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むち打ち症の本を読んでいたらわからない言葉が出てきたので検索したのですがわからなかったので質問させてもらいます。

頸部固有受容器とはなんでしょうか?

このようなことに関連する知識はまったくありません。
こういったことを調べるコツ、勉強方法などももしあれば教えてください。よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

一般的に「受容器」と来ますと、"(中枢)神経系"の知識が前提と成り、展開される範疇と成ります。



ヒトの身体は、"末梢部分での受容細胞"で感じた(生じた)各種の刺激を中枢の大脳皮質に情報として伝えますが、此の時、目、耳、鼻、舌と言った通常の感覚器ではなく、体全体に存在する"皮膚"、"筋"、"腱"、"骨(関節)"等に存在する【体性感覚】と言われる感覚を通して脳に伝えます。
【体性感覚 = 皮膚感覚 + 深部感覚 】、(但し内臓感覚は体性感覚には含みません)。

体性感覚とは触(or触圧)覚、温度覚、痛覚の 3 種の皮膚感覚と、筋や腱、関節等に起こる深部感覚から成り、内臓感覚は含まない。皮膚感覚が皮膚表面における感覚で在るのに対し、深部感覚とは身体内部の感覚を意味します。後者は固有感覚または自己受容感覚とも呼ばれ、筋受容器からの伸縮の情報に依り、身体部位の位置の情報が得られる事に成ります。

〇皮膚感覚での感覚受容器は、
・痛覚:自由終末
・温度覚:ルフィニ小体
・触圧覚:パチニ~小体、マイスネル(マイスナ~)小体、メルケル小体、毛根終末

〇【深部感覚での感覚受容器】は、
目を閉じて居ても、手足の位置や関節の屈曲具合、運動、抵抗等が判りますね、此れ等は身体の深部に在る固有の受容器から得られる情報で、
・筋:筋紡錘
・腱:ゴルジ腱器官
・関節:関節受容器

上記は基本の基本です、続いて...........
ヒトが四足動物と違って直立二足歩行を行う上で、"安定性"が求められ其の為に神経系を発達させ高度の姿勢制御機構を備える事に成りますが、此れを可能にして居るのが関節、筋、足底の触圧受容器等のそれぞれの"固有受容器"なんです。
身体中に散らばり存在するそれぞれの部位での固有受容器の中でも、特に、「足底、骨盤、"頚部"」からの情報が姿勢制御に大きく関与して居ます。特に頚部の深層筋では、身体で最も多数の固有受容器を含んで居り、だから【筋紡錘(or神経筋紡錘)】や冒頭に挙げた神経系、特に【頚部に於ける交感神経系の受容体や"神経線維"】の知識が必要と成ります。
序(ついで)に、体性感覚を伝える「求心性(感覚性)伝導路」の知識も必要と成ります。

例えば例を挙げて措きます。
頭部が体幹に対してどの程度(左右方向に)回転して居るかの感覚には,頚部後方の固有受容感覚情報が関わって居り、此れは、正面を向いて居る対象者の頚部後方から振動刺激を与えると、振動刺激側に頭部が回転すると感じる錯覚現象(即ち、頚部の左側に対する振動は,左方向への頭部の回転方向を知覚させる)に依り明らかにされて居ます。此の錯覚は,振動刺激がもたらす近傍水の興奮が,頭部が回転することで生じる筋紡錘の興奮と類似して居る為と考えられて居ます。

但し、「頚部後方に対する振動刺激 = 頭部の回転の感覚が生起」といった様に、刺激と主観的体験が常に一定の対応関係に在る訳では在りません。同じ頚部後方に対する振動刺激でも、頭部が体幹に対して動くことがない条件で呈示すれば、参加者は頭部だけでなく,体幹も同様に振動方向に回転したという錯覚を覚えます。

最後に成りますが、特に解剖学、生理学の教科書は必要かと思います、どうしてもネットから丈けの知識では散漫と成り易いですね、体系付けられません。
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この回答へのお礼

詳しく丁寧な説明をしていだだきありがとうございました。
今の時点ですべて理解できたわけではありませんが非常にとっつきやすく、勉強になりました。まずはここにかかれてることをしっかり理解するよう努めたいと思います。
そして、この分野を知るための指針を示していただいたのが非常にうれしいです。
まったくどこから手をつけていいのかわからなかっただけに本当に助かりました。心から感謝いたします。

お礼日時:2014/02/15 20:05

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