A 回答 (7件)
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No.7
- 回答日時:
この文章を次のように分解してみました。
(1) 「英語のできる子供」を考えるとき、帰国子女の存在を忘れてはいけません。
(2) 一種「憧れ」のまなざしで見られていたものも、
(3) 最近はその数も増え、
(4) 親の仕事の関係で英語圏での暮らしを経験している学生は、
(5) それほど珍しい存在ではなくなりました。
これは次のように書き換えればわかりやすくなるのではないでしょうか。
(1) 「英語のできる子供」を考えるとき、帰国子女の存在を忘れてはいけません。
(2) かつては一種「憧れ」のまなざしで見られていた帰国子女でしたが、
(3) 最近はその数も増え、
(4) 親の仕事の関係で英語圏での暮らしを経験している学生は、
(5) それほど珍しい存在ではなくなりました。
このように書き換えることができるとなると、「ものも」は不適切です。ここは「ものの」となるべきではないでしょうか。
なお、この文章では(1)の「帰国子女」のことを(4)で「親の仕事の関係で英語圏での暮らしを経験している学生」と言い換えています。
No.6
- 回答日時:
No.2 補
「ものの」のミスタイプとしましたが、単文ではなく全体で見れば「ものも」でも良さそうですね。『もの-も』でも『ものの』でも主語が半端な文章ですが、「ものの」とするなら、「かつては」「今や」など付けたしが欲しい所です。
ま、ブログの私文なんざ好きに書きゃいいわけですし、文字数や改行などの都合で原文のように書かれたものかもしれません。
例1)
~帰国子女の存在を忘れてはいけません。彼らはかつて一種「憧れ」のまなざしで見られたものですが、親の仕事の関係で英語圏で暮らした経験を持つ学生が増えたため、今ではそれほど珍しい存在ではなくなっています。
例2)
~帰国子女の存在を忘れてはいけません。海外生活が一種の「憧れ」であった頃もありましたが、今や親の仕事の関係で英語圏での生活経験を持った学生も、さほど珍しい存在ではなくなりました。
例3)
~帰国子女の存在を忘れてはいけません。以前は一種「憧れ」の対象ともなったものですが、最近は親が海外で仕事をする機会が増え、英語圏で暮らした経験を持つ学生もそれほど珍しい存在ではなくなりました。
例4)
~帰国子女の存在を忘れてはいけません。帰国子女と言えばかつて一種「憧れ」のまなざしで見られていたものですが、最近は親が海外で仕事をする機会が増えたために、それほど珍しい存在ではなくなりました。
例5)
~帰国子女の存在を忘れてはいけません。以前は一種「憧れ」でもあった帰国子女も最近では数が増え、英語圏で暮らした経験を持つ学生も、今やそれほど珍しい存在ではなくなりました。
No.5
- 回答日時:
一種「憧れ」のまなざしで見られていた【もの】も、最近はその数も増え、~
この文における【もの】は、「空間のある部分を占め、人間の感覚でとらえることのできる形をもつ対象」を表わす名詞で、具体的には帰国子女という存在そのものを指しています。
『一種「憧れ」のまなざしで見られていた』という構文につながる「もの」としては、このように解釈するのが適切で、『一種「憧れ」のまなざしで見られていた帰国子女に関しては~』という意味です。
「もの」の後の「も」は係助詞で、「は」の替わりに婉曲的に代用されています。
文頭が「一種」ではなく、「一時」「一時は」などであれば、「ものの」でも良いでしょう。
「ものの」は逆接の確定条件を表わす接続助詞ですので、『一時「憧れ」のまなざしで見られていたが、最近はその数も増え、』という意味になり整合性が取れるからです。
しかし、『一種「憧れ」のまなざしで見られていたが、最近はその数も増え、~』という記述では整合性が取れないでしょう。
『一種「憧れ」のまなざしで見られていた』という内容は、「最近はその数も増え、~」に対する逆接の確定条件にはなり得ない、ということです。
No.4
- 回答日時:
かなり「言葉そのもの」に拘っているご様子ですが、例に挙げられている二つの文の関係から考えてみましょう。
文A:「英語のできる子供」を考えるとき、帰国子女の存在を忘れてはいけません。
