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学生実験でジベレリン(カルボン酸を持っている酸性物質、植物ホルモン)とブラシノステロイド(中性物質、植物ホルモン)の溶媒分配法による分離を行いました。実験書に下記のように操作説明がありました。


 分液ロートに植物種子から抽出したジベレリンとブラシノステロイドが含まれると思われる濃縮物、pH9のリン酸緩衝液20ml、酢酸エチル20mlをいれて混ぜ、上層(酢酸エチル)と下層(pH9の緩衝液)が分離するのを待つ。この操作により上層にブラシノステロイド、下層にジベレリンが分配される。上層及び下層をそれぞれ別のフラスコに移す。下層に6Mの塩酸水を加えpHを約2.5に調整する。これを分液ロートに移し20mlの酢酸エチルを加えてから上記と同様に分配操作を行う。この操作により上層(酢酸エチル酸性区)にジベレリンが分配される。

このように2回分配を行うんですが、ジベレリンとブラシノステロイドが上層と下層に分配されるところまでの理屈は理解できます。しかしそれ以降の、酸性区である上層に酸性物質であるジベレリンが分配される理屈がわかりません。どなたか解説お願いします。

A 回答 (1件)

整理して考えてみましょう。


ジベレリンが酸性物質、ブラシノステロイドが中性物質であり、これが酢酸エチルに溶けている。
ここに塩基性の緩衝液を加えると、酸性物質であるジベレリンは中和反応し、イオン型になるため水層に移行するが、中性物質であるブラシノステロイドは反応しないので、分子型のままであり、酢酸エチル層に残る。
イオン型で存在するジベレリンに強酸である塩酸を加えると、ジベレリンが分子型に戻るため、酢酸エチルを加えると、水層ではなく、酢酸エチル層へジベレリンが分配されます。
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この回答へのお礼

なるほど!ありがとうございました。

お礼日時:2013/12/08 12:22

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