文B:一種「憧れ」のまなざしで見られていたものも、最近はその数も増え、親の仕事の関係で英語圏での暮らしを経験している学生は、それほど珍しい存在ではなくなりました。
文Aの大意は「英語のできる子供」と「帰国子女」との間に密接な関係もあるとの筆者の主張を述べています。
これに対し文Bの骨格を探ってみますと、前半部に「帰国子女に対する世間の目線は」程度を補うと筆者の主張を裏付ける材料となります。
つまりAとBの関係は「筆者の問題提起と立論の根拠」とも説明することが可能です。この「もの」というのは指示代名詞的な使い方ですから、具体的には何と対応しているかを考えることが大切で、もし「もの」を「物もしくは者」と単純に置換するだけならば筆者の文意を読み取ることは困難ともいえます。
逆に文脈の流れを重視するなら、文Aにある「帰国子女」と読み替えるならば「見られていた者」は「帰国子女」を受ける形となり、その後にある「その(人間の)数」「経験している学生」と重複を避けた表現になります。
要は「英語のできる子供とそれを育てるためにはどうすれば良いだろうか」との問題提起があったとして、「英語のできる子供」とはどの様な子供であり彼等がどの様な教育を受けた来たか、その背景なり理由なりを探るには「帰国子女の数の推移と彼等に対する世間の眼差しの関係」を調べれば何らかの糸口を見つけることとなる、と筆者は展開したいのでしょうね。
>この「・・・のまなざしで見られていたものも」は、「・・・のまなざしで見られていたものの」が適切ではないかと思う
ここで「ものも」を「ものの」とすると、前述の内容に対する逆説的な接続となりますが、文Aで語っているのはあくまでも「筆者の見解」であり、文章全体の中で「話題を提示する役割」を果たしていることになります。
この時に「逆接接続」を使ってしまいますと、文Aの内容に対して逆側からみたらどうかとの対比を文Bで示す必要もあります。
こうしたことから、日本語としては少し違和感も覚えますが、僕は許容範囲ではなかろうかと考える次第です。
文Bの読点直前にある「も」を係助詞の「も」とするならば、係助詞の機能には「類似した事物の提示や並列、列挙や添加、程度、感動、強調、不定称の語について全面的な否定及び肯定などを示す」との性質がありますから、文末で「~ではない」と結んでいる以上、文法的にもおかしいとは断定できないとなります。
>同じ言葉の重複は避ける
これは自立語の扱いに関する問題であって、付属語としての助詞をそれに対応させることを言っているとの問題ではありません。
なお繰り返すようですが、「もの」「こと」との表記に出会った時には、それが受けている「具体的な記述内容」を前後から類推することが鉄則です。
No.3
- 回答日時:
>まなざしで見られていた
これも重複表現。「まなざしを向けられていた」が良いと思われる。
まあ、どうでも宜しいが、「~ものの」には、悪意が潜んでいて、人間性を疑われる恐れあり。「~ものも」には、悪意が無く、素直な表現といえる。いずれにせよ、感性とか、育ちの問題なので、こういうことはどうでも良い。文法的にどうこう言うのも、品性を欠く。
No.1
- 回答日時:
作者の意図によるでしょう。
・・・一種「憧れ」のまなざしで見られていたものも、
を
・・・一種「憧れ」のまなざしで見られていたもの、も、
もの、で切って読み取るかどうかで変わるかと思います。
最近はその数も増え(てしまい)
「てしまい」を省略したと読み取って下さい。
「ものの」は「~であるが、しかし」という意味になります。
まぁ~悪文といえば悪文です。
最近この手の文章を書くエッセイストが増えました。
ご提案の文章の方が素直な文章だと思います。
この回答への補足
>まぁ~悪文といえば悪文です。
>最近この手の文章を書くエッセイストが増えました。
「なるほど」と思います!!
しかし、この文章の主は「推敲の重要性」を主張しています。この文章が悪文となると、この文章の主の主張には説得力がないということになってしまいます。
まったく困ったことです。笑って済むことではありません。
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